長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

なんかさみしいなぁ~オイ!

2013年03月16日 23時24分03秒 | ミステリーまわり
 どうもこんばんは~、そうだいでございまする~。みなさま、今日も一日お疲れさまでした!

 今回はちょっと、大変失礼ながら特にファンだったということでもないのですが、やっぱり気になったこの悲報を。


ミステリー作家の今邑彩さん死去、57歳
 (スポーツ日本 Sponichi Annex 2013年3月16日付記事などより)


 ミステリー作家の今邑彩(いまむら あや 本名・今井恵子)さんが、東京都内の自宅で死去していたことが16日、分かった。57歳。長野県出身。葬儀は近親者で行った。
 今月6日に自宅で倒れたまま亡くなっているのが発見された。検視の結果、先月2月上旬に病死したとみられる。家族によると、約2年前から乳がんを患っていた。

 公立都留文科大学英文科卒。会社勤務を経て、1989年に『卍(まんじ)の殺人』で「鮎川哲也と十三の謎・十三番目の椅子」(後の鮎川哲也賞)最優秀作品に選ばれ、小説家デビュー。主な長編作品に『i 鏡に消えた殺人者』(1990年)、『裏窓殺人事件』(1991年)、『そして誰もいなくなる』(1993年)、『七人の中にいる』(1994年)、『少女A の殺人』(1995年)、『ルームメイト』(1997年)、ホラー小説『蛇神』シリーズ(1999~2003年)、短編集に『時鐘館の殺人』(1993年)、『よもつひらさか』(1999年)などがある。短編集『鬼』(2008年)が2011年2月に文庫化(集英社文庫)された際に追加収録された短編2作(2009年発表)が遺作となった。



 なんか、最近気になるニュースといえば訃報ばっかなんだよなぁ! なんとも寂しいお話でございます。

 このニュースを知った瞬間に「えっ、若い方なんじゃなかったの!?」と思ったのですが、確かにそれは間違いではありませんでした。若いのに、亡くなっちゃったのよね……
 しかも、人の最期というものはご本人でもなかなか思い通りにはいかないとは知りつつも、このご最期はあまりにも哀しいですよねぇ。決して無名ではない、日本ミステリー界にその名を残す大作家さんなのですから。

 私が今邑さんの小説を初めて読んだのは確か、1冊でも多くのミステリー小説を読んでやろうと意味なくいきまいていた大学時代のことだったはずなのですが、もう15年も前のことになるんですよね……ぜんぜん記憶にない! さいわい、今邑さんの代表的な諸作はここ数年のあいだに中央公論新社から文庫版のかたちで再版されているようですので、ちょっとまた買い集めてみようかなぁ。

 小説から話がずれてしまうのですが、私にとって印象が強いのは今邑さんの小説よりもむしろ、今邑さんの小説を TVドラマ化した、テレビ朝日のおなじみ『土曜ワイド劇場』の1作『そして誰もいなくなる』(1994年10月29日放送、主演・渋谷琴乃、石黒賢)のほうです。これはよく憶えてるんだ。

 なぜよく憶えてるのかといいますと、この『そして誰もいなくなる』が、私が自力で VHSビデオデッキをガチャガチャいじくりまわして録画した最初のミステリー映像作品だったからなのです! なんと個人的な。
 それともうひとつ大きかったのは、「結末を知らずに観た最初のミステリー映像作品」でもあったということでして、実はそれ以前にも、私は NHK……っていうかイギリスのグラナダTV 版の『シャーロック・ホームズの冒険』シリーズ(日本では1985~95年に放送)やロンドン・ウィークエンドTV 版の『名探偵ポワロ』シリーズ(日本では1990年~現在まで放送)、TBS の『古谷金田一シリーズ』などはちょいちょい観ていたのですが、それらはだいたいすでに原作小説を読んだあとでの鑑賞だったために、結末にはそれほどの衝撃を受けずに楽しんでいたのです。
 ちなみに、ほんとのほんとに私が映像化されたミステリー作品に初めて接したのは、同じく NHKで放送されていたアメリカの海外ミステリードラマ『ジェシカおばさんの事件簿』(1988年ごろ?)でした。「主演・アンジェラ=ランズベリー(吹き替え・森光子)」ですって、なつかし~!! ずいぶんとまぁ、梅ぼしみたいにしわくちゃなラズベリーだな! 長生きしろよ!!(言うまでもなくご健在だそうです)

 ともかく、結末をまったく知らない状態で観る『そして誰もいなくなる』は、初体験のガキンチョにとっては本当にスリリングな刺激に満ちたもので、「意外な犯人」という点でも、この作品は十二分に当時のそうだい少年の度肝を抜くに足るクオリティを持っていました。それにずいぶんと哀しい味わいの残るラストでね……のちにわかったことなのですが、そういうしっかりしたミステリーとしての骨格と、単なる大団円に終わらない後味こそが今邑ワールドの真骨頂だったんですよね。
 そのころの私はまだ本家のアガサ=クリスティ『そして誰もいなくなった』は読んでいなかったのですが、「有名なミステリー作品を舞台化しようとする高校演劇部で発生する連続殺人事件」という内容もかなり斬新に見えてハラハラドキドキしてしまいました。まだピュアだったのね~。

 余談ですが、今回のための調べもので初めて、主演の女子高生を演じた女優さんが渋谷琴乃さんという方だったことを知りました……そうだったのか、かなり日本人離れした目鼻立ちの美少女だったから、翌年の映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』でブレイクした藤谷文子さん(言わずと知れた世界的名優スティーヴン=セガールのご令嬢)とごっちゃにしてましたわ。しっかり一目ぼれしてたのに人違いとは、これまたなんと失礼な。

 そういえば、『土曜ワイド劇場』定番の「終盤まで視聴者の注意をひきつける、異常に容疑者っぽい怪しげな登場人物」、この作品では当時『古畑任三郎』の第1シリーズが放送されたばかりでブレイク直前の西村雅彦さんだったよなぁ、たしか。怪しかったねぇ~。


 作家さんってやっぱり、プライベートで親しくしていた方でない限りは、やっぱり作品を読むことがいちばんの供養になるんじゃないんでしょうか。それに、今邑さんの場合は何度でも読み返すに足る素晴らしい作品ばかりでもあるわけだし。

 今邑彩さん。いろんな思い出を引っぱりだしてくれるとってもいいお名前です。忘れることのないように、さっそく書店で作品を探してみ~ようっと。
コメント
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