新潟県知事選・争点〈2〉 原発再稼働問題の行方は 柏崎刈羽原発は現在検証中 再稼働の判断は (22/05/25 18:56)
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2022/05/25 シリーズでお伝えしている県知事選挙の争点。2回目は、柏崎刈羽原発の再稼働問題についてです。県政運営と切り離すことのできないこの問題に、今回も注目が集まっています。 知事選には、届け出順にいずれも無所属で現職の花角英世さんと、新人の片桐奈保美さんの2人が立候補しています。 連日、舌戦が展開される中・・・ 【無所属・現 花角英世 候補】 「新潟県が独自の検証・いわゆる3つの検証の作業を進めています」 【無所属・新 片桐奈保美 候補】 「新潟県知事が(検証が)終わってから考えるということ自体が、非常にもうそこから逃げているわけです」 大きな争点の1つとなっているのが、柏崎刈羽原発の再稼働問題です。 柏崎刈羽原発を巡っては、おととしからIDの不正使用や核物質防護設備の不備の問題が次々と明らかになり、再稼働の見通しは不透明に。現在、原子力規制庁が追加検査を行っています。 また、県が進めている3つの検証は、検証結果をとりまとめる総括委員会が1年以上開かれていません。 一方で、報告書を提出し終えた委員会もあり、次に選ばれた知事は任期中に再稼働の判断を迫られる可能性もあります。 【無所属・現 花角英世 候補】 「検証の結果が出るまで、つまり判断の材料が出るまでは、再稼働の議論は致しません」 花角さんはこれまでの姿勢を貫き、原発問題については検証の結果が出るまで「再稼働の議論はしない」と主張。検証の結果を受けて、自ら判断し、県民に信を問うと訴えます。 【無所属・現 花角英世 候補】 「逆に決めていたら…もう稼働させませんとか稼働させますとか決めていたら、この検証、一体何のためにやっているのと。(結果の)情報の共有をした上で、リーダーとしてしっかり結論を出す。判断を示す必要がある。その示した判断について県民がどう考えるかということを確認する、県民の意思を確認するというプロセスをへていきたい」 【無所属・現 花角英世 候補】 市民「頑張ってください」 「いや~ありがとうございます」 現時点での再稼働議論は行わないと話す花角さんですが、原発の立地する柏崎市では将来的には原子力に依存しない社会を目指すと訴えました。 【無所属・現 花角英世 候補】 「県民の安全安心を最優先に、将来的には原発に頼らなくても済む安全安心な日本・社会を目指していきたい」 一方・・・ 【無所属・新 片桐奈保美 候補】 「原発の再稼働をなんとしても食い止めたい」 「反原発」を最大の公約とし、柏崎市で選挙活動をスタートしたのが片桐さんです。ロシアがウクライナの原発関連施設を攻撃したことを受け「安全な原発はない」と強く訴えます。 【無所属・新 片桐奈保美 候補】 「どんな安全な原発をつくっても危険だ、危険なことになる、狙われる、ターゲットになると。そういうことを考えると、再稼働させてはならないと思うんです。3.11のあと、原発が4年間止まっても電気が足りましたので、もう危険な原発を動かすことはないと思いますね」 「原発なくそうなおみと一緒!」 反原発を旗印に、支援の輪を広げる片桐さん3つの検証については「絵に書いた餅のような検証」と批判し、現在の進め方に疑問を示します。 【無所属・新 片桐奈保美 候補】 「検証委員会の意にそぐわない人をぼんぼん首切ったり、あるいは300人だけの避難訓練、300人だけが避難訓練してどうするんですか。何千人も何万人も逃げなきゃいけないんです。次の世代に禍根を残すようなことをしてはならない」 県民が原発再稼働問題の行く末を託すのは、果たしてどちらの候補になるのでしょうか。 知事選は5月29日に投開票です。
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