ブラッシュ・ノアゼット(Blush Noisette, America,Noisette, Before 1817)
ノアゼットは耐寒性に弱いものも多く、私の家でもデプレ・ア・フルール・ジョーヌが
地植えにした次の春に凍害にあってしまいました。
夏までには台木のノイバラに乗っ取られてしまい、挿し木の一本だけが
かろうじて助かりましたが、その挿し木も無事に冬を越せるか心配です。
そんなノアゼットの中で断トツに耐寒性があって、北国でもよくみるのがブラッシュ・ノアゼットです。
ただ、パーゴラに優雅に伸びるノアゼットを見るにはかなりの養生が必要なのか、
百合ヶ原のブラッシュノアゼットはブッシュ並み高さしかありませんでした。
それでも、この房の花数、タダものではない雰囲気~
満開には一歩手前だったのですが、これが全部咲き誇ったらすごいでしょうね。
クレパスキュール(Crépuscule, Noisette)
特徴のあるアプリコット色のバラは一目見ると忘れられません。
しかも、本当に小さい株で今にも消え入りそうに地面すれすれで咲いていました。
こんな寒いところで咲いていてちょっと可愛そうな雰囲気ですが
素敵な色をありがとう~ と思わず言いたいです^^;
グルス・アン・テプリッツ(Gruss an Teplitz, 和名:日光, 1892)
明治時代から愛培されてきたバラで宮沢賢治が栽培していたのもこのバラだそうです。
ミスターローズと言われる故、鈴木省三さんのお父様もご自宅でこのバラを
育てられていたそうで、幼い省三さんの心を陶然とさせ、
のちに一生を決定したバラという秘話?があるようです。
(BISES、2000年春号より)
この話をなんとなく頭のなかに覚えていて、百合ヶ原で本物の花を発見したときは
とても驚きました。
この写真のように花はビロードのような質感で、とても上品な赤。
うなだれてうつむいて咲く姿がしばらく頭から離れず、心を奪われました。
もちろん、我が家にも迎えてしまいました^^
こんなに素敵に咲かせられるか分からないけれど、とても楽しみにしているバラです。
次のバラはノアゼットでもティーでもないのですが、雰囲気がノアゼットのように
細くてしなやかなのでご紹介します。
ダーローズ・エニグマ(Darlow's Enigma)
エニグマというのは’謎’という意味だそうです。
アメリカに住んでいたMr.ダーロウがナーサリに鑑定を依頼して持ちこんだ謎のバラ、
もちろんそのナーサリーもわからなかったそうで、付いた名前が
「ダーローズさんの謎(のバラ)」(笑)
面白いですね。
ハイブリッド・ムスク系で区分されているようです。
耐寒性は非常に強く、Zone4!
四季咲きでZone4なんてルゴサ並みです。
ナイアガラさんやのぺこさんのサイトで素敵な花を見ることができますが、
百合ヶ原の株はかなり大きいです。
ただ、オールドローズと花期が微妙にずれるようで、いつも蕾の状態が多く、
これも満開の姿がなかなか見れずにいます。
花の無い時期も枝先までしなやかで細くて葉も枝もとても美しいです~!