五木寛之氏「夜明け前を生きる」
ステイホームの日々が続いて、最近なんとなく新聞を読むことが多くなった。
と、いってニュースは速報性に欠けるし、解説記事も、どことなくバイアスがかかっている感じで、いま一つだ。
そんなわけで、毎朝かならず目を通すのが、読者投稿による川柳の欄である。
紙面での扱いは、俳句がカルチュアなら川柳はサブカルチュアといった感じで、かなり粗末にされているのだが、これが抜群に面白いのだから皮肉である。寸鉄人を刺す諷刺あり、たくまざるユーモアありで、毎朝、目を通すのがクセになってしまった。
先日も、入選作のなかに「五輪終」という傑作なフレーズがあり、思わず笑った。「御臨終」と「五輪」のゆく末を掛けた迷文句だが、はたしてどうなりますことやら。
「どんなに長くとも明けない夜はない」とは、シェイクスピアの芝居のセリフだそうだ。猛威をふるったスペイン風邪も、ほぼ3年で収束したらしいから、変異ウイルスもいずれは退散するだろう。しかし、それまでが問題である。
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