長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

仮面ライダーさん×ディズニー様!!  必死か!? コンテンツまかせの「第2次HO2 計画」

2012年12月17日 15時03分45秒 | 日記
 ぴえぇっひぇ~えい! どうもこんにちは、そうだいでございまする~。

 いんや~もう、忙しい忙しい! いろいろもろもろ、まさしく「年の瀬」ということでバタバタしておりますよ~。
 そんな最中なんですが、あいまをぬって先日14日にこんな公演を観てきました。

三条会 アトリエ・翻訳ワークショップショウケース 『コギト』

 これは、シンガポールの劇作家のフジール=スレイマンの哲学SF 戯曲『コギト』を日本語訳して将来的に三条会が上演するにあたって、原作者のスレイマンと三条会が、稽古とディスカッションを実際にいっしょに行いながら日本語版の台本を製作していくことによって、外国語の原作を持つこの作品を、より「日本人の発する言葉」に近い翻訳作品を作りあげていく、というプロジェクトなのだそうです。
 確かに、外国の作品を翻訳した日本語訳版って、どこかしら不自然な台詞回しや人と人との距離感が出てくるような気がするんですが、「まぁ翻訳だからね。」とか、「書かれた時代や文化も違うし仕方ないだろ。」とかと解釈して、いなしてしまう違和感のようなものがありますよね。へ~、そこで「神よ!」とか「くそっ!」とか言うんだぁ~、みたいな。

 そこらへんを、作者本人がみずから日本にやってきて日本側といっしょに話し合っていくというけっこうすごいプロジェクトについて、現時点での進行状況をおもにリーディングの形式を通じて公開するという今回の公演だったのですが、「直訳」でも「意訳」でもない新しい日本語訳による作品が世に出そうな可能性を秘めてショウケースは終わりました。
 2日間だけの上演日程で、内容も『コギト』の各シーンをさまざまなヴァージョンの翻訳台本で上演するというイレギュラーな公演だったのですが、ちょっとこれは、観に来た人だけの楽しみにしておきたいおもしろさがありましたね! 完成作品というよりは製作過程というようすを観ることができたわけですが、それがしっかり観客の期待にこたえるものになっているということは、それだけの密度のある試行錯誤が展開されているってことなんですから、『コギト』の完全日本語訳ヴァージョンの上演が今から楽しみで仕方ありません。

 日本語訳とは関係ないのですが、『コギト』の SF要素も作中で登場人物が指摘しているように「使い古された」テーマのストレートなアップデート版のようでありながら、フィリップ=K=ディックでもアーサー=C=クラークでもない別の視点から物語がかたられているような気がして、舞台作品ということでシンプルながらも実に劇作家のものらしい「身近さ」「肉っぽさ」があったと思います。今回の公演ではラストシーンがあえてリーディングされていなかったそうなんでね! どんな結末になるんだろうなぁ。


 さてさてぇ! 今回の本題はふつうの日記であります。しかし、間違いなく今月最大級の重さの責任のかかったミッションをやったわけなんですよぉ、昨日にまた!!

 第2次「 HO2(ひとさまの お子を お預かりする)計画」を、なんとか完遂してまいりました、昨日。

 いや~、おかげさまで、いちおう無事に終わりました。たいしたトラブルもケガもなくて本当によかった。
 そういえば、昨日は天気も良かったですよねぇ! これも午後に非常に効いていました……天気がいいのと悪いのではテンションの差が段違いな「夢の国」に行ってきましたからねぇ、午後は。


 先月にわたくし人生初の「 HO2計画」が敢行されたわけなのですが、このときには私の方向オンチぶりと公共交通機関の使えてなさがものの見事に露呈してしまい、ららぽーと船橋での映画『宇宙刑事ギャバン』と千葉の博物館と複合型娯楽施設「 Qiball(きぼーる)」というたった3ヶ所だったのにもかかわらず、以上に移動にエネルギーをついやす一日となってしまいました。まぁ、体調が本調子じゃなかったのも言い訳にはしたいんですが……京葉線はやっぱ、なにかとめんどくさい!

 そんな反省の残る前回だったわけですが、今月に入ってすぐに、同じお子さんのお母様からふたたびの「一日いっしょにいてやってくれない?」要請が!! 前回と同じように、お父様が仕事で遠方に行っているあいだにお母様も一日家をあける用事ができてしまったために、またしても私が『ウルトラセブン』の「怪獣カプセル」のごとく召喚されたというわけだったのです! 気をつけな……おいらはウインダムなみに危険だぜ!!

 今回も前のように「朝8時から夜8時まで」という時間だったのですが、当初私は「朝いちの子ども向け映画を観て、あとは葛西臨海水族園にでも……」と考えていました。前回の道中で、お子さんが水中生物に異様な食いつきを見せていたことはリサーチ済みだったからです。特にエビ・カニ類の白っちゃけた標本を凝視してた!

 ところが直前に電話でお母様と打ち合わせをしたところ、最初の映画はちょうど折りよく公開されている、超定番の『仮面ライダーウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』(監督・坂本浩一)にすることで即決したのですが、葛西臨海水族園はすでにもう行ったことがあるということで、私としましては今ひとつインパクトに欠けるではなかろうかという考えにいたったのです。
 その時、私の脳裏には、私の家の奥深くに厳重保管されているあるひとつの「切り札」がうかびました。

「もう使う見込みもなさそうだし、『あれ』、使うか……」

 「あれ」というのは他でもなし、今年春に行われた大学時代の先輩の結婚式二次会のビンゴ大会で、なぜかよりにもよってわたくしめが大当たりしてしまった、「東京ディズニーランド or シー 1日パスポート・ペアチケット」!!

 これはもうまさしく、使える人が使ったら、戦況に決定的な打撃を与える戦略核兵器クラスのリーサルウエポンにもなりかねなかったわけなのですが、いかんせんわたくしが持ち主では肝心のお相手もおらず、まったくの無用の長物と化してしまっておりまして、このままみすみす有効期限の来年春を迎えるのならば、いっそのことここで有効活用してしまおうか、という判断にいたったわけだったのです。もうクリスマスもちけぇけど、そっち系のスケジュール全然入る予定ねぇえし!! ここは平和活用で終わりにしようじゃないか……
 先輩スンマセン! 今年も私は男になれませんでした。5歳の幼児とペアで行くという使い方になっちゃいましたヨー。ダメだ、こりゃ!!

 ということで、今回の「第2次計画」の概要は、午前中に映画、午後にディズニーリゾートということで決定したわけなのでありました~。いやいや、お相手が誰にせよ、2人以上で行く舞浜は最高なんですよ、お相手が誰にせよ!!

 そんなわけで、計画は昨日16日日曜日に決行されることとなったのですが、16日はけっこう大事なことがある日でしたよねぇ、みなさん! 選挙行かれましたか!?
 そんなんもありまして、私は朝5時半に起床して、7時にあいたばっかりの衆議院総選挙投票所に行って投票を済ませ、そのあとで電車に乗って集合場所におもむくことに。

 前回、計画自体が「なし」になりかねないギリギリの時間に遅刻してしまった私でしたので、今回は準備万端! しっかり投票にも行った上で、予定通りにお子さんと合流することに成功。今回は幸先がいいぞ!

 そして向かったのが、前回と同じららぽーと船橋内の「TOHO シネマズ」。混雑を予測しての、前日のインターネット座席予約も手馴れたもの! わしかてアホやないっちゅうねん。

 さぁ、こうして今回観ることとなった作品が、前回の『宇宙刑事ギャバン』に引き続いての、今や東映の信頼&安定のドル箱コンテンツとなって久しい感のある「ヒーローもの」の最新作、『仮面ライダーウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』なのでありますが。

 いやぁ~……すっげぇおもしろかったわ! これぞまさしく「アルティメイタム」! タイトルに偽りなしでした。
 上映時間は「94分」ということだったのですが、体感は「良い意味で」ものすごく長かった! ここが本当に大事な違いなのですが、「悪い意味で」長く感じるんじゃなくて、いい意味で「うっわ~、このジェットコースター、どこまで続いてくんだろう!?」っていうワクワクドキドキが途切れなく続いていくんですね。やっぱり「映画」というよりは「エンタテインメント」であるわけなんですが、とにかく内容が濃密で、それでいて実に丁寧なんです。

 実のところを言いますと、私は今回の「 HO2計画」がなければ、この『アルティメイタム』を観るつもりはまったくありませんでした。理由はやっぱり、私はこの『長岡京エイリアン』でもさんざんっぱら語っているように「昭和ライダーシリーズ(『 RX』まで)」のファンであるため、その反動で「平成ライダーシリーズ」、特に『仮面ライダーディケイド』(2009年 シリーズ通算第19作)でそれまでの全ライダーが昭和、平成関係なくごちゃまぜになった後にふたたびオールリセットして製作された『仮面ライダーW』(2009~10年)、『オーズ』(2010~11年)、『フォーゼ』(2011~12年)、そして現在放送中の『ウィザード』(2012年~)の4作にたいする関心をまったく持っていなかったためです。いちおう、どこかで何かのかたちでそれらの2~3話を視聴することはあったわけなのですが、それ以上に続けて毎週観ようとすることはなかったわけなのです。
 それに加えて、私はこの『アルティメイタム』で満を持して復活するとアナウンスされた過去のヒーロー&ヒロインたち、『イナズマン』(1973~74年)、『アクマイザー3』(1975~76年)、『美少女仮面ポワトリン』(1990年)にものきなみ思い入れがなかったため、いまひとつ観に行きたいという気になれないものがあったのです。

 でもさぁ……えり好みはよくないねぇ、やっぱ! 今回の『アルティメイタム』は、ほんっとうにスクリーンで観ることができて良かったです。これは観に行くきっかけを与えてくれたお子さんに感謝しなければなりますまい。

 良かったポイントは全編ふんだんにあったのですが、私にとって最も大きかったのは、やはり昭和の石ノ森作品3作に対するリスペクトと、それらが活躍するちゃんとした「見せ場」と「復活意義」が物語に用意されているところなんですよね。ここには恐れ入ったし、同時に感動もしました。

 要するに、かつて私が映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(2011年4月公開)を観て激しく落胆した、『人造人間キカイダー』(1972~73年)、『キカイダー01』(1973~74年)、『イナズマン』、『快傑ズバット』(1977年)たちにたいしての「愛情がないにも程がある」ぞんざいな扱いを、『アルティメイタム』の製作スタッフはしっかりと「反面教師にして」素晴らしい脚本を仕上げてくれたのです。
 イナズマンにはイナズマンの物語があり、アクマイザー3にはアクマイザー3の悪魔の哲学があり、ポワトリンにはポワトリンのひねりまくった復活の理由がある。おかげで主役のフォーゼとウィザードの出番がすっかりスリムになってしまった感はありましたが、こういう冒険はほんとに大歓迎ですね。

 特に、一気にスーツデザインまでリニューアルされたイナズマンは、重大なネタバレになるのであんまり詳しくは言えないのですが、ある意味で「ポスト仮面ライダーたるヒーロー」になるというとてつもないポジションをゲットできてるんですよ!? すす、スンゲー! 新しいスーツも、特に顔のあたりがアクションスーツの限界に挑戦するかのような薄さになっていて、遠めに見れば「青い筋肉ムキムキの全裸のひと」みたいなリアル感になっていてすごかったですね。
 いっぽう、アクマイザー3は本作では「昭和版とは完全な別人&悪役」になってはいたものの、ティム=バートン版『バットマン』(1989年)でのニコルソン・ジョーカー役いらいで声優にトライしたデーモン小暮閣下のカッコイイ悪魔っぷりと、3悪魔の映画1作の復活だけにしておくには惜しいほどの熱い団結はよかったなぁ! 常々、私は平成ライダーシリーズの悪役側の「組織力・団結力のなさ」に味気なさを感じていたのですが、そこをしっかりカヴァーした今回の彼らは最高でした。できれば、モチーフとなった『三銃士』なみのサーベルアクションがもっと見たかった!

 でも、作品の脚本というポイントでいちばん感じ入ったのは、なんとも不思議な迷走感で唐突に始まったポワトリンのパートで、「なぜポワトリンが復活するのか?」「他のヒーロー&悪役たちとどうからむのか?」「ポワトリンの本当の正体とは?」というあたりがものすごく巧みに物語のキーとなっているのがすごくおもしろかったですね。ポワトリンの「正体」は最後のドッキリオチのような収まりかたになっていたのですが、作中で決定的なヒントが出される前にこの答えを勘付いた人はなかなかいないんじゃないかなぁ。お見事でした!

 あっ、ヤバいヤバい! このままじゃ『アルティメイタム』のレビューだけになっちまうわ! いい加減にしなきゃ。
 ちゃっちゃと『アルティメイタム』の結論にいきましょう。

結論。「仮面ライダーなでしこ」役の真野恵里菜さんが最高だった!!

 まぁ、やっぱここにかぎりますよね!
 だって、我が『長岡京エイリアン』はずいぶん前に「シリーズ史上、女性の仮面ライダーは何人いたのか?」という狂気の企画をやってたくらいなんですから、なでしこさんの誕生以前に。
 公式発表では「6人目」、『長岡京エイリアン』式計算では「5人目」となる女性仮面ライダーにして、シリーズ史上初の「女子高生仮面ライダー」であるなでしこなんですが、やっぱり彼女も先達の仮面ライダーファム、ラルク、キバーラさんたちと同じく「劇場版限定」の女性ライダーなんですよね(ただし、ラルクは『ディケイド』のパラレルワールドにゲスト出演している)……しかもなでしこさんは××じゃないし! 「番組にレギュラー出演する女性ライダー」っていうのはそんなにハードルが高いもんなんですかねェ? いいと思うんだけどなぁ。

 ともかく、スクリーンいっぱいに真野さんが活躍する以上、本来ならば彼女が見えるカットはすべて起立して拝見するのが当然だったわけなのですが、まことに残念ながら、今回も私のひざの上には私以上に夢中になってスクリーンを食い入るように見つめるお子さんがいたため、立ち上がることはでかないませんでした。お子さんごめん、私、映画を観たあとで完全に知らんぷりして「へぇ~、この娘さんがなでしこに変身するんだぁ。」なんて話してたけど、ずいぶん前から知ってました!! 許してくれ、これが大人なんだ。違うか!? ガハハ!

 他にも、『アルティメイタム』にかんしては「フォーゼ世界の完成されたエンタテインメント性」や「アクションシーンの見せ場にちゃんとライダーたちのバイクアクションを持ってくる『押さえてる感』」など、語りたいことは山ほどあるのですが、とにかくここは「おもしろかったの!!」という一言でおさめさせていただきたいと思います。ほんとに観れてよかった!


 さて、そして午後からの東京ディズニーリゾートであります。
 実はテンション的にはお子さんは前回の『ギャバン』以上に満足しており、もうこれだけでもおなかいっぱいという状況ではあったのですが、映画を観終えてパンフレットをかこんでたっぷり語りあって、ケンタッキーで昼食をとって外に立っていたサンタ姿のカーネルおじさんを2人でおちょくった時点でもやっと正午になるかならないかという時間帯で、しかもお天気はみるみるうちに良くなっていき、ちょっと歩けば暑く感じるほどの陽気になってきました。
 もう、これは舞浜に急行する以外に手はないだろうということで!

 でも、ここがなかなか難しいところなんですが、ららぽーとを出てお子さんとたわむれながら徒歩で JR南船橋駅に向かい、京葉線に乗って舞浜駅で降りて、ワクワクしながら歩いてディズニーランドの入り口に向かうと、時間は1時すぎくらいになりますね。
 んで、夜8時にお母様と集合して解散ということになると、電車移動にかかる時間を考えて少なくとも7時には夢の国を出なければならなくなってしまうんです。
 ということは、実質的に遊べる時間は、1時半~6時半の「5時間」になるんですが……

経験からの結論。ディズニーランドで5時間は、短い!! あっというま!

 名物の「エレクトリカルパレード」も、私たちが行った日は夜8時からだったのよねェ~。まぁ、それが観られなくても十二分に楽しめたわけだったのですが、もし今度来るようなことがあったのならば、やっぱり計画をしっかり立てて「朝から閉園の夜10時まで!」っていうプランでいきたいですねぇ。

 しかも、舞浜に着くまでに私たちは2人とも行ったことのない「ディズニーシーのほうに行く」ということで意見を一致させていたのですが、着くなりに耳に入ってきた放送によると、「園内混雑のため、シーのほうは指定日パスポートを持ったお客様以外の入場はいったん(夕方まで)停止しております~。」という非情なお言葉が。
 いったんは表情の暗くなる2人だったのですが、「じゃあランドで……」と踏み入った瞬間に、テンションはまたしてもガン上がりしてしまいました。
 だって、目の前に「舞浜城本丸」ことシンデレラ城が鎮座ましましてんだぜ!? いや、ここで興奮したのは私だけで、お子さんはすぐ近くにミッキーさんご本人がいて写真撮影などに応じている、休日でお客さんがギュウギュウ詰めになったランド固有の「EVERYDAY お祭り感」に一瞬のうちに飲まれてしまったわけなのです。
 やっぱり、このへんの安定感は本当にすごいですね……私なんか、ランドに来るのは15年ぶりくらいだったんですが、ちょっと「帰ってきた。」みたいな高揚感におそわれますからね! やっぱり、なにはなくともエンタテインメントに必要なのはこの固有性というか、代替不能のオンリーワン感なんじゃないかなぁ。シーに行けなかったのは確かに残念でしたが、結果的には今回はランドで充分によかった!

 まぁ、晴天の日曜日ということでしたので、はっきり言ってランドのほうも入場規制がかからないのが不思議なほどの込みっぷり。私の観た印象では、お客さんの6割が家族連れ、2.5割がカップル、1割が制服を着た学生さん(修学旅行?)で0.5割が相当な「手だれ感」のあるひとり常連客という配分になっていました。お昼3時のパレードとかは完全にクリスマス風味にシフトチェンジしているのですが、お客さんの感じはまだまだクリスマスモードにはなっていないようでしたね。こっからカップル率がギュンギュン上昇していくんだろうなぁ!


《突然ですが、ここでそうだいの内心を副音声でおとどけします。》
 ヘッヘッヘッ……カップルの皆さん、「ここでキメたい!」という気合いがだだもれでヤンスねぇ。このデートのためにそうとうな時間をかけて準備をして、今は薄氷を踏むかのような慎重さでお相手をエスコートしているんでヤンしょう。やっぱり、クライマックスは夜のエレクトリカルパレードでヤンスか? そこはどうしてもはずせないようでヤンスね~。 

 えっ? あっし? あっしはもう、昨日ふいっと思いついてここに来たんでヤンスよ。え? エレクトリカルパレード? いや、時間がないんで今日は観ないで帰るつもりでヤンス。なんか、そんなにがっつくのもどうかなぁ~、なんて。
 いや~なんだか、申し訳ない気持ちになっちゃいヤンスね! だって皆さん、ものすごいイベント感フルパワーでいらっしゃったんでしょ? あっしはもう、なにげなく「いつでも来られるからいいや~。」みたいな気軽さで来ちゃったもんでヤンスから。
 え? いやいや、あっしはお父さんじゃないでヤンスよ、この子は縁のある方のお子さんでヤンス。

 ……ヘッヘッヘ、そうでヤンス、あっしはあなたがたが日陰の虫けらのように憐れみさげすみ忌み嫌う、「恋人のいないひとりもの」なんでヤンスよ! そんなあっしが、皆さんよりも遥かに自由でぜいたくなランドの楽しみ方を謳歌しているんでヤンス!!
 せいぜい、相手の暗黒面の見えない束の間の夢の国を味わうことでヤンスね~!! ゲッゲッゲッゲ……

《こう思いながらの表面上の発言》
「あっ、見て見て、あそこにミッキーとミニーがいるよ! 手を振ろう! お~い。」


 失礼いたしました。

 まぁともかく、とてつもない混みようだったので、人気アトラクションがのきなみ長蛇の列となるのはもう火を見るよりも明らか! 最初のうちは「エー、50分待ち!?」とかと言っていちいち驚いていたのですが、「だいたいどこもそう」というとんでもない状況に、「まぁ、楽しく並んで待つのもディズニーだよね。」とお子さんと意気投合したのでありました。むやみにだだをこねず、ちゃんと事情を理解して並んでくれるお子さんで本当によかった……

 結局、日が暮れるくらいまでねばって楽しむことができたアトラクションはといいますと、
「ジャングルクルーズ」(60分待ち)
「ウエスタンリバー鉄道」(50分待ち)
「ホーンテッドマンション」(130分待ち~!!)

 の3つだけとなってしまいましたが、まァ~この3つで「船」「機関車」「おばけ」はおさえられたので、最善の選択だったかなぁと。え?「ビッグサンダーマウンテン」「スプラッシュマウンテン」「スペースマウンテン」の「舞浜三山」はおさえなかったのかって? ここらへんはお子さんがかたくなに拒絶したから行かなかったです。乗ってみたら楽しいばっかりなんだけどね~。という私の記憶も20年近くのあいまいなものですけどね!

 最後のホーンテッドマンションの「130分待ち」には、さすがに私もお子さんも一瞬ひるんでしまったのですが、「ランドに来ておいてホーンテッドマンションで根性試しもせずに帰ってなにが男か」という共通意識をもってトライすることとなりました。まぁディズニーランドなんですから、そんなに怖さをうりにしたものではなかったわけなのですが、日が暮れた闇夜の中、月光とおどろおどろしい顔がくりぬかれた無数のパンプキン灯篭に照らされて、おぼろげにたたずむマンションの外観はものすごくロマンティックで見事なものでした。アトラクションの中身だけじゃなくて、そこに行くまでのディティールがこれまたいいんですよねぇ、ディズニーランドは!

 でも、さすがはランドというか、ちゃんと待っただけのものを見せてくれるから待つ甲斐があるんですよね……1~2時間つっ立って待っていたのにしっかり楽しいというのは、当然のようでいてかなりものすごいことですよね。ホーンテッドマンションなんか130分待ちで、中に入るまであと30分といったところでついにお子さんが寝ちゃったんですけど、始まったら「ホリデーナイトメア」っていう秋~新年の特別限定ヴァージョンになってたみたいで、サンタクロース姿のジャック=スケリントンの哄笑にお子さんは一瞬で目が覚めてツアーを楽しんでいました。やっぱ楽しいねぇ~。がが、5歳児(およそ18kg)の30分間耐久だっこで、わたしの両腕がぁ~!!

 そういえば、ウエスタンリバー鉄道に乗ったときに流れる説明ナレーションの声があの青野武老師そのひとのもので、思いがけずに至福の時間に出会ってしまい目頭が熱くなってしまいました。ほんとに味のある良い声です……なにかあって落ちこむことがあったら、ウエスタンリバー鉄道に行けばいい!

 青くライトアップされたシンデレラ城天守閣を背に、エレクトリカルパレード前のランドをあとにするのはちょっぴり残念でしたが、それでもおいしいパンも食べたし、時間いっぱいに楽しんで帰った「第2次 HO2計画」。今回も成功だった……かナ~!? それは他ならぬお子さんに聞かなければわからないことなんですが、そんなことを聞くヒマもないほど充実した一日だったことは間違いありません。あぁ~、今回も楽しかった! ディズニーはやっぱり、いいね!!


《その数時間後》
 うう……歯みがきしようと思ったら、水を入れたコップが口のところまで持ち上がらねぇ!
 しかも、真冬用のコートを着ていると汗をかくような陽気だったランドで、なんの考えもなしにお子さんに「おんぶ・だっこ・かたぐるま」のトリプルアタックを仕掛けてしまったため、12月なのに前代未聞の「あせも」が! コートはぬいでも邪魔になるばっかりだったから、着てるしかなかったんだよなぁ~。まさか、あんなに暖かくなるとは。
 おまけに、深夜0時20分までがんばって起きていたのにガクンと停電みたいに記憶がなくなっちゃって、0時30分からのラジオ『Berryzステーション1422』(ラジオ日本)を聴きのがしちゃったよ! 今週はスペシャルウィークであの菅谷梨沙子さんがゲストだったんだぜ!?

 疲れてるんだねい……ムリはできねぇのう~。

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