飛騨の山猿マーベリック新聞

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★解散見送りで早くも始まった内閣改造人事の“醜悪”駆け引き…萩生田と茂木は続投アピール

2023年06月20日 08時44分03秒 | ●YAMACHANの雑記帳

解散・総選挙が見送られ、自民党内の関心事は内閣改造・党役員人事に移った。改造人事は一連の外交日程の後、早ければ7月下旬~8月上旬にも行われると囁かれ、猟官運動や醜悪な駆け引きが始まっている。
 ◇  ◇  ◇
 早速、吠えたのは萩生田政調会長だ。17日、鹿児島市での党会合で挨拶し、首相官邸を批判。東京都議出身であり、安倍内閣で官房副長官を務めた自らの経歴に触れ、「岸田内閣は一生懸命やっているが、地方の感覚に欠けている首相官邸だ」と苦言を呈した。
 同日、茂木幹事長は千葉市での党会合で講演し、「自民は保守政党であると同時に、政策面や党運営で一番の改革政党でなければならない」と、党改革への意気込みを示した。

「どちらも人事での続投アピールでしょう。萩生田さんは『いつかは幹事長』と公言している。会長がなかなか決まらない安倍派で存在感を維持するためには、党三役留任や重要閣僚ポストに就く必要がある。茂木さんも同様で、『ポスト岸田』の総裁候補になるためには、是が非でも幹事長にとどまりたい。先日も副総裁の麻生さんと2人で会食していたが、麻生さんに後ろ盾になってもらおうと思っているのだろう」(自民党ベテラン議員)

焦点は幹事長と官房長官、高市氏や河野氏の処遇も注目


自民党内の関心は党役員人事に(左から森山裕選対委員長、小渕優子議員、小野寺五典元防衛相)/(C)日刊ゲンダイ

 改造人事の最大の焦点は幹事長と官房長官だ。特に、茂木が続投するのか、外されるのかが注目されている。「オレが、オレが」で総裁選への意欲をむき出しにする茂木に対し、岸田は不快感を持っているとされる。公明党との関係がギクシャクしているのも、「茂木幹事長の調整力不足」(前出のベテラン議員)が原因。秋以降の解散・総選挙を考えれば、「茂木幹事長では持たない」というわけだ。
「そこで幹事長の有力候補として浮上しているのが、森山選対委員長です。『10増10減』の新区割りの候補者調整を仕切り、選挙のこともよく分かっている。茂木さんを幹事長から外す場合は、茂木派の小渕優子さんが党三役に抜擢される可能性もある。茂木さんは不満でしょうが、岸田首相は茂木さんを財務大臣などで処遇して取り込むのではないか。パッとしない松野官房長官の代わりに小渕さんをあてるという見方もあります。官房長官ポストについては、岸田派の小野寺元防衛相が猟官運動をやっていますよ」(永田町関係者)

 高市経済安保相と河野デジタル相の処遇も注目されている。高市はクビの筆頭とされてきたが、「すでに『ポスト岸田』から脱落しているし、岸田首相はあえて岩盤保守層を敵にする必要はない、と考えているだろう」(前出の永田町関係者)。一方、河野は、国会で「自分を処分する」と答弁した。内閣改造に合わせて辞めるのか。
 岸田は総理になってやりたいことは「人事」だと言っていた。解散風の次は人事で党内を右往左往させるのだろう。愉快犯が過ぎると、世論も見抜く。急落した内閣支持率もダダ下がりになるんじゃないか。


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