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インタビューに応じる立憲民主党の長妻政調会長=東京・永田町の衆院第2議員会館
立憲民主党が、泉健太代表を首相に見立てた「次の内閣(ネクストキャビネット、NC)」を設置した。要となるネクスト官房長官に就いた長妻昭政調会長に、設置の狙いや低迷する党勢の回復にどうつなげるかを尋ねた。(聞き手・我那覇圭)
―最も訴えたいことは。
「『政権を任せても大丈夫だ』と思ってもらえるように、NC(設置)を信頼醸成の第一歩にしたい。今すぐに政権を取れるほど期待が高まっているわけではないと理解しているが、準備をしなければ『万年野党』のままだ」
―どんな工夫をしたか。
「党規約を改正し、NCを政策の最高意思決定機関に位置付けた。『閣議』も毎週開き、『閣僚』13人には一段と重要な責任と当事者意識を持ってもらう。国会審議でも政府側の閣僚に論戦を挑み、どちらが真の閣僚としてふさわしいか見てほしい」
―NC設置は立民の源流となる旧民進党以来、5年ぶりだ。
「旧民主党の下野から数えれば10年がたち、緊張感が薄れている側面はあった。『すべての人に居場所と出番のある政治』『まっとうな政治』というわれわれの政治理念を高く掲げて内閣を倒し、国民のために戦う内閣を新たにつくりたい」
―立民は15日で結党から2年となったが、政党支持率は低いままだ。
「まずは国会で何をするかが大事だ。質疑を通じて、まだ明らかになっていない政府の問題点を指摘した上で、解決策を提案していく。初めから行儀よく提案しても政府・与党は聞かない。『立民は好きになれないが、やっていることは良いね』と受け止めてもらえればありがたい。各議員の地元での政治活動にも力を注ぎ、飛躍につなげたい」
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