【ワシントン=池田晋】米ミネソタ州で起きた白人警官によるジョージ・フロイドさん殺害事件に対する抗議デモは6日で12日目を迎え、全米各地で平和的な集会や行進が続きました。首都ワシントンでは、リンカーン記念堂や連邦議会、ホワイトハウスの前などで抗議が終日行われ、これまでで最大の数万人規模に参加者がふくらみました。
デモの中心地となったのは、トランプ政権の平和的デモの強制排除の舞台となり、5日に市長に「ブラック・ライブズ・マター広場」に改称されたホワイトハウス前の一角。「彼の名前は?」「ジョージ・フロイド!」「彼女の名前は?」「ブレオナ・テイラー!」。白人警官に殺害された市民の名前を唱和しながら、各方面からの行進がその一角に合流していきました。
「白衣は黒人の命の味方」「人種差別は公衆衛生問題」などのカードを掲げた医療従事者らの行進が合流すると、参加者は一斉に拍手で迎えて新型コロナウイルス対応へ連帯と感謝を表明。気温30度を上回る真夏日の中、参加者に水や除菌液を無償で配る市民も多くみられました。
同僚4人と参加した黒人医師ジェローム・バイアムさん(40)は「人々は社会の不公正さにうんざりすることにうんざりし、怒っている。コロナの感染リスクは知っているが、黒人の命の切迫性も知っているから皆と来た。人種間の医療格差を日々見ているが、人種差別はその要因の一つだ」と話しました。
トランプ大統領の記念撮影のために強制排除が行われた夜もデモに参加していた白人看護師のアマンダ・ケリーさん(36)は「その時のデモは100%平和的だった」と証言。「国民に催涙ガスなどの武器を使い、まして軍投入まで言い出すなんて、歴史をみればそれは独裁者がすること」と憤りました。
自ら「社会主義者」を名乗る黒人大学生エリス・ウォルトンさん(23)は、「警察の暴力は資本主義がもたらす抑圧の一部。この国の人種差別主義と資本主義、軍国主義の三つすべてに抗議するため参加した」と語りました。
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