長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

怒っちゃやーよ!?  Berryz工房×℃-uteなどから妄想するつれづれ

2012年10月15日 13時22分31秒 | すきなひとたち
 どうもども、こんにちは~い。そうだいでございます。

 いや~、ここ数日いろいろ忙しかったんですよ、はい……別に悪いことはなかったんですけど、休みなしにたてつづけにあったのよぉ。仕事だとかなんだとか!
 今日もまた夕方から働くわけなんですが、あんまりゆっくり眠るひまもなかったもんで、それまでず~っと寝ておりました。睡眠はほんとにぜいたくな娯楽ですな! 疲れがみるみるうちにとれてゆきます。
 おととい、最初の仕事先から次の仕事場へ移動する途中で、ふと駅のホームから空を見上げてみたら、そらもォ~見事な視界いっぱいのいわし雲で!! かなり圧巻でしたね。自然現象の雲にああいう規則的なならび方をされちゃうと、感動もするんですけどちょっと畏れもいだいてしまいますね。なんの意志がはたらいてこういう作品ができてしまうのか? みたいな。まぁ、仕事の移動中なんで見とれている場合じゃないんですけど!


 今回のテーマと直接の関係はないんですけど、モーニング娘。の最新51stシングル『ワクテカ Take a chance』、な~んか、いいですね!
 特にアイドルファンというわけでもないはずの知人がブログではまっているということをおっしゃっていたので、私もそれにつられて、気がつけば動画サイトでいろんなヴァージョンの PVを繰り返し観てしまっています。それがしは尻軽ちゃんではござらんが、いっつも他の方に乗っかって動くのでござる……

 中毒性の高い「スルメ曲」って、本当はこういう曲のことをいうんですよねぇ。この1曲をみれば、最近のアイドル業界でよく言われるスルメ曲というものがどれほどチープなものかがよくわかります。「最初はピンとこないけど何回か聴けばよさが伝わってくる」じゃダメなんですよ。「最初から聴く人に何回も繰り返させるだけのインパクトを与えていて、しかも何回も聴くに耐える内容を持っている」。これが真のスルメ曲だと思うんです。だから、ちまたにあふれるスルメ曲のほとんどは、スルメ曲というよりは「くさや曲」なんじゃないでしょうか。私、くさやってまだ食べたことないんですけど……うわさを聞くだにムリ~!!

 この一連の映像を観て聴いて再認識したんですが、私は全体的な「アイドルファン」になるつもりはさらさらないんですけれども、モーニング娘。をはじめとする「ハロー!プロジェクトファン」の末席に置かせていただけるようにはなりたいなぁ、とは思います。それだけ、2010年代で言う「アイドル業界」とは、ちょっと次元の違う場所に身をおいている貴重なプロ集団なんですよねぇ、本当にみなさん。

 その『ワクテカ Take a chance』の挙がっている無数の動画の中には、本人たちのものも当然のことながら、その PVを参考にして多くの一般の方々が「踊ってみた」という動画も続々とアップされているようです。
 その中で、私が一番注目したのは、今回の話題の中心となるモーニング娘。の「お姉さんグループ」にあたる℃-uteの岡井千聖さん率いる「Team 岡井」による『ワクテカ Take a chance』のダンス動画です。
 Team 岡井のメンバーは、岡井さんとハロー!プロジェクトの後輩グループ・スマイレージのメンバー、そして、彼女たちのさらに後輩にあたるハロプロ研修生から選ばれた方々を合わせた10名で、それぞれがモーニング娘。の誰かのダンスパートをコピーして踊るといった内容になっています。
 ハロプロ研修生というくくりは簡単に言えばハロー!プロジェクト内での女性のアイドル・タレント候補生として活動している集まりのことで、2011年いっぱいまでは「ハロプロエッグ」と呼ばれていました。彼女たちの中から、現役グループの新メンバーが加入したり次世代のアイドルグループが結成されることもあるわけなのですが、すでに研修生の段階でコンサート公演やメディア出演といった芸能活動は開始されています。

 んで、そういった視点から観てみると、Team 岡井もまた、まぁ~プロフェッショナルなんですよ。要するに動画サイトにダンスをアップするだけの作業なんですが、そこに賭ける気合いと士気と肝心のダンスのクオリティが高い高い!! 日々の血のにじむようなレッスンの成果が指先にまで染みこんでいるといった身のこなしのよさで、もう十二分にプロ。動画に対する視聴者のコメントの多くでも、「本物よりもうまい」という称賛の声があがっていました。

 私も確かに、ダンスのうまさという点ではモーニング娘。よりもTeam 岡井のほうに軍配があがると思います。しかし! 私が何度も観たくなるのはやっぱり、よく観れば個人個人になにかしらのアラがあったり変なクセがあったりする「本家版」のほうなんだよなぁ。

 実際のところ、さんざん良い良いと言ってきましたが、今回の『ワクテカ Take a chance』の最大の見どころはダンスだと思います。楽曲という点でいうとまだまだ、もっとうまくなっていくというか、「やっぱりこの子がいなきゃあ今のモーニング娘。は成り立たないな!」と聴く者をうならせる歌声を持っているメンバーは、増えてきてはいつつもまだ充分ではないでしょう。あと、歌詞の世界が最近のつんく♂さんのご多分にもれず、個人のミクロな恋愛観から「大地」とか「地球」とかいうマクロすぎるところまでギュギュギュンとぶっ飛んでしまうのも「はへ?」な感じはあります。
 ということで、私は確か数ヶ月前に「そうだいが勝手に選ぶモーニング娘。名曲ランキング」というものをこの『長岡京エイリアン』であげていたかと思うのですが、正直なところ! 今回の『ワクテカ Take a chance』は、楽曲としてはそのトップ10をおびやかすものにはなっていません。第16位くらいでしょうか。いや、それだけ「15年51シングルの歴史」の層はぶ厚いということなんですよ……

 じゃあ、なんでまたその『ワクテカ Take a chance』をそれほどまでに繰り返し観てしまうのかといいますと、そりゃあもう「4分40秒」という、短いようでいて実際に踊ってみたら地獄のように果てしない長丁場を10名で見事にやりきっているダンスのものすごさもさることながら、そこに満ち溢れている「可能性の輝き」がハンパないからなんですよねぇ。ここが、現時点のモーニング娘。メンバーは歴代最高のレベルにまで上がっている。そういうことを確信してしまう魅力があるんです。

 これですよ……ここがあればいいんです。歌唱力も信頼できるメンバーは限られているし、声を加工処理するパートも加えざるをえない。ダンスも「もうちょっとうまくなってくれないものだろうか」と感じてしまう部分もなくはない。え? 「じゃあお前が踊ってみろ」って? そんなもん、あそこに入って踊れるのなら万障繰り合わせて踊りきってやらァ!! 私は肩のウェーブのなめらかさには自信があります。

 私が好きなのはその画面に映っている段階での被写体の完成度ではないんです。道重リーダーと田中エースの落語の師匠レベルのおちつき、鞘師さんと石プロの信頼度、譜久村さんと生田さんの色っぽさ、我らが鈴木さんのダイナミックアクション、工藤さんのかわいさに飯窪さんの薄気味悪さ……そして、佐藤さんの異常に完成された首のスライド!! おもしろいったらありゃしねぇ~。ダンスの完璧さがうんぬんとか、細かいことなんか一瞬で吹き飛ぶ「なんなんだ、この娘たちは」感が素晴らしければ、そのオンリーワンがあったらいいんです。そんなもん、ダンスはこれからも繰り返しやっていくんですからどんどんできていきますよ。

 『ワクテカ Take a chance』はとにかく、その歌詞とダンスの随所にちりばめられている「ヘンなの~!」なポイントがききまくっている名曲です。だいたい、これほどまでにタイトルと内容のイメージにへだたりのあるものはないんじゃないですか!? タイトルだけ見たら、みなさん『ピョコピョコウルトラ』みたいな感じを想像しません?
 そして、私としましては、日本を代表するトップアイドルグループに真顔で「全盛期のビートたけしの名キャラクター・鬼瓦権造(アルプス工業勤務の土木作業員)の『じょ~うだんじゃっ、ないよっ』」リスペクトの振りを踊らせるというスタッフ側の英断に最大限の賛辞を送らせていただきたいです。これでもう100点オーバーだろ! 『アウトレイジ ビヨンド』観ろバカヤローコノヤロー!


 ありゃりゃ、今回もまた、本題に入る前にずいぶんと字数をくってしまいました……

 今回の本題は、前回に挙げた豪華ファンブック『RIVAL 12少女の10年物語』で、現在のBerryz工房と℃-uteのメンバーの対談の中で話題にのぼった楽曲40曲をいろいろさらっていくということだったのですが。

 んまぁ~とにかく、本はアイドルとして10年間休みなしに活動を続けるということのものすごさを思い知らせてくれる内容なんですけれど、特にその中に出てくる楽曲のラインナップは前回のリストを見ていただいてもおわかりの通り、まさに歴史を感じさせるものになっていますね。松浦亜弥さんとか藤本美貴さんとかが完全に「一世代前のレジェンド先輩たち」なんですよ……

 彼女たちがオーディションに合格して最初に所属したのは「ハロー!プロジェクト・キッズ」という、現在のハロプロ研修生(旧ハロプロエッグ)の原型に当たるようなアイドル候補生チームだったのですが、合格した2002年からさっそく映画出演やコンサート公演などの芸能活動を開始していたものの、ハロー!プロジェクト・キッズのオーディション参加条件は「小学生」! 約2万8千名というとてつもない倍率を突破して合格した15名はなんと当時6~10歳という、日本芸能界の次代をになうエースを養成するチームとしては申し分ない希望の星たちが集結したというわけだったのです。

 しかし、小学生から芸能活動、しかもその中でも特に過酷だと言ってもおかしくはない、はやりすたりの激しすぎる女性アイドル業界に身を投じるとは。合格した15名の中で、Berryz工房や℃-uteとして現在も活動を続けているのは12名になっているのですが、むしろ3名しかぬけなかったというのはとてつもないことですよ。よくぞ生き残った、精鋭たちよ! 古いネタ……

 さて、対談の中で出てきた40曲のうち、発言の内容を見てもわかるとおり、彼女たちが実際その楽曲のオリジナルメンバーとして最初に歌唱した楽曲は、オーディション合格の翌年、2003年2月に「モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希」という名義で発表された『がんばっちゃえ!』という曲でした。これは CDシングル化はされておらず、PV だけがリリースされてその後にモーニング娘。のアルバムに収録されるという、ほぼモーニング娘。の特別な編成の楽曲という扱いになっており、確かにキッズの面々もコーラス担当のような立場になっていました。 PVを観るかぎりでは、緊張して『おかあさんといっしょ』の一般参加の子どもみたいな感じになっている年少組もいたりして。
 しかし、この『がんばっちゃえ!』が発表されたのと同時期に、藤本美貴さんの『ブギートレイン'03 』のバックダンサーを務めるメンバーもでたりして、そのしばらく後にはハロー!プロジェクト内のシャッフルユニット「あぁ!」でさっそく歌唱メインのパートを担当! とにかく実戦、実戦あるのみの幼少期を駆け抜けてこられたわけなんですよ、みなさん……

 そんな激動の2003年をへて、2004年にはキッズのうちの8名が新グループ「Berryz工房」としてデビューし、残る7名も満を持して2005年に「℃-ute」を結成する(メジャーデビューは2007年)と。そして多くの荒波を乗り越えて、2012年現在はBerryz工房が7名、℃-uteが5名。それぞれ「女性アイドル界屈指の実力派」としてその名を四海に轟かせているというわけなのです。

 今回、「ハロー!プロジェクト・キッズ デビュー10周年」として刊行された『RIVAL 』でしたが、内容は同窓会のように昔を懐かしむ思い出話というよりも、やはり今現在も現役で活躍している10年来の戦友として、これからのことや現在考えていることなどを語り合うものになっていました。ここがBerryz工房と℃-ute特有の空気なのかも知れませんが、それぞれのメンバーにグループの垣根というものがほとんどないんですね。同じグループの一員といわれてもおかしくないくらいに親しい会話が続くんですが、それは最初の起点となったハロー!プロジェクト・キッズにいた2年間という時間の濃密さのなせるわざなのではないでしょうか。なんでもスタートは大事なんですよね。
 ただし、そのいっぽうで仕事の話になるとしっかりと「自分のグループ」と「相手のグループ」のよさの違いを区別していることも伝わってきて、Berryz工房と℃-uteのプロ集団としての「離れすぎず、近すぎず」な絶妙な距離感が見て取れるのです。

 Berryz工房は2005年10月から、℃-uteは2009年10月から現在のメンバー構成になっているのですが、『RIVAL 』は、それぞれの現在のメンバーが1人として欠けてはいけないベストバランスの状態にあることを雄弁に物語っています。歌唱担当、ダンス担当、テンション担当、ダジャレ担当、ももち担当……まさしく黄金時代ですな。なんてったって、10年選手の大ベテランと言っても、まだ20歳前後なんですから!
 とはいえ、先ほどの「Team 岡井」の動画での岡井さんの落ち着きぶりは、もはや18歳ではなかった……岡井さん、あと60年くらい時間残ってるんですよ!? 早すぎるわ~。

 ところで、対談の中に登場している40曲は、もちろん有名なシングルA面曲もあるのですが、さすがご本人たちというか、コンサートでのダンスパフォーマンスで人気を博しているものや、アルバム収録曲ということで「知る人ぞ知る隠れた名曲」が混じっています。さすが女性というか、みなさん、しっとりしたバラードをあげることが多いですね。
 とは言っても、『RIVAL 』は別にそれぞれの楽曲や仕事を語ることがメインになっている対談本ではありません。むしろそういった話になるのは少数で、だいたいはプライベートでの趣味やお互いのおもしろエピソードの披露しあいなどになっている楽しい1冊です。

 でも、やっぱり私個人が知りたいのは現役のアイドルとしての各自の本音だったりするわけでありまして……そういう点では、それぞれのアイドル観をぶつけあっていた、Berryz工房の嗣永桃子さんと℃-uteの中島早貴さんの対談が特に興味深かったですね。


 さて! 今回もいつもどおりの長さでここまでだらだらとつぶやいてまいりましたが、せっかくですから最後に、この『RIVAL 』に登場した12名におでましいただいての「勝手すぎる妄想キャスティング案」をいくつかボヤ~ンと考えておしまいにしたいと思います。彼女たち、輝ける12名の個性を楽しんでいただくのならば、Berryz工房、℃-ute各自の活動をご覧いただくことが一番なのですが、この妄想でみなさんも「えっ、どういう人たちなの?」という興味を持っていただけたら幸いです。混乱させたら、ごめ~んねっと☆


これぞ不毛!! そうだいが勝手に考えた妄想キャスティング案あれこれ


『妄想ベリキュー殺人事件 ~白亜の豪邸に今夜も悲鳴が! ももちむすびはなぜ揺れる~』

ふだんは能天気だがやるときはやる名探偵               …… 鈴木 愛理
ひょんなことから探偵につきあわされることになった小説家(ワトスン役)…… 熊井 友理奈
ヒロイン・名家の令嬢                           …… 嗣永 桃子
令嬢が相続した遺産をうばおうと画策している叔母           …… 清水 佐紀
いけすかない性格の叔母の長女(第1の被害者)            …… 萩原 舞
心優しい叔母の次女(決定的な証拠を見つけて第2の被害者に)     …… 中島 早貴
10年前にヒロインに深い恨みをいだいて失踪した継母          …… 須藤 茉麻
令嬢の家庭教師だが実は継母の隠し子(犯人っぽい人)         …… 菅谷 梨沙子
令嬢の隣家で花屋を経営している女性(真犯人)            …… 矢島 舞美
事件の鍵を握るメイド                           …… 夏焼 雅
猪突猛進型で威勢はいいがかなり役に立たない警部           …… 岡井 千聖
上司の警部にあきれながらもついていく若手刑事(いいヒントを見つける)…… 徳永 千奈美
近所の令嬢でももちのライヴァル                     …… 道重 さゆみ(特別出演)


『妄想ベリキュー戦国国盗り物語 いざ進め!天下取り』

うつけか天才か?織田信長               …… 鈴木 愛理
毘沙門天の軍神・上杉謙信               …… 菅谷 梨沙子
風林火山の覇者・武田信玄               …… 須藤 茉麻
調子はいいが頼りになる部下・羽柴秀吉         …… 萩原 舞
寡黙な名臣ながらも腹の底では何を狙う?明智光秀    …… 中島 早貴
現場での人望のあつい昔ながらの名将・柴田勝家     …… 徳永 千奈美
おだやかに信長に従う盟友?徳川家康          …… 矢島 舞美
戦場無敗の徳川家随一の猛将・本多忠勝         …… 岡井 千聖
信長から権力を取り戻そうと暗躍・足利義昭       …… 嗣永 桃子
静かに天下の趨勢を見つめる中国の太守・毛利輝元    …… 清水 佐紀
生まれるのが遅かった!戦国おしゃれ番長・伊達政宗   …… 夏焼 雅
高い目線から戦国の世をレポートします・宣教師フロイス …… 熊井 友理奈
信長の悲劇の妹・お市の方                 …… 真野 恵理奈(卒業直前の特別出演 幸薄そうだから)


『妄想ベリキュースターウォーズ エピソードB℃』

ルーク=スカイウォーカー …… 矢島 舞美
レイア姫         …… 夏焼 雅
ハン=ソロ船長      …… 鈴木 愛理
チューバッカ       …… 熊井 友理奈
C-3PO         …… 嗣永 桃子
R2-D2         …… 清水 佐紀
オビワン=ケノービ    …… 須藤 茉麻
ヨーダ          …… 岡井 千聖
ダース・ヴェイダー卿   …… 菅谷 梨沙子
パドメ=アミダラ女王   …… 中島 早貴
賞金稼ぎボバ・フェット  …… 徳永 千奈美
イウォーク星の原住民   …… 萩原 舞
暗黒皇帝         …… 中澤 裕子(特別出演)


『妄想ベリキューサザエさん ~今日もすーさん日和~』

フグ田 サザエ   …… 鈴木 愛理
フグ田 マスオ   …… 熊井 友理奈
磯野 カツオ    …… 岡井 千聖
磯野 ワカメ    …… 夏焼 雅
フグ田 タラオ   …… 中島 早貴
磯野 波平     …… 須藤 茉麻
磯野 フネ     …… 清水 佐紀
タマ        …… 鞘師 里保(特別出演)
波野 ノリスケ   …… 徳永 千奈美
波野 タイ子    …… 矢島 舞美
波野 イクラ    …… 佐藤 優樹(特別出演)
伊佐坂 浮江    …… 菅谷 梨沙子
カツオの親友・中島 …… 萩原 舞
花沢さん      …… 嗣永 桃子
マスオの同僚・穴子 …… 若本 規夫(本人)


『妄想ベリキュー機動戦士ガンダム ~シャア役やれるアイドルなんている?~』

アムロ=レイ    …… 矢島 舞美
シャア=アズナブル …… 熊井 友理奈(スタイルがいいんで、いちおう……)
セイラ=マス    …… 菅谷 梨沙子
カイ=シデン    …… 岡井 千聖
ハヤト=コバヤシ  …… 萩原 舞
ブライト=ノア   …… 須藤 茉麻
ミライ=ヤシマ   …… 清水 佐紀
フラウ=ボウ    …… 徳永 千奈美
マチルダ=アジャン …… 夏焼 雅
ララァ=スン    …… 中島 早貴
ギレン=ザビ    …… 嗣永 桃子(ジーク、ももち!)
キシリア=ザビ   …… 鈴木 愛理
ガルマ=ザビ    …… スマイレージ・竹内 朱莉(特別出演 人が良くてだまされやすそうだから)


『妄想ベリキューまんがモーニング娘。はじめて物語』

安倍 なつみ         …… 矢島 舞美
飯田 圭織          …… 須藤 茉麻
福田 明日香         …… 萩原 舞
矢口 真里          …… 中島 早貴
後藤 真希          …… 鈴木 愛理
吉澤 ひとみ         …… 熊井 友理奈
石川 梨華          …… 夏焼 雅
辻 希美           …… 徳永 千奈美
加護 亜衣          …… 岡井 千聖
高橋 愛           …… 清水 佐紀
中澤 裕子          …… 吉澤 ひとみ(特別出演)
美人マネージャー(元アイドル)…… 菅谷 梨沙子
モグタン           …… 嗣永 桃子
アシスタントのお姉さん    …… 生田 衣梨奈(特別出演)



 ……く、くるしい!! 苦しけりゃやらなきゃいいのに。

 今度ばかりはどなたかからお叱りを受けるんじゃないだろうか……
 ということで、今回はボリュームを最小におさえて失礼いたします。

 サヨナラ、サヨナラ、さよなら……
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『RIVAL 12少女の10年物語』 から見えるBerryz工房&℃-uteの名曲ロマンアルバム

2012年10月12日 15時08分12秒 | すきなひとたち
 どうもども、こんにちは~。そうだいでございまする。今日もキンモクセイのかおるいい日になっております……

 と思って、珍しく部屋の掃除をしたあとに気持ちよくお風呂に入っていたら、午後2時ちょい前に千葉北部で震度4の地震が!!

「なんだ、地震か。」

 久しぶりだな~、なんて思いつつ引き続き湯船に入っておりました。鈍くなるって、怖いですね。


 先日10日水曜日に、東京の小竹向原にある劇場・アトリエ春風舎で初日をむかえたお芝居を観てきました。

青年団リンク・高山植物園 第9回公演 『蟻と蝶と蛇と明日と』(作・演出 高山さなえ)

 高山植物園の公演を観るのは何年ぶりになるかなぁ。調べてみると第8回公演が2009年で第7回公演が2005年ってことなんですよね。
 とにかく高山植物園のお芝居は、ちょっとよその劇団の公演では味わえない「毒気」があるのが大好きなんですけど、以前の公演に比べてみても、今回の最新作はその濃度がさらに上がってましたね! も~、ものすごいんですから。植物園というよりも動物園でしたね。

 私の勝手な解釈なんですが、高山植物園の魅力とは、「女々しさを雄々しく追究していく勇気」!! これなんじゃなかろうかと思います。
 「女々しい」と言ってしまうと、どうにも男は関係ないような印象になるし、実際に高山植物園のお話の主人公やテーマは、女性の生き方に基づいている場合が多いです。でも、男にいっさい心当たりのない「女々しさ」じゃないんですよね。いや、むしろ男こそあえてそれを「女々しい」と名づけて遠ざけようと意識している、人間という不完全な生き物の「なにか」を、高山植物園のお話はそりゃも~とんでもない躊躇のなさでえぐりまくっていくのです。1時間半ほどのシンプルな1幕ものの女性4人芝居なのですが、おそろしいお話でした……
 ここまでがっつり腰をすえて人間の弱さに向き合ってみるって、やっぱり女性だからできることなんすかねぇ。もちろん今回のお芝居でもコミカルなやり取りはあって会場から笑い声はあがってたんですけど、笑ってる声が男性だけだったのはけっこう興味深かったなぁ。ただの偶然なのかも知れませんけど、女性はこれ、笑わないよね……っていうセリフにかぎって男性がウケてました。「男と女のあいだには深くて暗い川がある」……なんかちょっと、いろんなことを肌寒く感じる体験でしたね。
 まぁこんな感じで、私個人の感覚としては決して気軽には観られない高山植物園なんですけど、ここまでの鋭利さをもった作品が観られるのは演劇の世界でも、無論のこと映画でも TVでもそうはないと思うので、これからも大事にしていきたいなと考えている存在です。14日までやってますよ!


 さてさて! そんな最近観たお芝居も女性だけのものだったのですが、今回のお題も女性オンリーのものになっとりますよ~。まぁ、前回までがオッサン&坊さんだらけでしたからね。この両極端ぶりこそが『長岡京エイリアン』ということで、御容赦。

 9月ぶんの「短観」で名前を挙げただけでまったく触れていなかったのですが、先月に読んだ本の中で、ど~してもこれは流すわけにはいかないという1冊がありましたので、簡単ながらその内容をわたくしなりに整理してみたいと思います。
 その1冊とは、これ!


『RIVAL 12少女の10年物語 Berryz工房×℃-ute クロストークブック』 2012年7月  ワニブックス


 これはやっぱり見逃せませんわなぁ~!!

 この本は「ハロー!プロジェクト・キッズ デビュー10周年記念」として刊行された対談ブックで、タイトルの通り、2002年3~6月に開催されたオーディションに合格し、「ハロー!プロジェクト・キッズ」としてアイドルデビューすることとなった15名のうち、「Berryz工房」「℃-ute」それぞれのメンバーとして現在も活躍している12名の「66パターン総当たりの対談トーク」をまとめた大ボリュームの1冊です。
 ついでに加えておきますと、グループとしてのBerryz工房の結成10周年は「2014年1月14日」で、℃-uteは「2015年6月11日」になるそうです。これも盛り上がるでしょうね~!

 んで、これはも~各メンバーの性格、趣味、プライベート、仕事観、アイドル観、将来のビジョンなどがてんこ盛りとなった奇跡の書物であるわけなのですが、いちいちすべてのトピックから12名の魅力を考えていったら余裕で今年ぶんの『長岡京エイリアン』全回がベリキュー色に染め上がってしまいますので、その中のごくごく一角の視点として、

「トークの中に出てきたBerryz工房×℃-uteの名曲レパートリー」

 をざーっとリストアップしてみる、というところから話題をスタートさせてまいりたいと思います。

 ルールとしてはしごく明解、誰かがその曲名を発言した段階でリスト入り。ただそれだけでございます~。
 それじゃあ、まずはしのごの言わずに挙げ挙げスタート☆



『Memory 青春の光』(1999年2月 モーニング娘。4thシングル)
「最近だと『Memory 青春の光』が聴きたくなって、モーニング娘。さんのオリジナルじゃなく、愛理の動画を探して。愛理の声と唄い方で聴きたくて。」
 (鈴木愛理との対談での菅谷梨沙子の言及)

『ロマンティック浮かれモード』(2002年9月 藤本美貴3rdシングル)
「ライヴのときに千聖がソロで『ロマンティック浮かれモード』を唄ったんですけど、そのときに会場全体が超盛り上がったし、千聖から出るエネルギーをすごい感じました。」
 (岡井千聖との対談での徳永千奈美の言及)

『ブギートレイン'03 』(2003年2月 藤本美貴5thシングル)
「藤本美貴さんの『ブギートレイン'03 』のバックダンサーチームで一緒だったんですよ。だからいつもいっしょにいましたね。」
 (鈴木愛理との対談での清水佐紀の言及)

『がんばっちゃえ!』(2003年3月 モーニング娘。5thアルバム『No.5』収録曲)
「PV の撮影では、自分が映るっていうことよりも、『茉麻ちゃんを笑わせてやる!』っていうことで気合いが入っていて。」
 (須藤茉麻との対談での岡井千聖の言及)

『GOOD BYE 夏男』(2003年6月 松浦亜弥10thシングル)
「レッスンですごい残されて、一番つらかったから。そのレッスンの時は、最高に行きたくないっていう気持ちでいっぱいでしたね。」
 (鈴木愛理との対談での中島早貴の言及)

『FIRST KISS 』(2003年10月 あぁ!1stシングル)
「愛理は『FIRST KISS 』のフェイク(メロディを微妙にくずしながら伸ばす歌唱法)がすごく長くて、私がやっても半分も続かなかったから『なんでこの人は息が続くの?』って。」
 (鈴木愛理との対談での嗣永桃子の言及)

『あなたなしでは生きてゆけない』(2004年3月 Berryz工房1stシングル)
「でも一番最初のシングルの PVを出したときにはもう普通に笑えていて、緊張してる感は全然あったんですけど、よかったって思って観てて。」
 (須藤茉麻との対談での岡井千聖の言及)

『小遣いUP 大作戦』(2004年7月 Berryz工房1stアルバム『1st 超ベリーズ』収録曲)
「大丈夫、Berryz工房で今『小遣いUP 大作戦』をいやらしくなく唄えるのは千奈美だけだって。」
 (徳永千奈美との対談での嗣永桃子の言及)

『LOVE LIKE CRAZY 』(2004年10月 後浦なつみ1stシングル『恋愛戦隊シツレンジャー』カップリング曲)
「私が好きだったのは、高橋愛さんと亀井絵里さんの3人で唄った『LOVE LIKE CRAZY 』。もちろん高橋さんも亀井さんもすごい上手なんですけど、私、あれを観て確信したんですよ……2人に負けないくらいキャプテンはカッコいいって!」
 (清水佐紀との対談での菅谷梨沙子の言及)

『恋の呪縛』(2004年11月 Berryz工房5thシングル)
「『恋の呪縛』のころのまぁ(茉麻)が大好きなんです。今はきれいって感じですけど、あのころはかわいいって感じで。」
 (須藤茉麻との対談での夏焼雅の言及)

『恋してる時はいつも……』(2005年3月 6thシングル『スッペシャル ジェネレ~ション』カップリング曲)
「梨沙子はやっぱりバラードかな。『恋してる時はいつも……』で、最後の1フレーズを唄いきるところが好きなんですよ。」
 (菅谷梨沙子との対談での清水佐紀の言及)

『ギャグ100回分愛してください』(2005年11月 Berryz工房9thシングル)
「あるとき自然にももちゃんの存在が消えていって、でも『ギャグ100回分愛してください』のときまた浮上したんだよね。」
 (嗣永桃子との対談での岡井千聖の言及)

『まっさらブルージーンズ』(2006年5月 ℃-uteインディーズ1stシングル)
「会場の盛り上がりがハンパなくて、『ウチらよりも盛り上がってる!?』みたいな。」
 (矢島舞美との対談での徳永千奈美の言及)

『素肌ピチピチ』(2006年8月 Berryz工房11stシングル『笑っちゃおうよ BOYFRIEND』カップリング曲)
「気持ち的には、自分としてはまだ元気でピチピチのほうがいいんですけど、もうそれこそ、『素肌ピチピチ』を唄えるかどうかの瀬戸際の年齢になってきてて。」
 (菅谷梨沙子との対談での須藤茉麻の言及)

『桜チラリ』(2007年2月 ℃-uteメジャー1stシングル)
「『桜チラリ』をメインで唄わせてもらってたけど、これじゃダメだって思って。私、千聖みたいなビブラートができないから、できるようにならなきゃいけないって思ったんですよ。」
 (岡井千聖との対談での鈴木愛理の言及)

『JUMP 』(2007年2月 ℃-uteメジャー1stシングル『桜チラリ』カップリング曲)
「千聖のビブラートも初めて聴いて、ヤバッと思って。」
「千聖はアイドルっぽくない曲を唄ってるときに輝くんですよ。」
 (岡井千聖との対談での鈴木愛理の言及)

『VERY BEAUTY 』(2007年3月 Berryz工房13thシングル)
「ベリキューライヴで、2人で唄う曲として『VERY BEAUTY 』がきたのも意外で。また一緒に唄いたいね。」
 (菅谷梨沙子との対談での鈴木愛理の言及)

『告白の噴水広場』(2007年6月 Berryz工房14thシングル)
「『告白の噴水広場』くらいから表情も大人だなって思い始めて。」
 (菅谷梨沙子との対談での鈴木愛理の言及)

『美少女心理』(2007年7月 ℃-uteメジャー2ndシングル『めぐる恋の季節』カップリング曲)
「愛理と唄うと自分の不得意なところが余計に目立つなって感じたんですよ。」
「℃-uteのメンバーで、自然と一番聴いちゃうのが愛理の歌なんですよ。」
 (鈴木愛理との対談での岡井千聖の言及)

『涙の色』(2008年4月 ℃-ute5thシングル)
「私は『涙の色』の愛理が好きですね。」
 (鈴木愛理との対談での菅谷梨沙子の言及)

『Kiss!Kiss!Kiss!』(2008年5月 Buono!3rdシングル)
「こないだ Buono!のライヴを観に行かせてもらったんですけど、アンコールの『Kiss!Kiss!Kiss!』でフリスビーを持ってて、そこからチラッと顔をのぞかせたときに『めっちゃかわいい!』って。」
 (鈴木愛理との対談での須藤茉麻の言及)

『シンデレラ/コンプレックス』(2008年6月 High-King 1stシングル)
「High-King の『シンデレラ/コンプレックス』の間奏の振りが、本当シャキーンみたいな。キレがすごい!」
 (清水佐紀との対談での菅谷梨沙子の言及)

『行け行け モンキーダンス』(2008年7月 Berryz工房17thシングル)
「サルの着ぐるみを着た茉麻がすっごいはっちゃけてて、私でも恥ずかしくてできないよってこともすごいやりきってて。」
 (須藤茉麻との対談での嗣永桃子の言及)

『バカにしないで』(2008年9月 Berryz工房6thアルバム『FIVE 』収録曲)
「特に好きなのが『バカにしないで』の『負けないわ』って唄うときの表情で。カメラをクッて見るのがいいんですよね。」
 (菅谷梨沙子との対談での須藤茉麻の言及)

『REAL LOVE 』(2008年9月 Berryz工房6thアルバム『FIVE 』収録の菅谷梨沙子ソロ曲)
「かと思えば、『REAL LOVE 』の声は切なくて、ああいうバラードの声もすごく好きなんですよ。」
 (菅谷梨沙子との対談での鈴木愛理の言及)

『セブンティーンズ VOW』(2008年11月 ℃-ute7thシングル『FOREVER LOVE 』カップリング曲)
「お父さんに向けて『あのときはツッパっちゃってごめんね。』っていう内容で、主人公がいい子だし、本当にいい歌詞だなって思いますね。」
 (清水佐紀との対談での中島早貴の言及)

『★憧れ My STAR★』(2009年1月 ℃-ute4thアルバム『4 憧れ My STAR 』タイトル曲)
「『憧れ My STAR 』のライヴのときだよ。私が気になったことがあって注意をしたら、『わかるけど、そんなにいっぺんに言わなくてもいいじゃん!』って泣き出しちゃって。」
 (萩原舞との対談での矢島舞美の言及)

『Big dreams 』(2009年1月 ℃-ute4thアルバム『4 憧れ My STAR 』収録曲)
「『Big dreams 』っていう曲なんですけど、今の私たち目線の曲で、『女の子だから本当は恋もしたいけれど、アイドルだからできないし、みなさんに笑顔を届けたいし……』みたいな歌詞で、気持ちを抑えて今の夢のためにがんばろうっていう曲なんですよ。」
 (清水佐紀との対談での中島早貴の言及)

『そのすべての愛に』(2009年3月 Berryz工房19thシングル『抱きしめて 抱きしめて』カップリング曲)
「バラードの『そのすべての愛に』はファンの人に向けたような歌詞になってるので、ライヴであれを唄うと、ヤバいなっていうのはあります。」
 (中島早貴との対談での清水佐紀の言及)

『おまかせ♪ ガーディアン』(2009年5月 ガーディアンズ4の1stシングル)
「ガーディアンズ4で撮影をしていて、熊井ちゃんの汗が止まらなかったんですよ。」
 (熊井友理奈との対談での中島早貴の言及)

『ライバル』(2009年6月 Berryz工房20thシングル)
「いろんな声を持ってて、『ライバル』のときはかわいい声だし。」
 (菅谷梨沙子との対談での鈴木愛理の言及)

『雄叫びボーイ WAO!』(2010年3月 Berryz工房22ndシングル)
「『ここであきらめたら終わりだぞ。』みたいに言われて。」
 (清水佐紀との対談での徳永千奈美の言及)
「ライヴDVD を部屋で流していて、『雄叫びボーイ WAO!』が始まると、違うことをやっててもつい梨沙子の歌声で画面を観ちゃいますからね。」
 (菅谷梨沙子との対談での清水佐紀の言及)

『シャイニングパワー』(2010年11月 Berryz工房24thシングル)
「くまいちょー(熊井)は本当、Berryz工房のシングルでセンターになったり映画の主役をやったりして、プレッシャーがかかる場所にいることが多かったね。」
 (熊井友理奈との対談での嗣永桃子の言及)
「『シャイニングパワー』の PVを観たときに、すごい身長が高くて、スタイルもよくて、本当にカッコいいなと思って。」
 (熊井友理奈との対談での岡井千聖の言及)

『Kiss me 愛してる』(2011年2月 ℃-ute15thシングル)
「『Kiss me 愛してる』の間奏部分なんて難しいのに揃ってて、カッコいいなって。」
 (中島早貴との対談での菅谷梨沙子の言及)
「前に『Kiss me 愛してる』って曲があったんですけど、もうスパッツとインナーみたいな感じの衣装で。」
 (徳永千奈美との対談での中島早貴の言及)

『Midnight Temptation 』(2011年4月 ℃-ute6thアルバム『超WONDERFUL 6』収録曲)
「最近めっちゃ泣いたのが、℃-uteのツアーでやった『Midnight Temptation 』のフラッグパフォーマンス。リハーサルのときにいい感じにできてたのが、通しリハでできなくなっちゃって、怖くてめっちゃ泣いて。」
 (清水佐紀との対談での中島早貴の言及)

『偉大な力を!』(2011年9月 ℃-ute17thシングル『世界一HAPPY な女の子』カップリング曲)
「前に梨沙子から、『偉大な力を!』の声の出し方が好きって言われたことがあったんですね。」
 (菅谷梨沙子との対談での鈴木愛理の言及)

『単純すぎなの私……』(2011年11月 Berryz工房×℃-ute1stシングル『甘酸っぱい春にサクラサク』のBerryz工房版カップリング曲)
「『単純すぎなの私……』っていうかわいらしい曲があって、聴いててかわいいなって思うんですけど、自分で唄って踊るってなると合ってないなって。」
 (中島早貴との対談での夏焼雅の言及)

『Shy boy 』(2012年2月 Berryz工房9thアルバム『愛のアルバム8』収録曲)
「最近だと、『Shy boy 』を踊ってるときのキャプテンは超エロいです!」
 (清水佐紀との対談での菅谷梨沙子の言及)

『新しい日々』(2012年2月 Berryz工房9thアルバム『愛のアルバム8』収録曲)
「この前のライヴでみや(夏焼雅)とキャプテン(清水佐紀)ともも(嗣永桃子)がやってた『新しい日々』で、頭を振るところがあるんですけど、みやもキャプテンもセクシーでカッコよくて。」
 (須藤茉麻との対談での菅谷梨沙子の言及)
「春のライヴで、キャプテンとみやとももの3人が『新しい日々』を唄っていて、間奏で3人して頭を振るところがあるんですけど、本当あれもカッコいい&セクシーで。」
 (清水佐紀との対談での菅谷梨沙子の言及)
「ダンスの先生に怒られて、『この曲の時だけでも髪をほどけないの?』って言われたんだけど、『それは無理です。私はこの髪型に賭けてるんで。』って。かわいさを取っちゃうんだね。精一杯表情とか身体の動きとかはするけど、最終的に譲れない部分はあるから。」
 (中島早貴との対談での嗣永桃子の言及)

『君は自転車 私は電車で帰宅』(2012年4月 ℃-ute18thシングル)
「歌っていうことで意識するメンバーは、今でも千聖ですね。」
 (岡井千聖との対談での鈴木愛理の言及)



 はい~、ざっとこんな感じ。曲の並び順は、そのオリジナルヴァージョンが発表された時期の早い順に統一しております。なので、もともとベリキューの皆様が唄っていたわけではなかった往年の名曲も序盤は入ってますね。

 はいっ、長い、長い!!

 ということで、ここから始まるつれづれはいつものアレで!

まったじっかい~♡

 いっつもこればっかで、すんません、ホント……
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ヨーロッパの映画なのになんでこんなに気持ち悪いの!? 『薔薇の名前』  後段

2012年10月08日 14時24分51秒 | ふつうじゃない映画
 どうもこんにちは! そうだいでございます~。今日も寒い秋の休日になりましたなぁ……もうそろそろ、半袖ものも片づけちゃっていい頃合いなんでしょうか。

 いや~、最近のニュース、「他人のパソコンをウィルスで乗っ取り犯行予告メール」ね。
 できる技術はもうとっくの昔に発見されていたんでしょうが、こう実際に世間を騒がせる事件に発展してしまうと、なんちゅうか……

 21世紀よねェ~。

 いや、私もこうやってオッサンはオッサンなりにパーソナルコンピウタを使用している者なので対岸の火事ではないわけなのですが、いよいよ『攻殻機動隊』みたいな世の中になり始めてきたってことなんでしょうか。でも、『攻殻機動隊』の世界って確か、物語がスタートする前に「第3次世界大戦」みたいな大戦争があったっていう設定ですよね……それだけは真っ平御免こうむります。

 でも、やっぱあれですよね。よく、「いざ21世紀になってみたら、SF映画とかマンガみたいな感じじゃなくてフツーだよね。」とかっていう声も耳にしますけど、西暦2000年という21世紀最後の年だって、すでに10年以上昔の時代なんですよね。

 他人のパソコン乗っ取り犯罪でしょ、スマートフォンでしょ、超薄型ハイビジョンテレビでしょ、自動掃除ロボットでしょ……
 なんだかんだ言って、けっこう21世紀21世紀してますよね。こういう感じで、来たるべき2020年代もたぶん、新しいなにかがいつの間にか生活に入りこんでくるんでしょうねぇ。楽しい未来であるといいですなぁ~!


 さてさて、そんな世間の未来派野郎なニュースはここまでにしておきまして、我が『長岡京エイリアン』は今日も今日とて、20世紀に制作された、14世紀のヨーロッパ世界を舞台にした宗教哲学ミステリー映画のことをつづっていきたいと思います。ふるくさ~!!
 いやいや、でも、この映画はいちがいに「古臭い」とも言えない、時代を超えた魅力に満ち溢れている作品なんですなぁ。時代をへても色あせないオンリーワンというものは、「真似できない特有の空気」を持っている。こういう、当たり前だけどなかなか実現することが難しいポイントを如実に示しているのが、この映画『薔薇の名前』なのです。

 この映画版の『薔薇の名前』にかんする情報は、あらかた先回の前段にまとめたので繰り返さないのですが、私自身、この映画はごく最近に初めて観ておもしろかったから今回のテーマにした、ということなのではなく、10年以上前から大好きで大好きでしかたない、他の作品にはかえられない思い出と愛着を持っています。

 そもそも、私は小学校時代からミステリー小説というジャンルに味を占めていた薄気味悪い子どもだったのですが、小説から、それを映像化したミステリー方面の映画や TVドラマもこの目で観てみたいという欲求に駆られることは当然の流れでした。いうまでもなく、そのあらわれの主流が以前にも取りあげた「金田一耕助シリーズ」とか「明智小五郎シリーズ」とか、それからずいぶん昔にちょっとだけ触れた「イギリスのグラナダTV 版のシャーロック=ホームズ・シリーズ」であるわけです。「グラナダ・ホームズ」の話題は、ぜひともまた改めて本腰を入れてやってみたいですねぇ! 新しいホームズシリーズは映画にドラマに(日本ではとんでもないアニメにも)始まっているというのに、なぜ今さらグラナダ!? でも、そこが『長岡京エイリアン』品質。消費期限キレッキレです。

 まぁそんな呪わしい青春を送っていたわたくしだったのですが、確か当時、文春文庫から出版されていた『読者が選ぶ世界のミステリー映画ベスト100 』みたいな本を手に入れて、それをテキストにレンタルビデオ店に通いつめて名作映画の数々を観ていくという、ベタでピュアな日々をすごしていました。勉強もしろよ!

 ただねぇ、ここで問題になるのが、「なにをもってミステリーとするのか」ということなんですよね。
 当時から、私はミステリー全体が好きではあるものの、その中では特に「読者も推理すれば犯人を当てることができる事件解決もの」という、いわゆる「本格もの」ミステリーが好きでした。でも、それだけがミステリーというジャンル全体を占めているわけではないのです。

 現に、私が愛読したその文春文庫版の『ベスト100 』は、ランキングの上位のほとんどを「ヒッチコックのスリラー映画」が占めていたり、『007 シリーズ』(1962年~)や『恐怖の報酬』(1953年)や『フレンチ・コネクション』(1971年)や『ゴッドファーザー3部作』(1972~90年)がランクインしていたりしたのです。コン・ゲームものの大傑作といわれる『スティング』(1973年)もあったかしらねぇ。その本自体は10年以上前に実家に置いてきてしまったので私の手元にはなく確たることは言えないのですが、たしかあれ、『ジョーズ』(1975年)もランクインしてましたよね!? 『ジョーズ』ってあんた、サメが犯人に決まってるじゃねぇかァ!!

 要するに、「観るものをドキドキさせる展開と驚きのラストを用意している映画」、これがこの本での「ミステリー」の基準となっていたわけなのです。当然そこには、私の愛する「本格もの」だけでなく「スリラー」も「サスペンス」も「冒険」も「サイコホラー」も入っていたということだし、私もそれは正しいことだと思います。そのうちのどれかだけに限定ってことになっちゃうと線引きが難しいし、つまんなくなっちゃうから。
 ただ、そうなっちゃうと、「本格もの」の名作映画がいかに少ないかってことが目立つんですよね。日本では『犬神家の一族』(1976年)とか『悪魔の手毬唄』(1977年)といったあたりがランクインされていたのですが(実相寺昭雄監督の明智小五郎シリーズはまだ始まっていなかったと思います)、世界広しといえども、洋画で「本格もの」の作品がランクインされていたのは『オリエント急行殺人事件』(1974年)くらいしかなかったんじゃないでしょうか。「本格もの」とは言えないのですが、物語全体に「大きな謎」がわだかまって、クライマックスに衝撃的でありながらも非常に論理的なラストが襲いかかってくるという点では、『悪魔のような女』(1955年)も見逃せませんね。

 そういう感じの中で、私の頭に強烈なインパクトを刻み込んでくれたのが、かの『薔薇の名前』だったというわけ。

 「なぬなぬ、『中世ヨーロッパの閉鎖された修道院で発生する謎の連続殺人事件にショーン=コネリー演じる名探偵がいどむ』!? 洋画には珍しいどストライクの本格ものでねぇが。これはどうにがして観でぇな。」

 こういう思いをいだいた当時の私でしたが、なぜか行動範囲の中にあるレンタル店ではどこに行っても『薔薇の名前』が置いておらず、結局、私が作品そのものを観るのは数年後、千葉に引っ越してからに持ちこしになってしまいました。

 いや~、うれしかったですね、新宿の TSUTAYAでこれの VHSビデオを見つけて買ってきたときは。あの伝説の作品がついに解禁! みたいな。15年ちかく昔、首都圏での生活の何もかもに驚きの感情を隠せないでいた、挙動不審な「EVERYDAY おのぼりさん」だったころのことです。

 そして、その時に私が目の当たりにした『薔薇の名前』の世界は、数年ごしの初見で自分の中での「名作ハードル」が最高レベルに高くなっていたのにもかかわらず、それを悠々と、陸上走り高跳び競技でいう「はさみ跳び」の要領で跳び越えるクオリティを誇っていたのです。「背面跳び」でも「ベリーロール」でもなく「はさみ跳び」でよ!? 超よゆー!!

 映画『薔薇の名前』は、先ほども言ったとおりに「閉鎖された場所で発生する謎の連続殺人事件」というかっこうのミステリー仕立てになっており、「意外な真犯人」「意外な凶器」「意外な犯行動機」と三拍子がしっかりそろった、本格ものファンにとってはたまらない作品になっています。しかも、この事件が「中世ヨーロッパの修道院で発生する」ということの意味と説得力がちゃんとあるわけなんですよ。金田一耕助シリーズの傑作『本陣殺人事件』もそうでしたが、その時代にその事件が発生する悲劇性みたいなものが強くうち出されている作品というものは、なにか時間や社会を超えたルールの存在と、それに対しての人間のどうしようもない小ささみたいなものを感じさせるものがありますよね。


 『薔薇の名前』のミステリー作品としてのおもしろさは、それだけに限定しても1回分の内容になってしまうような豊かさを持っているのですが、そっちのほうは今回はここまでにしておきまして、いっぽうでの「映画作品としての魅力」について、ここからは考えていきたいと思います。こっちもちゃんと成立してなきゃ、後世に名を残す名作映画にはならないんですよねェ~!

 映画『薔薇の名前』の魅力。それはもうなんと言いましても、以下のような言葉に集約できるのではないでしょうか。


アメリカとヨーロッパ、大西洋と国境を越えた「実力派ものすごい顔アクター」たちの競演!!


 ベタな観点になっちゃうんですけど、やっぱりこのポイントは見逃せない。

 先回のスタッフとキャスト陣の国籍を見てもわかるように、この作品には本当に多くの国籍の方々が関わっています。
 だいたいの感じをざっくり解析するのならば、まずドイツの国際派プロデューサーであるアイヒンガー氏が「アメリカのハリウッド級のクオリティを持った大作映画」の企画を立ち上げ、すでにハリウッドで活躍していたアノー監督の起用からコネリー、エイブラハムといった大スターのキャスティングまでをおこない、アノー監督の母国であるフランスの歴史学者ルゴフが詳細な時代考証を練り上げ、イタリア伝統の映画界を中心としたスタッフがあのリアルな修道院セットなどでの撮影を敢行したと、こうなりますでしょうか。

 キャストの中にはこれら西欧諸国とはちょっと毛色の違う国出身の俳優さんもいらっしゃるのですが、紅一点のチリ出身のヴァレンティーナさんと、「高田純二さんから2割ぶん『男前』を抜いてかわりに『ディズニーアニメ風味』を入れたような顔つき」で有名なラトビア出身のイリヤ=バスキンさんはすでにアメリカで活躍していてオーディションに合格した方々です。
 「70代で俳優デビュー」という、本編での外見と同じくらいに異色のプロフィールを持っていたフョードル=シャリアピンJr さんはその名の通り、20世紀前半に世界を股にかけて活躍したオペラ歌手のフョードル=シャリアピンの息子だったのですが、1921年にその親父さんがソヴィエト連邦からフランスに亡命したため、16歳のころはからずっと西欧で生活されていたようです。数奇な運命ね~。


 ところで、今回のブログにこの『薔薇の名前』を取りあげた直接のきっかけは、私が最近になってやっと DVD版のソフトを購入したことでした。うちのテレビデオはすでに数年前に物故していたため、いいかげんにそろそろ『薔薇の名前』も観たくなってきちゃったなぁ、と思い立っての買い物でした。
 そして今さらながら改めて感じたんですけど、 DVDは VHSにはない特典映像がいぃ~っぱい!! 2012年も後半に入ったという時期におめおめとこんな発言をしているわたくしって……バカ?

 つまり、画像がよりクリアになった本編はもとより、私が手に入れた DVD版の特典映像には「公開当時に制作されたドイツの TV局による撮影背景ドキュメンタリー番組」と、「アノー監督によるオーディオコメンタリーとインタビュー」が収録されていたわけなのです。も~サービス特盛り!

 そんなわけだったので、すでに映画本編の中での映像マジックに心酔していた私は、今回の DVD購入によって「舞台裏から見た『薔薇の名前』」といったあたりも初めて知ることとなり、思いを新たにするようになったのでした。

 そして、これらの映像特典を観て「やっぱりそうだったのか……!!」と最も強く再認識したのが、アノー監督の「ものすごい顔の役者さん重視体制」なんですよ。

 もしかして、まだこの映画『薔薇の名前』をご覧になっていないうちにこの文章を読んでいる方って、いますかね?
 いるとしたら、声を「音量 MAX」にしてこう叫びたいです。「いいから観て! 出てくる役者さんの顔がいちいちすごいから!!」と。

 もちろん、磐石の作品世界と役者自身の強固な演技力がなければ、「ヘンな顔」というものはただ悪目立ちするだけで物語に集中することに支障をきたしかねない邪魔な要素になってしまいます。しかも、本来ならば主要な部分は若々しい二枚目や美女でかためてワンポイントリリーフにお笑い役をさしこむというのが大方のセオリーなのですから、「ヘンな顔のおっさん俳優」を多量に投入するという手段は大きなリスクをともなう賭けになってしまうと断言してしまってもいいでしょう。

 しかし、その賭けにアノー監督は打って出た!!

 この物語の主人公である名探偵ウィリアムと助手のアドソくんは、ここはまぁやっぱり観客の感情移入を考慮してか、50代も半ばに入って渋みの増したショーン=コネリーと、一方で本格的な銀幕デビューとなる10代ピチピチのクリスチャン=スレーターが演じています。この2人は当然ながら二枚目と言ってさしつかえないわけなのですが、どちらも申し分ない演技力を作品の中で発揮しています。クリスチャンさんは子役出身ですから。まぁ、2012年現在の状況はかなりアレですけど……

 ところが! 安心できる顔つきはこの2人と「名もなき村娘」役のヒロイン(外見がリアルに小汚いけど……)ヴァレンティーナさんにとどまり、それ以外の修道院の面々はまぁ~すごいすごい。
 絶対に何かくわだてている修道院長、盲目で両目が真っ白ににごっている老師、ガリガリに痩せて常に上から目線で人を見くだしている図書館司書、丸々とふとって肌は蒼白、しかも頭髪も眉毛もまったく生えていないという「人間白玉だんご」みたいな副司書。そして、修道院の外には原始人みたいな顔で背中にコブのついた知恵の足りない下僕がうろうろ!

 とんでもない修道院です。これで殺人事件が起こらないほうがおかしい。こういう状況で『らき☆すた』みたいな日常あるあるコメディしか展開しない映画であるわけがないんです。いや、そんなやつもあったら観てみたいけど。

 中でも、私はやっぱり真っ白けっけの副司書ベレンガーリオを演じたマイケル=ハーベックさんと、下僕サルヴァトーレを演じたロン=パールマンさんに注目したいですね。
 ロン=パールマンは現在でもハリウッドで大活躍している「すごい顔」界最高峰の役者さんであるわけなんですが、その長いキャリアの中でも、やっぱりこのサルヴァトーレ役はひときわギラッギラに輝いていると言っていいでしょう。愛さずにはいられないバカさと、実は異端派の信仰に手を染めているという禍々しさとを両立させている演技には脱帽ものです。「役者さんじゃなくて、この人……ホントにアレな人?」と思わせてしまう容貌がものすごいです。これほどまでに「ネズミが大好物」という情報にリアリティを持たせられる俳優さんがいるでしょうか。

 いっぽうで、気持ち悪いにもほどがある白玉だんごを演じたハーベックさんもまったくひけをとってはおらず、「修道院の図書館」という本作最大のキーワードゾーンに隠された重大な秘密を握りながらも、物語中盤で事件第3の被害者として驚くべき死にっぷりを遂げてしまうその姿は、観る者に強い印象を刻み込んでくれます。
 そしてあの、ある意味で『薔薇の名前』最大のインパクトともいえる、物語の前半になんの前ぶれもなく挿入される「深夜に自分ムチ打ち100回をやっているベレンガーリオ」のシーン!!
 もちろん、これは趣味ではなく「なんらかの良心の呵責を背負っているベレンガーリオ」を描写している重要なヒントでもあるわけなのですが、その後にベレンガーリオ本人が被害者となってしまい、名探偵ウィリアムも特になんの推理も加えないでスルーしてしまっているため、この自分ムチ打ちシーンは完全なる「ベレンガーリオのやりすぎ」みたいな感じになってしまっています。

 こういった感じで、はっきり言って「ふだんの20世紀の社会でちゃんとやっていけているのかが他人事ながら心配になってしまう」お2人であるわけなのですが、オーディオコメンタリーの中で、アノー監督は彼らを俳優としても人間としても激しく絶賛しています。
 同時に、ロン=パールマンは背中のコブにちょっと鼻を大きく見せるメイク、マイケル=ハーベックは頭髪と眉毛を剃るという処置を施してはいるものの、他の俳優さんも全員含めて、なるべくそれぞれの顔をそのまま作品に生かすことによってそれぞれのキャラクターを強調させることを狙っている、ということも明言していたのです。

 確かに、よくよく考えてみると、『薔薇の名前』の登場人物はほとんど全員、いつ何時でも黒かベージュ色の没個性な修道服に身を包んでいます。これはまったくもって当時の中世キリスト教世界では至極当然のことで、坊さん1人1人の個性を大事にする、なんていう宗教団体は現代の日本でもそうそうないでしょう。
 つまり、普通の映画のように衣装でキャラクター分けができない以上、『薔薇の名前』が顔や挙動重視の人選になることはごくごくまっとうな判断だったというわけなのです。もっともやわ~。

 余談ですが、『薔薇の名前』の中ではあんなに気持ち悪かった白玉だんごのハーベックさんは、ふだんの俳優としてのプロフィール写真を検索してみると、白髪にひげにふくよかな笑顔の似合う、とっても人のよさそうなおじさんでした。昨年に亡くなられていたのが残念で仕方ないのですが、本国ドイツでは俳優の他に声優としても著名な方だったようです。やっぱり頭髪と眉毛って、けっこうその人の印象をはかるうえで重要な要素なのねェ~。

 そのほか、映像特典の中には、「聖歌の歌唱シーンのために歌唱指導を受ける国際ベテラン俳優たち」というひとこまもあり、ハリウッドのコネリーとフランスのマイケル=ロンズデール(この方は仏英ハーフ)とドイツのフォルカー=プレシュテルと例のシャリアピンJr おじいちゃんというとんでもない顔ぶれが、みなさん揃って裏声を出しながら苦戦しているというほほえましい国際交流のもようも展開されていました。聖歌は唄うの難しそうですねぇ!

 今回のような撮影オフ時の俳優の姿というものは、実は本編と同じかそれ以上に興味深い味わいを持っているものが多くて、たとえばあの、『薔薇の名前』とならび立つ「怖い顔無双」映画として知られるスタンリー=キューブリック監督の至宝『シャイニング』(1980年)でも、鼻歌を唄いながらひげをそり、上機嫌なステップでスタッフに「ようっ☆」とか声をかけながら撮影現場に向かう舞台裏でのジャック=ニコルソンの姿がとらえられている特典映像を観てしまうと、たとえようもない幸せなお得感におそわれてしまいますね。その切りかえ力のハンパなさ!!

 ただ、このような「作品外」のギャップの大きさを感じるにつけて改めて認識してしまうのが、そこまでのギャップを作りうる「作品内」のマジックの完璧さなんですよね。

 『薔薇の名前』の場合で言うのならば、それはもうあの中世ヨーロッパの修道院という「結界」の強さでもあるわけです。あそこの中にいる坊さんたちは全員、アノー監督がヨーロッパ中にエージェントを派遣して集めてきた名もなき俳優たちであるそうなのですが、セリフのない役1人1人にいたるまで、それぞれの顔が語る情報量がものすごいです。20人くらいの人数がひしめいている図書室のシーンなんかもう、マンガみたいな顔の大図鑑ですよ! でも、それが単なる「ヘン顔の集合」ではなく、「奇怪な事件の容疑者たちの視線の飛び交うさま」にちゃんと見えているのだから素晴らしい。もちろん、そこには映画の撮影のために修道服を着ている20世紀の俳優という実情を思い起こさせるスキはまったくありません。みなさん、カメラの中では見事なまでの中世人になりおおせているのです。

 『薔薇の名前』の撮影現場の時代考証完璧主義を物語るエピソードのひとつとして、アノー監督のオーディオコメンタリーで語られているのが、この映画の音声がほぼ100% 「アフレコ」で録音されている、という事実です。
 これはまたどうしてなのかといいますと、国際的な映画美術家であるダンテ=フェレッティがヨーロッパ中の現存する修道院やそれに関する史料を研究し、腕によりをかけて作り上げたあの映画の中の修道院は、予算の許すかぎり中世当時の建材や建築工法を活用した大規模なセットでした。そのため、床もしっかりと木造になっていたということで、映画のスタッフや撮影カメラなどの重い機材が移動するたびにギッチギッチと板のきしむ音が響きわたってしまい、室内シーンでのセリフの同時録音は不可能という状況になっていたのです! やりおるわい。

 それに加えて、修道院のセットは撮影時期が秋から冬にかけてだったために日を追うごとに寒くなっていったものの、現場に20世紀レベルの暖房器具が持ち込まれることは禁止されており、役者さんたちは粗末な僧服(粗末と言っても、その粗末な服の作り方は現代ではかなり貴重な伝統技術になっていたため服そのものは非常に高価)に、サンダルかうっすい革靴をはだしで直ばきという大変厳しい現場になっていたのだそうです。
 もちろんこれも、「当時の寒さを実感していなければ中世の物語なんて再現できるわけもない!」というアノー監督のこだわりでした。実際に、監督は事前のオーディションでも、特別な暖房な医療器具などを用意しなければ撮影に入れなかった当時の大御所俳優からの出演希望の申し出を断っています。なんという体育会系な現場か!

 そのほかにも、撮影中から現場で盗難事件が続出したという、中世伝統の技術で製作された100% 本物の羊皮紙による宗教書、日常の小道具、門を装飾する聖邪さまざまな偶像彫刻など、この映画の背景美術に賭ける気合いは生半可なものではありません。
 でもそれは、すべてに万全を期すつもりではあったものの、スケジュールと予算の都合でアノー監督がしぶしぶセットに入れてしまった「中世らしくないある彫像」たった1つのために、映画公開後に全世界から2000通ほどの抗議を受けてしまったというエピソードが示すとおり、『薔薇の名前』という世界的なベストセラーの満を持しての映画化、そして、現代の西欧諸国の共通のルーツと言ってもいい世界を描くということの重大さを十二分に理解した上での、製作スタッフ側のプロとしての覚悟のあらわれだったのです。このくらいに規格外な執着を持たなければ、名作は生まれないんですねぇ。


 これは、人をアッと言わせるミステリー小説ならばよくあることなのかも知れませんが、衝撃のトリックというものはフタを開けてみれば意外に単純明快なものが多く、映画『薔薇の名前』の連続殺人事件の真相も、観る人によっては「えぇ~、そんなことで殺すの?」「オレだったら、その凶器にはひっかからないけどなぁ。」などという思いをいだくものであるかも知れません。

 しかし、とてつもないスタッフたちの気合いと役者陣の本気によって映像化された中世修道院の世界のリアルさは、そのあたりのフィクションの荒唐無稽さを見事にカヴァーしてあまりある魅力に満ち溢れているのです。ミステリー映画でありながらそこだけに頼らない別の見どころをふんだんに用意している。その大盤振る舞い感が、いいんですよね~。


 映画『薔薇の名前』は、やっぱりいい!!

 ところで、アフレコ映画になったもうひとつの理由としては、あの修道院セットがイタリアのローマの市街地から車で10分ほどの距離しかない場所に建てられていたために、近くを通る高速道路の車の音がうるさくてしかたなかったから、ということもあったのだとか!
 えぇ~、あの現場、そんなに現代っぽい場所だったんすかぁ!? 完全にだまされておりました……あんな映像の雰囲気を見たら、そりゃあもう山の中の電気もひいてない陸の孤島みたいな土地しか想像できませんよね。役者の皆さんはローマのホテルからあの修道院にかよっておられたそうです。意外と都会っ子。

 ウソの世界をウソっぽくなく作り上げるのがフィクション。こんな基本中の基本を楽しく教えてくれるのが、この映画『薔薇の名前』なんですね。おっもしれぇなぁ~、やっぱ!
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ついにこのときが

2012年10月05日 23時03分29秒 | 日記
大滝秀治さん 最期は眠るように……前夜はお酒も
 (サンケイスポーツ.com 10月5日の記事などより)

 俳優の大滝秀治(おおたき ひでじ)さんが2日午後3時17分、肺扁平(へんぺい)上皮がんのため東京都内の自宅で死去した。87歳。

 大滝さんが代表を務めた劇団民藝は、「今年2月ごろ体調不良のため、6月の民藝公演を降板して入院加療中でした。7月初旬には間質性肺炎も併発しましたが、その後病状も安定して退院、食欲もあり自宅療養しておりました。ご家族によれば、前夜も一緒に食卓を囲み好きなお酒も酌み交わしておりましたが、翌日の午後、静かに眠るようにお別れしたとのことです。」とファクスで綴った。
 大滝さんの家族は、「2月に肺がんが見つかり8ヶ月。病気に身体を蝕まれる恐怖以上に仕事ができないことがつらそうでした。しかし心から信頼できるお医者様と看護婦さんに出会えたことで、わがままを言いながらも普通の生活を最期まで送ることができました。こんなに家族とべったり過ごしたことがありませんでしたので、病気になるのも決して悪いことばかりじゃないねと申しておりました。あれこれ難しい本を読みあさっておりましたが、最後に手に取ったのは赤塚不二夫さんの『これでいいのだ』。まさに『これでいいのだ』と笑顔で穏やかに旅立ちました。」とコメントを発表した。

 東京都生まれ。中学卒業後に旧帝国陸軍に入り、国外で終戦を迎えた。復員後、丸ノ内の連合国軍総司令部(GHQ )電話部勤務のかたわら、帝国劇場で演劇の魅力にはまり1948年、民衆藝術劇場(第1次民藝)付属養成所に入所。1950年の滝沢修らの劇団民藝創立に研究生として参加し、同年に初舞台を踏んだ。1970年、東京裁判を描いた木下順二の舞台『審判』で注目され、以降、劇団の中心俳優となった。

 あくの強い人物造形の一方で、ひょうひょうとしてユーモアをたたえた演技で存在感を発揮、幅広い役柄をこなした。民藝の舞台は、『巨匠』の老人役、『審判』の首席弁護人役(いずれも木下順二作品)など多数。
 その個性と存在感は、 TVドラマや映画、 CMでも発揮された。ドラマ『うちのホンカン』(1975年 TBS)や『特捜最前線』(1977~87年 テレビ朝日)、映画『不毛地帯』(1976年 山本薩夫監督)、『あにいもうと』(1976年 今井正監督)、『影武者』(山県昌景役 1980年 黒澤明監督)、『お葬式』(1984年 伊丹十三監督)など代表作は多い。
 80歳を過ぎてからもほぼ毎年、民藝の舞台の主演を務め、円熟の芸境を見せていた。『らくだ』の演技で文化庁芸術祭大賞など受賞多数。1988年紫綬褒章、2011年文化功労者。奈良岡朋子さんとともに劇団民藝代表。

 2012年4月20日、主演予定だった6月の民藝公演を体調不良のため降板、病気療養中だった。2011年6月の『帰還』(坂手洋二作)が最後の舞台となった。また、現在公開中の高倉健さん主演『あなたへ』(降旗康男監督)が映画では最後となった。



 ……ついにこのときが来ちゃったのよね。

 大滝さんの舞台、結局1回も観なかったなぁ。生のものはやっぱり観られるうちに観ておかないとね。
 個人的にはやっぱり、映画『獄門島』(1977年 市川崑監督)での思わぬ悪役ぶりが印象的でした。あの笑顔から出てくるドス黒い言葉がものすごいんだ。

 ともかくともかく、今まで長いあいだ本当にありがとうございました。ゆっくりお休みください。
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ヨーロッパの映画なのになんでこんなに気持ち悪いの!? 『薔薇の名前』  前段

2012年10月04日 15時00分47秒 | ふつうじゃない映画
 どうもこんにちは! そうだいでございまする~。

 あの~、今回は大好きなある映画のことについてをつぶやこうかと思っていたんですが……
 この映画、前置きの情報が多すぎる!

 ということで、まずはいろんな情報をのっけるだけでいったんおいて、詳しいつれづれは次回に持ち越させていただきたいと思いま~っす。
 調べものだけで、なっがいなっがい!!


映画『薔薇の名前』(1986年9月24日公開 フランス・イタリア・西ドイツ合作 131分)

監督   …… ジャンジャック=アノー(42歳 フランス)
原作   …… ウンベルト=エーコ
脚本   …… アンドリュー=バーキン(40歳 イギリス)他
美術   …… ダンテ=フェレッティ(43歳 イタリア)
撮影   …… トニーノ=デリコッリ(63歳 2005年没 イタリア)
音楽   …… ジェイムズ=ホーナー(33歳 アメリカ)
製作   …… ベルント=アイヒンガー(37歳 2011年没 西ドイツ)
時代考証 …… ジャック=ルゴフ(62歳 フランスの中世歴史家)

おもなキャスティング
バスカヴィルのウィリアム      …… ショーン・コネリー(56歳 アイルランド)
メルクのアドソ(ウィリアムの弟子) …… クリスチャン=スレーター(16歳 アメリカ)
修道院長アッボーネ         …… マイケル=ロンズデール(55歳 フランス)
盲目の老師ブルゴスのホルヘ     …… フョードル=シャリアピンJr (80歳 1992年没 ソヴィエト連邦)
修道士マラキーア(図書室司書)   …… フォルカー=プレシュテル(45歳 1997年没 西ドイツ)
修道士ベレンガーリオ(図書室副司書)…… マイケル=ハーベック(42歳 2011年没 西ドイツ)
修道士レミージオ(物資係)     …… ヘルムート=クヴァルティンガー(57歳 同年没 オーストリア)
レミージオの下僕サルヴァトーレ   …… ロン=パールマン(36歳 アメリカ)
修道士セヴェリーノ(薬草係)    …… イリヤ=バスキン(36歳 ラトビア)
フランシスコ会の老師ウベルティーノ …… ウィリアム=ヒッキー(59歳 1997年没 アメリカ)
フランシスコ会の指導者ミケーレ   …… レオポルド=トリエステ(69歳 2003年没 イタリア)
フランシスコ会の修道士ヒュー    …… ヴァーノン=ドブチェフ(52歳 イギリス)
ベルトランド枢機卿         …… リュシアン=ボダール(72歳 1998年没 フランス)
名もなき村娘            …… ヴァレンティーナ=ヴァルガス(21歳 チリ)
異端審問官ベルナール=ギー     …… ファリド=マーレイ=エイブラハム(46歳 アメリカ)

※『愛人 ラマン』(1992年)、『スターリングラード』(2001年)などで知られるジャンジャック=アノーの監督第3作
※イタリアの哲学者で中世研究家のウンベルト=エーコ(1932年~)が1980年に発表した処女長編小説を原作とする
※エーコの原作では、現代の中世研究家(エーコ本人?)がアドソの残した手記を発見したことから物語が始まる
※作中の登場人物ホルヘは、エーコが強く尊敬しているアルゼンチンの盲目の作家ホルヘ=ルイス=ボルヘス(1899~1986年)をモデルにしているといわれる
※日本では翌1987年12月の劇場公開
※映画の撮影はイタリアのローマ郊外や撮影都市チネチッタなどで行われ、修道院の内装の一部は西ドイツ中部に現存するエーベルバッハ修道院を改装して撮影された
※ CMディレクター出身のジャンジャック=アノーは1976年に映画監督デビューしており、2作目の『人類創世』(1981年)ではセリフのいっさいない長編映画を監督した
※脚本を担当したアンドリュー=バーキンは歌手のジェーン=バーキンの兄で、本作にはフランシスコ会修道士の1人として出演もしている
※中世カトリック世界の再現を担当したダンテ=フェレッティは、『ドラキュラ』(1992年)や『スウィーニー・トッド』(2007年)などでも活躍している国際的な映画美術家
※撮影監督のトニーノ=デリコッリは第2次世界大戦以前から活躍していたイタリア映画界のベテランで、ピエルパオロ=パゾリーニやフェデリコ=フェリーニの監督作品にも数多く参加していた
※音楽のジェイムズ=ホーナーは『タイタニック』(1997年)や『アバター』(2009年)なども担当したジェイムズ=キャメロン監督作品の常連で、『薔薇の名前』と同年の1986年には『エイリアン2』の音楽も担当していた
※製作のベルント=アイヒンガーは『ネバーエンディング・ストーリー』(1984年)、『ヒトラー 最後の12日間』(2004年)、『バイオハザード』シリーズ(2002~10年)なども手がけていた国際的映画プロデューサーだった
※異端審問官ギーを演じたファリド=マーレイ=エイブラハムは、1984年の『アマデウス』で主役のアントニオ=サリエリを演じて一躍有名となっていた
※アッボーネ修道院長役のマイケル=ロンズデールは、1973年の『ジャッカルの日』でのクロード=ルベル警視役でも有名
※アドソ役のクリスチャン=スレーターは TVドラマの子役として活躍しており、前年に映画俳優デビューしたばかりだった
※修道士レミージオを演じたヘルムート=クヴァルティンガーはオーストリアの国民的な喜劇俳優で歌手だったが、『薔薇の名前』の撮影時にはすでに肝硬変の闘病中であり、本作の公開直後の1986年9月29日に死去したため、『薔薇の名前』が遺作となった
※ホルヘ役のフョードル=シャリアピンJr は70代で俳優デビューしたという映画界ではほぼ無名の人物だったが、「有名な俳優をホルヘ役に起用したくない」というアノー監督の意図に沿ったものだった
※ベルトランド枢機卿役のリュシアン=ボダールは俳優ではなく著名なジャーナリストなのだが、演技のしろうととはとても信じられないナイスヴォイスを披露している
※映画の中で会話に使われる言語は英語で統一されている


 ショーン=コネリーさんって、2006年に俳優業を引退されてたんだ……知らなかった。まだまだやれると思うんだけどなぁ~。若山弦蔵さんも現役なんだし。


『薔薇の名前』の作品世界 …… 1327年のイタリア北部のカトリック修道院
・この時代、カトリックの総本山である教皇庁はフランス王国の干渉によって王国領内のアヴィニョン(フランス南部)に遷都させられており、もともと教皇庁のあったローマはフランス王国と対立する神聖ローマ帝国(ドイツ)によって占領されていた
・物語の主人公であるウィリアムとアドソはフランス王国およびアヴィニョン教皇庁の特使として修道院を訪れており、のちに修道院に参集する教皇庁使節団と、神聖ローマ帝国の息のかかったフランシスコ派修道会との「清貧論争」の調停をつとめる目的があった
・清貧論争とは、ざっくり言えば「キリスト教を布教する者が蓄財していいのかどうか?」という論争であり、突き詰めれば強大な権力を有する教皇庁の存在そのものに疑問を投げかける大問題だった
・登場する異端審問官ベルナール=ギーは実在した人物だったが(1261?~1331年)、『薔薇の名前』で描写されるような拷問や火刑を好む冷酷な異端審問官ではなかったらしく、フランス南部のロデーヴで天寿を全うしている
・『薔薇の名前』で名探偵役をつとめるバスカヴィルのウィリアムは、実在したフランシスコ会修道士で「オッカムの剃刀」でも知られる唯名論哲学者のオッカムのウィリアム(1288~1348年)がモデルになっている
・バスカヴィルのウィリアムも、オッカムのウィリアムと同じく「イギリス出身」という設定になっている
・オッカムのウィリアムは清貧論争で教皇庁を批判する立場をとったため、1326年にアヴィニョン教皇庁によって破門宣告を受け神聖ローマ帝国に亡命している

タイトルの『薔薇の名前』 …… 中世カトリックの修道士モルレーのベルナールの残した説教詩の中の「昨日の薔薇はただその名のみ、むなしきその名をわれらは持つ」(訳・堀越孝一)という一文からとられている


 ひえ~、さすがは中世ヨーロッパ! 我が『長岡京エイリアン』は神聖ローマ帝国を応援します。映画には1秒も出てきてねぇけど。

 そんなこんなで、まったじっかい~☆
 ベレンガーリオさんの自分ムチ打ち100回はもう、伝説的な唐突さですね……
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