飛騨の山猿マーベリック新聞

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◆「爆撃音…子ども連れて逃げてる」15年以上ウクライナ撮り続けた日本人写真家のもとに届いた悲痛なメール

2022年02月28日 10時19分18秒 | ●YAMACHANの雑記帳
写真家の稲田美織さん=本人提供

写真家の稲田美織さん=本人提供

「ポーランド国境付近まで逃げてきている」。15年以上にわたり、ウクライナの人々を撮り続けてきた東京出身の写真家稲田いなた美織みおりさんのもとに、現地の友人から切羽詰まったメールが届いた。ロシア軍のウクライナへの侵攻は続く。稲田さんは友人のメッセージに心を痛め「暴力が真の解決をもたらさないのは、歴史を見ても明らか。放った矢は必ず自分に返ってくる」と話した。(望月衣塑子)

◆3月末渡航予定も展覧会も中止

 ロシア軍がウクライナに侵攻した24日、情勢を心配する稲田さんに、キエフ在住の女性マリア・ペヴナさんがメールを寄せた。「爆撃音が聞こえる。とうとう戦争が始まってしまった。今から逃げる」
 マリアさんは以前、在日ウクライナ大使館の文化担当で、交流行事を通じて稲田さんと親交を深めた。本国に戻り、昨年12月からキエフで、日本とウクライナの国交樹立30周年を記念し、稲田さんの写真を含む展覧会を開いていた。
稲田さんがカメラを向けると、市場で花を売る女性2人が笑顔をみせてくれた=2016年6月、ウクライナのコロミヤで(稲田美織さん撮影)

稲田さんがカメラを向けると、市場で花を売る女性2人が笑顔をみせてくれた=2016年6月、ウクライナのコロミヤで(稲田美織さん撮影)

 3月末の訪問を稲田さんは予定していたが、ロシア軍の侵攻で展覧会は中止。渡航は見通せなくなった。
 「2014年もソチ五輪後にロシアはクリミア半島を併合した。今回もどうなるか分からない」。北京冬季五輪の最中、ロシアの侵攻の可能性が報じられ、マリアさんが稲田さんに漏らした懸念が現実化した。

◆変わっていった「日本から遠い国」

 稲田さんとウクライナとの縁は偶然だった。01年、当時住んでいた米ニューヨークで、ハイジャックされた旅客機が世界貿易センタービルに衝突する中枢同時テロを目撃した。
 人々を救うはずの宗教がなぜ争いの原因になるのかという思いを胸に、世界各地の聖地の撮影を重ねた。帰国して開いた写真展で、後にウクライナ大使となる外務省の馬渕睦夫さんと知り合った。
 大使となった馬渕さんに「ウクライナの写真を撮ってほしい」と声をかけられ、06年以降、同国内を回り、撮影を続けた。展覧会の開催やウクライナでの映画祭への参加を通じ、両国の交流の一端を担った。
 当初、稲田さんが抱いていた「日本から遠い国」というイメージは次第に変わっていった。

◆米同時テロも目撃…「人類の調和はいつ」

 名横綱・大鵬の父がウクライナ出身と知った。学校で松尾芭蕉の俳句や川端康成の小説が読まれ、親日家が多いのにも驚いた。木造の教会には日本の神社仏閣と重なるところがあった。
 稲田さんは「争いを好まず、じっくり一つのことを深く掘り下げる国民性は、日本人に通じる」と話す。
 現地時間の25日夕、マリアさんから再びメールが来た。「車に子ども2人を乗せ、家族4人でポーランドとの国境付近まで来た。電波が悪く、今後はメールが返せなくなるかもしれない」と記されていた。
 「車の中で小さな子どもと一緒に戦火におびえるマリアさんを思うと胸が締め付けられる」。米中枢同時テロも間近で目にした稲田さんは言う。「人類の調和はいつ、訪れるのか」

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