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財務官訪問が映したウクライナの今 現地へ鉄道15時間

2023-08-13 11:07:07 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


神田氏はブチャの慰霊碑の前でひざまずき手を合わせた=在ウクライナ日本大使館のX(旧ツイッター)より

 

「国際社会とともにウクライナが必要とする経済支援を確保する」。2日、財務省の神田真人財務官はウクライナの首都キーウ(キエフ)で向き合ったマルチェンコ財務相に日本と主要7カ国(G7)として揺るぎない支援を続ける意志を伝えた。

バイデン米大統領や岸田文雄首相ら各国首脳の訪問は相次いだものの、事務方の幹部が個別に訪れるのは世界でも珍しい。訪問は数カ月前から神田氏らが水面下で検討を重ねてきたものだった。

入国ルートは公表していない。複数の関係者によると、民間航空機でポーランドまで移動し、南東部のプシェミシル駅から鉄道でキーウに入った。

国境での待機の時間など含めて鉄道は片道15時間ほど。一般の乗客もいる通常の列車で入国した。水やスナック菓子などの軽食を持ち込み、コンパートメント席で車中を過ごしたという。

3月に岸田首相がウクライナを訪問した際も同じように鉄道で移動したが、日本政府が全車両を貸し切った寝台列車だった。国のトップである首相と異なり今回はあくまで事務方の訪問だ。防弾車や現地での警備なども自前で手配した。

滞在中には空襲警報が鳴る緊迫した場面もあった。ウクライナ側の抵抗に対して、ロシア側による激しい攻撃が繰り広げられていたようだ。政府の建物の周辺には土のうが積まれるなど、戦時下の緊張感が漂っていたという。

移動の合間に見かけたレストランも人はまばらだった。一方でスーパーには野菜などの食料も豊富に陳列されており「想像していたよりも平穏な面もあった」(同行筋)。

 


ウクライナのマルチェンコ財務相(右)との協議に臨む神田財務官(左)=日本財務省提供

 

ウクライナ側との協議はワーキングディナーも含めて夜遅くまで続いた。戦況や財政面の支援のあり方、これからの復興のニーズなど、議題は多岐にわたった。マルチェンコ氏との会談に加え、大統領府も訪れてスビリデンコ第1副首相とも会った。

「日本が協力を強化したいという明確な姿勢に感謝している」。スビリデンコ氏は会談後、X(旧ツイッター)に投稿した。

神田氏らは民間人の虐殺が起きたキーウ郊外のブチャにも足を運んだ。神田氏は死者の名前が刻まれた慰霊碑の前でひざまずき手を合わせた。画像を投稿した在ウクライナ大使館のXのアカウントにはウクライナ語で「ありがとう」という投稿が相次いだ。

およそ1週間の旅程は移動時間に大半を割き、キーウ滞在は24時間に満たなかった。訪問を通じて浮かび上がったウクライナの現状を、いかに実効性のある支援策に移せるか。今年のG7の議長国でもある日本に課せられた責任だ。

 

 

日経記事 2023.08.13より引用

 

 

 


侵攻後初めてビーチ開放 ウクライナ南部オデッサ

2023-08-13 05:48:22 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


   再開したビーチで日光浴や遊泳を楽しむ人々(10日、オデッサ)=ロイター

 

【オデッサ(ウクライナ)=ロイター時事】ウクライナ南部の港湾都市オデッサで、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後初めて、複数のビーチが遊泳用に開放された。地元当局者が12日明らかにした。

オデッサでもロシア軍のミサイルやドローンによる攻撃が繰り返され、黒海には数百個の機雷が設置された。海岸で機雷が爆発する事案も起きたため、市民の安全を考慮してビーチは閉鎖されていた。

ビーチの開放時間は午前8時から午後8時まで。空襲警報の発令時は遊泳が禁止されるほか、海水浴客が浅瀬に置かれた機雷に近づけないようネットが張られるという。オデッサ州に住むスビトラナさんは「ビーチで潮風を吸い込むのを夢見ていた。ただ、安全が最優先」と話した。

 

日経記事 2023.08.12より引用

 

 

 


日本企業、ウクライナ支援相次ぐ コマツは地雷除去機

2023-08-13 05:43:38 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


    日本企業の地雷除去機がウクライナに送られる=日建提供

 

日本企業によるウクライナ復興を支援する動きが相次いでいる。コマツは地雷除去機を提供し、兼松はがれき除去向けに油圧圧砕機を送る。日本政府は地雷除去をはじめとする支援を早期に表明している。技術力のある日本企業による復興への貢献に期待が高まる。

国際協力機構(JICA)を通じて対人地雷除去機を現地に送るのがコマツと日建(山梨県南アルプス市)だ。コマツは10台、日建は十数台を納入する。ともに年内に製造し、2024年から現地で稼働させる予定だ。

コマツの地雷除去機はブルドーザーを基盤とした車体を使い、地雷の埋まる土地を掘削し地雷を粉砕する。遠隔操作もでき、車体やガラスを分厚くし爆発にも耐えられる設計にしている。手作業に比べて14倍以上の早さで地雷を処理できるという。カンボジアでの地雷除去に従事してきた経験もあり、ウクライナ向けの仕様を検討中だ。

ロシアによる侵攻でウクライナ国土の3割に地雷や不発弾が埋まっている。除去には最低10年かかるとされる。日本はこれまで人道支援目的でカンボジアやコロンビアなど数カ国で地雷除去機を提供した経験がある。

がれき処理や住民の生活支援に動く日本企業もある。兼松はJICA経由で先端がハサミのような形状の油圧圧砕機を8月中旬に届ける。損傷・破壊された住宅などのがれきを処理する。住友商事子会社で車や電力設備の貿易などを手掛ける住友商事パワー&モビリティも生活支援のために発電機を4月に提供した。

建設コンサルタント大手の日本工営は、調査拠点を7月にウクライナの隣国のポーランドに設けた。政府機関や避難している企業関係者からの情報収集を本格化し、復興需要を探り、支援計画を立てる。

建設技術コンサルティングのオリエンタルコンサルタンツグローバル(東京・新宿)と橋梁設計の駒井ハルテックは経済産業省の支援事業を受託した。ウクライナでは侵攻で多くの橋が破壊されており、緊急性の高い橋に仮設橋による整備ができないか調査する。

医療面を支えるのがスタートアップのアルム(東京・渋谷)だ。遠隔医療システムを生かし、ウクライナ国外の医療関係者を同国の医療現場とつなぐ準備を進めている。23年10月にプロジェクトの始動を予定している。

世界銀行や国連などの3月時点の試算によると、今後10年でウクライナで必要な復旧・復興の経費は4110億ドル(60兆円)。復興に向けてはエネルギーインフラや住宅の整備、地雷除去などが優先事項とされる。

地震や台風など災害の多い日本では復旧や復興に関するノウハウが蓄積されているほか、カンボジアなど人道支援目的で他国の復興を支援した経験もある。ただ、ウクライナでは戦禍が続いており、復興に向けて作業の安全をどう確保するかなど課題も多い。

 

 

日経記事 2023.08.12記事より引用

 

 

 


未知の素粒子が存在か、「標準理論」修正も 米国立研

2023-08-13 03:35:46 | 科学技術・宇宙・量子・物理化学・生命・医学・生物学・脳科学・意識・人類史


    未知の素粒子が存在する可能性が発表された=米フェルミ国立加速器研究所提供・ロイター

 

【ワシントン=共同】物質を構成する最小単位「素粒子」に、従来の物理学では想定していなかった新しい種類があるかもしれない。常識を覆す発見に迫る実験の経過を、米フェルミ国立加速器研究所のチームが10日、発表した。素粒子の振る舞いを記述し、世界の成り立ちの根本部分を説明してきた「標準理論」が今後、修正を迫られる可能性もある。

この実験は、素粒子の一つ「ミュー粒子」の磁力を精密測定する「ミューオンg-2実験」。標準理論に基づき計算した磁力の値と、実験で計測した値に食い違いがあり、そこに未知の素粒子が作用したと示すのが目的だ。今回は6年かけて集めたデータのうち前半の解析結果を発表し、順調に計測の精度が高まっていると報告した。最終結果は2025年の見込み。比較相手となる理論値の計算も進んでいる。

17種類の素粒子が登場する標準理論は20世紀を通じて洗練され、12年のヒッグス粒子発見で完成した。だが、宇宙に大量に存在するのに正体不明の「暗黒物質」など、標準理論では説明できない現象も知られている。

ミューオンg-2実験は、標準理論が想定していない新粒子の有無を調べるため18年に始まった。磁石のような性質を示すミュー粒子を直径約14メートルのリング状の装置に入れ、磁力を測定する。その値が理論値と食い違えば、未知の素粒子を含んだ新理論が必要になる。

その結果は、日本の高エネルギー加速器研究機構チームが茨城県東海村の加速器施設「J-PARC」で28年ごろから検証する。未知の素粒子の有無だけでなく、性質に関してもヒントが得られる可能性がある。〔共同〕

 

【はじめての西洋美術史】④18-19世紀美術の新古典主義・ロマン主義はフランス革命で誕生?【アート】

2023-08-13 01:11:36 | 美術全般・絵画鑑賞

 

【はじめての西洋美術史】④18-19世紀美術の新古典主義・ロマン主義はフランス革命で誕生?【アート】

https://www.youtube.com/watch?v=hU1X5SdB0r