人と、オペラと、芸術と ~ ホセ・クーラ情報を中心に by Ree2014

テノール・指揮者・作曲家・演出家として活動を広げるホセ・クーラの情報を収集中

(録画・ライブ放送告知編)2019年 ホセ・クーラ ハンガリー事件の犠牲者追悼コンサートで指揮

2019-11-05 | ハンガリー放送芸術協会と指揮・作曲・歌 2019~

 

 

*11/5 録画リンクを追加しました!


終了後、割とすぐに録画がアップされました。クーラがFBで録画リンクを紹介してくれました。
いつまで見られるかわかりません。また、回線の状況によっては、途切れ気味かもしれませんのでご了承ください。
 
 
 
曲目の順番は以下

1、ホセ・クーラ:Modus 
2、リスト:2つの伝説
3、ベートーヴェン:エグモント-序曲
 
 


 
 
この秋から、ハンガリー放送芸術協会の客員アーティストとしての活動がスタートするホセ・クーラ。上海の10月20日のコンサートを終えると、すぐにハンガリー入りして、コンサートのリハーサルやレコーディングの準備の活動をすすめています。それらについては、また別の記事で紹介したいと思います。
 
今回は、こうした今シーズンの活動のはじめとして、ハンガリー・ブダペストの聖シュテファン大聖堂で本日(2019年11月4日)、クーラが指揮するコンサートについての緊急のお知らせです。
 
ハンガリーのインターネットTV・M5で、ライブ中継されることが決まりました。
現地時間で、今晩(!)11月4日(月) 午後6時~7時、日本時間では、5日(火)の2時(深夜)です。
生中継後、オンデマンド放送されるかどうかはわかりません。

→ 録画


このコンサートは、1956年のハンガリー事件(ハンガリー革命、ハンガリー動乱などとも)とよばれる出来事を記念し、そのすべての犠牲者を追悼するためのコンサートということです。当時、旧ソ連によってソ連型の政治経済、社会体制をおしつけられていたハンガリーで、ソ連による政治的支配と抑圧、そのもとでの政府の支配に反対して、多くの市民が立ち上がりました。それに対しソ連が軍事介入し、弾圧、大勢の市民が犠牲になったのがこの事件です。
 
会場は、ブダペストのカトリック教会で非常に美しい聖ステファン大聖堂です。無料で事前申込制だったようですが、すでに満席となっているそうです。コンサートの後、聖ステファン広場にろうそくの明かりが灯されます。


放送は、日本時間だと夜中の2時からの1時間の予定です。しかも今日、あと数時間後ということですので、視聴の条件はきびしいと思いますし、ネットの通信状況によっては、日本からきれいにみられるかどうか、不安もあります。
 
また、開始が若干開始が遅れるかも(数分?)という情報が、クーラのFBに掲載されました。


”今日の午後6時の記念コンサートは生放送されるが、少し遅れる。彼らは、それは技術的な理由のためで、ほんの数分だけと言っている。もし18:00に何か他のものが表示されていても心配しないで。我慢して!”


さらに不安が増しましたが(笑)、もし興味をお持ちの方がいらしたら、以下の画像から、M5TVにリンクを張っていますので、お試しになってみてください。なお、クーラは指揮者で、歌は歌いません。

ネットTVの画面右上のEloのマークがライブ放送のボタンです。そこからM5を選んでください。


 



 


≪プログラム≫


2019年11月4日月曜日
喪の日
18:00 聖シュテファン大聖堂での記念コンサート
 

ベートーヴェン:エグモント-序曲
リスト:2つの伝説
ホセ・クーラ:Modus
 
ハンガリー放送交響楽団と合唱団
ホセ・クーラ指揮

 



●ハンガリーのネットテレビ、M5TVで生放送 日本時間5日(火)深夜2時~3時(開始が若干遅れる可能性あり)
 (画面右上、Eloの紫のボタンをクリックし、M5を選んだください)
                                                                                                          

 
 
●会場 ブダペストの聖シュテファン大聖堂
 
 
 
  


●聖シュテファン大聖堂のコンサート告知ページ
 
 
 
 
 
●プログラムの紹介(コンサート告知報道より)
 
ベートーベン:エグモント 序曲

エグモント序曲は、エロイカなど、ヒーローに焦点を当てたベートーヴェンの交響曲の一連の作品に続いている。
ゲーテのエグモントは、自由の英雄であり、外国人の抑圧に対抗して人々の側に立ち、そのために王によって処刑される理想的な騎士。
 
ホセ・クーラ:Modus
 
プラハで初演されたModusは、チェコの首都プラハ、より具体的には中世のプラハに触発された作品。作曲は一種の長い瞑想であり、主旋律が何度も繰り返され、繰り返されるたびに各クライマックスに到達する一種のマントラ。その後、作品はゆっくりと下降し、2本のフルートの柔らかい息で終わり、音楽のモチーフを反映する。
 
リスト:2つの伝説
 
1860年代初頭に作品が生まれ、おそらく1863年に2つの作品が完成した。当時ローマに住んでいた作曲家が、教会のために作った。彼は人前でピアノを弾かず、世俗的な仕事を書かなかった。彼の理想はもはや英雄ではなく、慈悲を具現化した敬虔な聖人たちだった。聖エリザベス、アッシジの聖フランシス、または彼の守護聖人であるパオラの聖フランシス。
 
 
 
●クーラによるFBでの告知 

 

●クーラがシェアした、ハンガリー放送芸術協会のFBでの告知

 

”月曜日11月4日に、1956年のハンガリー革命のすべての犠牲者を追悼する記念コンサートがM5チャンネルでデジタルライブ配信されることを、マエストロ・ホセ・クーラのすべてのFBフォロワーにお知らせできることは、私たちにとって喜びです。マエストロ・クーラは、このコンサートシーズンから始まるハンガリーの放送芸術協会のメインゲストアーティストです。彼はハンガリー放送交響楽団と合唱団を指揮します。”

 


 

 

いよいよクーラとハンガリー芸術文化協会との本格的なコラボレーションが始まりました。

続いて11月中に、ヴェルディのレクイエムを指揮するコンサートが開かれ、またクーラ作曲によるオラトリオの録音も行われます。来年1月は、クーラが作曲した初のオペラ「モンテズマと赤毛の司祭」の世界初演(コンサート形式)も実現します。

今回のコンサートがライブ生中継されるというのも、とても幸先がよいことで、今後がとても楽しみです。

自由を愛し、公正な世界を求めることを芸術活動においても信条としているクーラ。今回のハンガリーのコンサートも、”社会主義”を名乗る旧ソ連が、自由と民主主義を求める他国民を軍隊を派遣して踏みにじるという衝撃的な、世界史上の大事件であったハンガリー事件の犠牲者を追悼するもので、母国で軍政を経験しているクーラにとっても、深い思いがあるのではないかと思います。

今後、クーラがかつて作曲した、フォークランド戦争の犠牲者追悼レクイエムも、ついに初演が実現することとなりました。独立したアーティストとして、商業主義におもねず、多面的な芸術の道を開拓してきたクーラ。ハンガリー放送芸術協会との協力関係で、長年の夢をひとつひとつ実現し、さらに新しい展開にむかうことが期待されます。

 

 

 


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