私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ミミズハゼの3型?:小河川干潟にて

2020-06-12 18:56:09 | 周縁魚
2020年6月12日(金)

最近、魚釣り・魚採り・BC級グルメ・兄貴の刺繍・絵画にくわえ、サンショウウオだとか、俳句だとか、虫探しとか、うつつをぬかす他事が増えてしまった。

正直、書くネタがたまって困る。

今日も、雨が降らない間に園芸センターへ。
バラ園・果樹園・野菜畑・フジ棚・芝生・桜・ヤマモモ・竹林などなど、植物なら何でもござれの広大な所へ
私は虫探し、かみさんは俳句の吟行へ出かけてたのである。

これがおもしろいのなんの!
が、その話はまたいずれ。

本日は、5月末に小河川の干潟で魚採り(ガサ)の話。


2年前の西日本豪雨で、河床が砂で埋まり、かつてはワンサカいたミミズハゼもずいぶん減った。

それでも、なんとか1匹目のミミズハゼ


ま、いつも見るミミズハゼだね。

2匹目の黒っぽいミミズハゼ


コイツ、たぶんイソミミズハゼやなかろうか?


尾ビレ周縁の模様も、胸ビレ軟条の1本目も、それらしいわな。


ま、ここまでは順調だったのである。

3匹目を撮影しようじゃないか!

ん?顔つきはイソミミズハゼ?


でも、体中にはっきりした斑点がちらばっとるやん?


体色も少しずつ明るくなってくし、胸ビレも少しちゃうとちゃうか?


撮影ケースに、再び普段見てるミミズハゼを入れ比べてみる。


やっぱり顔つきといい、斑点といい、ミミズハゼちゃうやん!

黒いバットにそのまんま移してみる。


どうみても同じミミズハゼには見えない。

次に、イソミミズハゼだと思ったヤツを黒バットに移してパチリ!


比べてみる。


あか~ん!
イソミミズハゼのとき、ストロボしとらへんがな!
比べられんぞ、こりゃ?

こうなりゃ白バットぢゃ!
これで3匹の撮影条件はそろった!

あらためて
ミミズハゼとイソミミズハゼ


ほいでもって斑点ポツポツミミズハゼ


3匹そろえてパチリ!


左にミミズハゼとイソミミズハゼ
右に斑点ポツポツのミミズハゼ

さてさて、そろそろ結論の時間だ!
(TV観たり風呂入ったりしてくつろがんといけんけんな)


結論!

ミミズハゼ種群はわからんっ!
(最後までおつきあい下さり、誠に申し訳ござらぬ!)

ヒナハゼとT君と私!:東海道中ガサ釣り記Last

2020-04-04 15:54:17 | 周縁魚
2020年4月4日(土)

昨年11月上旬の東海道中ガサ釣り記のラストを飾るのは

体長1cmほどで成魚となる小さなヒナハゼ


東海地方自然保護の御大とT君、そして私たち。
最後は河川河口に近い汽水域へ。


今回みられた太平洋岸の汽水域の魚たちは省くとして・・・

T君が感動したのは初めて見たヒナハゼ


数年間いろんなフィールドをかけ回ったT君でも、なかなか中河川の河口域まで足を延ばしてなかったのかな?

さまざまな証拠からおそらく間違いないであろう。
地球の歴史でいえば恐るべくほどの急激な地球温暖化。
膨大な排出量の二酸化炭素が大きな要因であることもほぼ間違いないのだけど
どうやら経済を優先する一部の人たちには都合の悪いことも多いらしくてねえ。
利害が絡むと、とたんに話はややこしくなるもんだ。

ま、最近の海水温の上昇に関係なく、東海地方には暖流黒潮のあたる地域でヒナハゼはいる。
かつては亜熱帯域の愛らしい観賞魚としてよく売られていたけど
なんぼでも採れる。
採れるけど、もう夕暮れ。

友の撮影でもこれが限界!


「私魚人先生!ちょっとライトもっともらえませんか?」
T君はいまだに私たちを先生と呼ぶ。(もうすぐT先生と呼んじゃるけんなっ!)
「お~ええよ!」LEDランプをかかげる。

その様子をこっそり友が撮っていた。


「お~っ!」T君と私が同時に大声をあげた!


2匹のヒナハゼが近づいた瞬間のシンクロだった。

写真を撮ってた友が知ってか知らずか大笑い!
かくして、東海道中ガサ釣り記のラストは二人の共同作業によるT君撮影の写真!

ヒナハゼとT君と私
愛する自然のため
毎日覗いていたいから

時々網を買ってね
愛するさかなのため
きれいな川でいさせて

懐かしい歌が頭をよぎる。(歌詞が変ぞ!)

東海地方自然保護リーダーの御大には、本当にお世話になりっぱなしだった。
地域の希少種の保護を進めるには、研究や地域との連携はもちろんのこと
地域の自然そのものを知っておくことの大切さをつくづくと教わった。
希少種そのものの保全だけでは、アンバランスなことがどこかで起きる。

ええ年こいても自分の地域のこと、生き物のこと、もっと知らなきゃな。

御大、T君、心からありがとうございました。
こちらへお越しの際には、めいっぱいの接待、させていただきます!

透明イシガレイ仔魚:透けとるんな?スケルトンな?

2020-03-10 18:40:31 | 周縁魚
2020年3月10日(火)

透明なイシガレイ仔魚かな?


全長およそ1cm。
着底直後で、色素胞が未発達な段階なのだろう。

3月8日(日)
友に誘われ、近くの河口干潟へ。

確かに友の言う通り、カレイやスズキなどなどの稚魚たちが訪れる春だ。
前日、1人で確かめに来て、道具の不備のため撮影がうまくいかなくて、そのリベンジ。

確かに、白いバットだとこうなる。


何が何やら・・・

ついでに撮影ケースに入れてみて


どこにおるんか、分からんよになったり・・・

この日は、秘密道具を友は用意していた。
秘密道具だからちょっとやそっとで教える訳にはいかない。
が、今は国家の一大事。
言いたいことや書きたいことはグッとこらえて
(文句や怒りなんて書いてても不愉快を増長するだけじゃもん)
我慢と我慢と我慢と笑いで、前向いてのりきるしかないから教えるね。

止まない雨はないのだ。
病まない体にするのだ。
明けない夜はないのだ。
開けない缶はあるのだ。(災害備蓄用に)

秘密道具は、ガラスのコップ。
持ってない人はペトリ皿(シャーレ)でもいいぞ!(そっちの方が持っとらんわっ!)

さてさて、軟泥干潟での採集がはじまる。
なかなかタモ網に入らない。



友がバランスをくずした!
たぶん私の通った後の凹みに足がとられたのだろう。
眼の前でスローモーションのように倒れた。

きっと気分はこんな感じだったにちがいない!(某市の河川看板より引用)


それにしても、この看板の落ち方は後ろ向きで歩いてたか突き落とされたかしかありえんな。

何せ友が転ぶのを見たのは初めてなのだ!
「大丈夫?」(笑いをかみ殺しつつ)
「うん。ちょっと左足に水が入っただけ」

話がそれた。
カレイ仔魚たちは徐々に集まるものの色素胞が発達しているのがほとんど。


大きさとは関係なく、どうも着底直後のわずかな期間だけ透明らしい。

それでもこんな段階や


水玉段階のはっきりめだつのや


ちゃんとしてきたのも撮影。


ついでにマコガレイ幼魚も


さらに、1cmほどのダイナンギンポ幼魚や


ウロハゼ幼魚や


ボラ・スズキ・ツマグロスジハゼなんかの幼魚も撮影して、帰路についたのであった。

河口干潟は「稚魚たちのゆりかご」だ!
もうすぐワンサカワンサカにぎやかな時期が来る!
必ず来る!
カレイ成魚はこの辺りで釣れることもないからワザワザ稚魚たちは集まってくるのだね。

あらためて透明なイシガレイの仔魚は美しく


ここで一句
友も濡るカレイ仔魚らのスケルトン?(透けとるん?)
と聞きたくなるのであった。

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チクゼンハゼたち:春告げ撮りクルリクル(下)

2020-03-09 18:53:46 | 周縁魚
2020年3月9日(月)

チクゼンハゼ(抱卵中のメス)




3月5日、友と最後の採集地は干潟。
早春、産卵などで干潟を訪れる小さな魚たちのようすを見ておこうと。

特にチクゼンハゼは撮影が難しく、一度もちゃんと撮れてないので今度こそと。

老眼が進んだせいか、干潟環境の悪化か、採れたのは友に1匹だけ。
撮影は、今回もダメダメ。




なので、以前の記事をリンクしといて
チクゼンハゼ:春の干潟の魚たち⑪

ここで一句
チクゼンにビンゴ!干潟の隠れキャラ(意味はわかる人だけでいいけんね)

他はビリンゴとか


マサゴハゼとか


イソミミズハゼとか


なんやかや。

日の高いうちに、さ、帰ろうか!


え?
サブタイトルのクルリクルが出てこないって?
そんな真面目に読んでくださることはない駄ブログですよ!

と、言いつつ、ちゃんとクルリクルするんだよね。

家まで友を送り、道具を積み下ろしてたとき
「あ~っ!タモ網干したままじゃった~っ!」
再び、干潟へとクルリクル。

ショウキハゼ幼魚の追釣!ちいさな気付き!:2019東方漁港見聞録③

2019-11-01 11:39:50 | 周縁魚
2019年11月1日(金)

体長3cmほどのショウキハゼ


先々週のいつだったか久しぶりに東方の海辺ドライブ。
最後は年に4回程度定点観察してる漁港へ。
夏、かみさんがショウキハゼ成魚をひょっこり釣った場所。
その話はコチラ→ショウキハゼ(釣査235種目): 我が闘いに勝機なし!
長年採りたかったり、釣りたかったりと追い求めてた魚でもある。
そんなきっかけとなった話はコチラ→ショウキハゼ:夏の干潟の魚たち④
私が初めて釣ったショウキハゼ。
嬉しいのでたくさん画像を紹介しつつ、話を進めるね。


ここも昨年の豪雨以来めっきり釣れなくなった。
漁師さんも特にアイナメが減ったと言う。
素人考えだケド、たぶん磯焼けのせいだ。


ある論文によると
広島県ではアイナメの減少とホシササノハベラの増加に因果関係があるらしい。
ただ、それは西部・中部のことで、東部ではただただアイナメが減ってる。


ホシササノハベラは釣るどころか、市場でも人の釣果でも見たこともない。


この日、この漁港で干潮時に底をたらしたり、上物を探ったり、といろんな工夫をして
マハゼ・ウロハゼ・アカオビシマハゼ・イダテンギンポ
タケノコメバル・アイナメ
メナダ・サヨリ・サッパ・ヒイラギ
の10種類をポツポツ釣った。


タナゴ竿での釣果はあらためてすごいな、と思いつつ・・・

浮き桟橋の水深30cmもないとこに垂らしてみたら


突然すき間からパクッ!


驚いたわあっ!


キミは底の転石におるハズやないの?


まさか浮き桟橋のすき間におるなんて、思いもよらなんだ!

キミは幼い頃からヒゲモジャなんだねえ。


かみさんダケ釣れてたから、追いついた喜びもあったケド・・・

それ以上に、この希少種がこの漁港で繁殖できてることが嬉しかったわあっ!