穴にハマったアリスたち

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一言感想:今週のヤングサンデー「休刊」

2008年07月31日 | アニメ、ゲーム・全般
二日続けて週刊漫画誌ネタなのもどうかと思いましたが、ヤングサンデーさんが今週限りで休刊なされます。
1987年の創刊から20年強。
いつかは休刊するのが雑誌の常とはいえ、それなりに読んでた雑誌が終わるのは初体験なのでなんだかしんみりします。

…しんみりするのですが、ほとんどの掲載漫画の最後に「※今後の作品情報についてはP.479~をご覧ください」の文が踊ってるのがお祭りチックな雰囲気で楽しいです。
いや、一つの「職場」が無くなろうというときに「楽しい」とか言っちゃいかんのですが。
廃校や倒産した会社の入り口で、生徒や社員が記念撮影をしたり自暴自棄に盛り上がったりするような、そんなノリを感じます。

作者さんによって、休刊を頑なに無視して通常連載したり、殺伐とネタにして喜んでたり、きっちり「引き」を作って終わって次の雑誌での連載までの興味維持に努めようとしたり、色々と面白い。

とりあえず、「引き」という意味では「さくらんぼシンドローム」が怖い。
あ、麻生さんが『また』壊れておられる!
そりゃまぁ「特定の男性とキスしないと死ぬ、という奇病にかかった女の子がカレシの前に現れ、毎日キス三昧。人命救助の理由からやむなく認めるも、女の子はカレシに恋愛感情を持ち始めた挙句、何故か芸能デビューして商品価値まで発生してしまい、迂闊に手出しできなくなった。その境遇を完全に理解した女の子が『あの人が死んだら私も死ぬ。それが運命よ♪』とかほざきだした」りしたら、普通、キレます。

ラストシーンの「涙ぐむほど憎悪をたたえた目で睨み付けるも、明日撮影がある女の子に傷をつけるわけにはいかなくて、振り上げた手を下ろせず歯軋りしてる麻生さん」は色気に満ち満ちています。
この作者さんは、絶対変な性癖がある。
おすまししてるお姉さんを棒で突付いて突付いて突付いて限界を越えてブチ切れる瞬間を愛でる、みたいな。

その他、今後ネタにできる機会もなさそうなので、適当に羅列してみる。

「都立水商!」。
作者さんはサンデー読者にとっては懐かしの悪夢「旋風の橘」の方。
あれはもう、作者さんの作風に全くあってなかった。「SALAD DAYS」はそこそこ好きでしたし。
その後に始まったこの漫画は、作風を活かしたというか「自棄になってるなぁ」と楽しかったです。もう4年も連載してたのか…。

「絶望に効く薬」。
「会った人のダメな所を叩きたくない」「どうしようもないダメな部分があるからこそ人間だ」と言いつつ、ステロタイプな『悪』(政治家とかネットとかキリスト教とか欧米文化とか組織人とか優等生とか)は反論を許さず一方的に批判しているのは、ギャグなんだろうか。判断に悩む。

「超無気力戦隊ジャパファイブ」。
ラストの話がエリザベスオチで本当にいいんだろうか。
ちょっと前に決戦ネタをやっていただけに、休刊になる時期を、2,3週 間違えたんじゃなかろうかと心配です。

「YSバックアッパーズ しりあがり寿の『悩むのがバカらしくなる相談室』」。
巻末指定席。
毎回毎回、どうでもいい悩みにどうでもよく答えておられましたが、今回は巻末のラストを飾るに相応しい終わり方でした。

 「もうくだらん人生相談などやめだー!」
 「カノジョができないだの」「仕事がつまらんだの」「五十肩で目が霞むだの」
 「今はそれどころじゃないだろ」

そりゃ雑誌がなくなることに比べたらな!

で、多くの漫画のラストに書かれていた「今後の詳細は479ページにて」。
主にスピリッツに連載場所を移動するようです。
掲載再開の時期や媒体が、何と言うか期待度や貢献度を如実に示していてもにょもにょします。
それに「現在調整中です」となってる漫画の行方が気になります。切ない。

あと、そんな休刊号だというのに、巻末にはアンケートがいつものように用意してあり、いつものように「面白かった漫画」「目当ての漫画」を聞いてきてる所がお約束だと思った。
いっそ「これまでのヤングサンデーで一番好きだった漫画は?下記の350作品(適当)から3つ選んでください」とか、そんな変なことをやっても良かったろうに。

…いや、でもこのラストアンケートが今後の再就職活動に思いっきり影響を与えるのかも。
贔屓の漫画があった方は、今号だけはきっちりアンケート出しておいた方が良さそうな気がする。
「もっと壊れた麻生さんが見たいです」とか書いて送ってみるべきだろうか。

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