人と、オペラと、芸術と ~ ホセ・クーラ情報を中心に by Ree2014

テノール・指揮者・作曲家・演出家として活動を広げるホセ・クーラの情報を収集中

ホセ・クーラ 2019年カレンダーに3つの新しい公演を追加

2019-06-01 | お知らせ・その他

 

 

5月28日、ホセ・クーラは、フェイスブックで、2019年内の新しい公演予定を発表しました。

すでにブログの記事で紹介済みの、8月のプッチーニ・フェスティバル「トスカ」が正式に掲載されたほか、11月のアテネでのコンサートと、12月大晦日のモスクワでのコンサートです。

2006年以来、10年以上も来日がないクーラ。そのためもあって、日本ではほとんど話題にのぼることはないですが、このブログでささやかながら紹介してきたように、円熟の50代半ばを迎え、人間的にも芸術的にもいっそう深みと厚みを増し、また声の魅力と威力も健在、パワーと存在感、芸術的なユニークさにおいて、今も、他の追随を許さないアーティストだと私は思います。

クーラはますます歌う機会を減らしていますので、クーラを観て聴いてみる機会として、この3つの公演は、とても貴重です。ということで、3つの公演の概要をいま分かる範囲でお知らせします。

 

●クーラのFBより

→ クーラの公式カレンダー

 

 


 

≪プッチーニ・フェスティバル2019のトスカ≫

 

 

プッチーニが生前暮らした町、トッレ・デル・ラーゴで開催される音楽祭のプッチーニフェスティバル。

今年、クーラが出演するのはトスカで、8月11、18日の2公演です。クーラが演じるのは、トスカの恋人で、共和主義者の画家カヴァラドッシ。信念にもとづいて友を匿い、拷問にも屈せず、敢然と死に向かうカヴァラドッシは、理想主義者のクーラにぴったりの役柄でもあります。

トスカはマリア・グレギーナ。24日の公演は別キャストです。 → 詳細

プッチーニ・フェスティバルは、演目も出演者も多彩で豪華。湖畔の野外劇場で、ロケーションも素晴らしいようです。 → 以前、紹介したブログ記事

 

こちらはイタリア大使館観光局の紹介ページです。今年の演目が日本語で紹介されています。

 

●こちらはフェスティバル公式HPのチケット購入サイト。現時点では、どの公演もまだ席に余裕がありそうです。


 

 

≪アテネでのコンサート≫


 

 

2019年11月22日、ギリシャのアテネでのクリスマス・ガラコンサート。クーラは歌手としての出演で、オペラアリアコンサートだそうです。

 →公式サイトはこちら

会場は、アテネ・オリンピックの卓球と新体操の会場となった、ガラチ・オリンピックホールです。

 

 

 

オリンピック後、競技場としての利用はすでに終了し、やはり跡地利用で変遷があったようです。このあたり、来年の東京のその後ともかかわる問題ですね。

そして今回のクーラのコンサートは、このホールを利用したクリスマスを前後する数カ月にわたる「クリスマスシアター」という多彩なプログラムを集めた興行の一環のようです。もともとスポーツ用のホールに、舞台、客席、オーディオ・ビデオ機器、巨大スクリーンなどによって、最新の劇場に変身させるとうたっています。

巨大会場なので、専用の音楽ホールと違い、当然マイクを使ったコンサートになると思われます。とはいえ、クーラはこれまでも大きな会場でのコンサートを何度も成功させていますし、エンターテイナーとしてのクーラの魅力とカリスマ性が発揮されるユニークな公演になると思います。

 → チケットはこちらから購入できるようです。

 

 

≪モスクワ音楽院でのコンサート≫

 

最後は、ロシアが誇るモスクワ音楽院(チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院)の大ホールでのコンサート。

2019年最後をしめくくる12月31日、大みそかです。クーラは指揮と歌。指揮者としてクーラが何曲か、オーケストラを指揮し、歌手としても何曲か歌う、という形だと思います。

チケットはこちらから買えるようです。

モスクワ音楽院での他の公演もふくむ全体の案内はこちらを。目に入っただけでも、クーラの他にも、アンドレアス・ショルやジョイス・ディ・ドナートのコンサートなど、多彩な公演が行われているようです。

クーラは今年3月にもこのモスクワ音楽院でオペラアリアとデュエットのコンサートを行い、熱狂的な観客の喝采をうけました。

素晴らしい音楽ホールで、音響もばっちりですし、クーラは指揮も、歌も、ということで、行けないのが本当に残念です。おすすめです。

 

モスクワ音楽院

 

 

 


 

まだ詳細が分からない部分もありますが、いずれもすでにチケットの販売が始まっています。

この夏、秋、そして年末、イタリア、ギリシャ、ロシアと、なかなか気軽に行ける場所ではないのが残念ですが、それぞれ魅力的な公演になりそうです。もしこの時期、この方面にご旅行を予定されている方がいらしたら、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

*写真は、公演の主催者HPなどからお借りしました。

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