日本共産党の田村智子委員長は10日夜、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」の生放送番組に出演し、作家の島田雅彦氏、政治学者の白井聡氏らからの質問に答え、安全保障政策の問題などについて語りました。
白井氏は、ロシアによるウクライナ侵略の問題について質問。田村氏は、「ロシアによるウクライナ侵略は、どんな理由があっても許されない侵略戦争だ」と指摘し、「世界が『国連憲章守れ』の一点で団結し、ロシアを包囲することが求められている」と述べました。
島田氏は「自民党や同党の政策に賛同しているようなグループは、軍備増強させつつ、『台湾有事』に関わっていくことを米国に誘導されているような感覚がある。米国の国際戦略に巻き込まれてしまう構図が見える中で、共産党はどのような政策があるのか」と質問。田村氏は「一番は日米安保条約廃棄。その国民の多数の世論をつくるためにがんばっていく。同時に戦争国家づくりを止める緊急の要求で共同を広げたい」と表明しました。
白井氏は「日本にとって日米安保条約が最高法規となってしまっている。それに地位協定が続いて、憲法は3番目だ」と指摘し、「日本の対米従属に関する鋭い研究をしているのは共産党系か沖縄の研究者が圧倒的に多い。日本が抱える宿痾(しゅくあ)がここにあるという認識があるからだ」と話し、島田氏とともに、共産党は日米安保廃棄の旗を堂々と掲げてほしいと述べました。
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