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私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus :市内のため池で

2024-05-01 11:03:59 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2024年5月1日(水)

ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus オス

20240430  35mmほど

小雨が降っても散策は続けてる。
昨日はカワウとかキンクロハジロとかの潜水シーンを撮るために定点ため池めぐり。
そこで出会った青地に黒の美しいイトトンボ。


全国に普通にみられるトンボらしい。
が、私には一度会ってみたかった初見のイトトンボ。
なんせ成虫で越年するのだという。
冬の低温下では薄茶けた体色で生き延びるのだという。

最初、いつものアオモンイトトンボだろうと思いつつ近づき


斑紋の形の違いに気づき、「もしやホソミオツネントンボかも?」と撮影し

「間違いない」と確信したのだから、ここ数年で「昆虫図鑑」の読み込みのレベルも少し上がったのかもしれない。

よく似たオツネントンボは、郊外の少し高地のため池で見たことがある。
だから、まさかホソミオツネントンボが市内のため池にいるとは思いもしなかった。
近々、メスも見に行かねば・・・

それにしても、オツネンはなぜエツネン(越年)と呼ばないのだろう?

ベニイトトンボ Ceriagrion nipponicum :ガガブタの池で

2023-10-11 08:26:00 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年10月11日(水)

ベニイトトンボ Ceriagrion nipponicum

20230915         30mmほど

ガガブタの池で一緒に散歩していた友人の撮影。

鮮やかな朱赤色をしているから成熟したオスだ。
環境省レッドデータ(2020)準絶滅危惧種
国内では本州東北部から九州南部にかけて分布するらしいが、生息は限定され局地的であるという。
そりゃそうだ、まともに水草の生えてるため池なんてすっかり減ってしまってるのだから。

実は一週間前、このため池の近くで赤っぽいイトトンボを見つけてて


図鑑でしか見たことのない私は
「まさか、ベニイトトンボなんてこの辺におらんわなあ・・・」
なんて、友人に笑い飛ばしてて


帰宅後調べて、いつものようにぶったまげたのであった。
未成熟っぽいオスじゃん!

というわけで、再び同伴しての地元ため池散歩をして見つけたのだった。
キイトトンボに近い種だと書かれていることは 交接して産卵している様子を撮影してて


メスの形態がよく似ていることから、何となく納得した。

何十年も生活してきた地元なのに知らんことばっかりや!

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ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus :20年前の本の通りに

2023-08-14 15:21:08 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年8月14日(月)

ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus



20230813     80mm前後

早朝、芦田川の河川敷を散歩したとき出会ったサナエトンボの仲間。
北海道を除き、平地や丘にある大きな池や湖のほとりで見られるそうだ。
腹部の先端付近にうちわ型の大きな突起があり、その突起はタイワンウチワヤンマよりもはるかに大きい。

そもそも夜明け頃わざわざ出かけたのは、朝しか散歩しにくいという都合もあるが・・・
わが家に『広島近郊の里山探訪―花と生きものガイド』

という2002年12月に出版された本が2冊(買ったのを忘れてまた買って)あって・・・

その中に、芦田川下流域のトンボたちの生息状況が書かれていたからだ。

「20年過ぎた今でもいるのだろうか?」
そう思うと、体がムズムズしてくる。
やらない後悔よりやってみて失敗したときの後悔の方がはるかにダメージが小さいのは経験済みだ。
と、出かけてみたのであった。

いたのである。


本に書かれていた通り、なわばりをもつオスたちが数十mおきにとまってた。
本の通り、少し大柄なコヤマトンボも水面を飛んでいた。

羽化後のヤゴの脱皮殻を探しながら、護岸に沿って延々と散歩する。
書かれていたポイントを2往復はした。

ヒバリにも出会った。

8月のヒバリはさえずりもせず、冠羽もたてず、なんか間が抜けた印象だ。

ヤゴの脱皮殻は1つもみれないままだったけれど

ロープにとまったヤツとか


頭をクルリンとしてるヤツとか


そうそう、後方からも撮っとかないと


と、早朝だからさほど暑くもなく、20年前の本の通りに出会えた。
もちろん、この本で紹介されてる各地の生息地では、この20年ですっかり変わってしまい
希少生物が絶滅してるポイントも少なくない。
この生息地は比較的安定してることがわかり、出かけてみてよかったと思った。

今回の画像、とまってる枝などみてくれたらわかると思うけど、全部ちがうオスたち。

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ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra :ため池のほとりで

2023-08-11 15:52:07 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年8月11日(金)

ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra 成熟オス

20230628     35mmほど

オオシオカラトンボを縮めてボテッとしたような小さなトンボ。
ほぼ日本全土の水生植物の多い池や湿地に生息。

ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra 未熟メス

20230616   35mmほど

この日、湿地帯周りを散歩中にたくさん飛んでいたのがコイツ。
私の地元では、コフキトンボのメス(無斑型)と少し似てる。

でも、ハラビロトンボはハラビロトンボ


この日、オスが遠くにしかみつけられなくて


2週間後に、また散歩に出かけて撮ったのが最初の画像。

盛口満さんの書籍の中に「あわい」という表現があって
人が暮らしてる空間と生き物たちが生活してる空間との境界を「あわい」と呼んでるみたい。
「あわい」は漢字で書くと「間」、辞書で引くと「2つの物と物との境界」のように書かれてる。

里山は、人と自然の「あわい」にあたる空間だ。
シオカラトンボに似ていれば普通の「トンボ」、川の小さな魚はどれも「メダカ」じゃないハズだから
まずは、地元にある「あわい」で出会う生き物を判別し観察できるようになりたいものだ。

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タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax :ガビチョウ囀る森で

2023-07-23 09:43:09 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年7月23日(日)

タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax



20230722  8cmほど

一昨日、里山散歩中ずっと特定外来種ソウシチョウの囀りを耳にして
色艶やかな姿を目の当たりにして

※ 画像は2022年のもの

「どんどん増えて当たり前のようにいるなあ」
と思いつつ、鳥用デジカメを持ってこなかったことを悔やんでたら・・・
聞きなれぬ少し喉がかすれたような囀りが聞こえて、じっとその方向を見ていた・・・
「ガビチョウだっ!」
ソウシチョウより大きな茶色の体、長い尾、眼のまわりの白い輪。
まちがいないっ! 何羽かいるぞっ!
ソウシチョウと同じ特定外来種の立場なのだが、初めて見た!
やっぱり、私の町にもすでにいたのかあ・・・
どちらも観賞用の小鳥として移入され、逃げたり放鳥したりして今に至ってる鳥だ。

と、昨日も確かめに出かけたら・・・囀りもなく、後ろ姿をチラッと見ただけ。
ソウシチョウの群れも小さくて遠くて・・・

「くそ~っ! 手ぶらでは帰らん!」と、池のほとりまで歩みを進め
逆光の中、タイワンウチワヤンマとたわむれる。


コイツも温暖化が進む中で分布を北上させてるトンボ。
1970年頃、私の住んでた町ではウチワトンボばかりいた。
今は、すっかりタイワンウチワヤンマばかり・・・


何匹も飛んだり止まったり争ったりしてるのを見てたら
「ガビチョウは残念ながら増えるだろうし、きっとまた会える」という気持ちになった。

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