プリキュアさんの感想記事を書こうと思ってたのですが、興味深いニュースを見たので駄弁ってみる。
■若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も(朝日新聞) - goo ニュース
■若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も(上記のリンク元)
(引用)
若者の余暇の過ごし方が「貧困化」していることが、社会経済生産性本部の08年版「レジャー白書」で分かった。余暇の楽しみ方の種類が、10代は10年間で3割近く減った。生産性本部は、将来のレジャー産業の市場規模を縮小させる可能性があると指摘している。
調査は15歳以上の男女3千人を対象に実施。07年の1年間に旅行、ドライブ、カラオケ、外食など計91種類の代表的な余暇活動に何回参加、経験したか聞き、10年前の調査と比較した。
10代の若者が、1年間に1回以上経験した余暇活動は15.6種類。10年前より6種類減った。減少傾向は全世代でみられたが、10代~30代が顕著だった。
(引用終わり)
まず興味深いのが、ネットの感想を見ていると、この記事を読んだ多くの人が脊髄反射的に「金をかける遊びが偉いのか」と書いていたこと。
そんなことは元より書かれていない。
「種類が減った」ことを「貧困化」と呼んでるのであって、金額の多寡は話題になってない。
次に反射的に抱く感想は「趣味が多様化したから海外旅行やゴルフといった定番がなくなっただけだ」「それらのステロタイプなレジャーよりも、ネットや携帯で充足できるのでその影響だ」等ですが、これも微妙です。
何故なら、「貧困」かどうかはあくまで趣味の種類数で判断してるので、この集計だと「海外旅行」とかよりも「パソコン」の方が有利なんですよ。
レジャーの項目として91種類挙げているそうなのですが、その詳細は不明。
ただwikiによれば、上位20位は以下のとおりだそうです。
・外食(日常的なものを除く)
・国内観光旅行
・ドライブ
・カラオケ
・ビデオ鑑賞
・宝くじ
・パソコン
・映画
・音楽鑑賞
・動物園(含む植物園、水族館、博物館)
・園芸(庭いじり)
・バー(スナック、パブ、飲み屋)
・ボウリング
・遊園地
・体操
・ピクニック(含むハイキング、野外散歩)
・ボードゲーム・カードゲーム
・テレビゲーム
・ジョギング・マラソン
・音楽会コンサート
パソコンでネット使ってニコニコ動画を見た場合、「パソコン」「音楽鑑賞」「ビデオ鑑賞」はクリアですね。
PCゲームとテレビゲームを区別する必要は感じないので、適当にゲームもやってれば「テレビゲーム」もクリア。
「海外旅行」のような1ポイントしか稼げない趣味よりも「多様で裕福な趣味」と判定されます。
また、「金が無いからだ」も感想としてはおかしい気がする。
上の20項目、金のかかる遊びが存外少ない。
万単位でかかりそうなのって、「国内観光旅行」「ドライブ」くらいですよ。
「遊園地」も怪しいですが、話題の中心は10代だもんなぁ…。家族連れでドカンと出費というわけじゃない。
このニュースの感想記事等を読んでると、いかにもな反応(「金を使うのが偉いのか」「ネットで満足。海外旅行等に行かないからだ」等)が多いあたり、「新聞はこういう論法に違いない」と批判したい心情が先にたってるような気がします。
まぁ、ニュース記事自体が、いかにもそういう誤解を招きそうな方向に誘導しようとしている気配はしますけれど。
実際、このニュースの引用元のレジャー白書によれば、「出費額はあまり変化が無い」「種類は減ったが、好きなものには繰り返し投資する選択型の傾向が顕著」「携帯を初めとした新しい分野はこれからも発展が予測される」と至極まっとうに感じる結果と分析が載ってます。
それにも関わらず、ニュース側とネットユーザー側、どっちも期待する内容まずありきで動いてるのが何となく面白いです。
で、件のレジャー白書なんですが、これはこれで内容が気になります。
「代表的な91種類のレジャー」って何なんだろう?
正直、91個も趣味を思いつきません。
上記の「上位20位」も微妙に謎です。
「体操」って何だ?ダンスを含むんでしょうか。
それともラジオ体操や寒風摩擦が意外と多いとか?
「テレビ」がないのも不思議です。項目として存在しないとか?
趣味の定番「読書」もなし。「漫画」すらない。これも項目としてないとか?
さすがに「音楽会コンサート」に参加者数で劣るとは思えないのですけれど。
またニュース記事によれば「この10年間で5項目ほど減った」とあります。
何が減ったんだろう?
直感的には「海外旅行」や「ゴルフ」ですが、前述のとおり、それらは元々上位に入る気配もないので、大勢に影響があるとは思えません。
そもそも、10年前の同世代と比較してるので、こと若者世代に限ればその手のバブル的イメージは当てはまらないと思うんですよね。
(10年前の就職氷河期時代に、10代20代の若者が海外旅行やゴルフ三昧だったと思うのかと)
見える範囲で言えば、「遊園地」は減ったんじゃなかろうかとは思う。
あれは金の有る無し以前に、独身者一人では行きづらい。
車持ちが減ってるので「ドライブ」も減ってるはず。あとは何だ?
10年前の20代はやっていたが、今の20代は全くやらない(1年間に1回もしない)ようになった「レジャー」って何だろう?
しかもそれが5項目もある。逆に「パソコン」のような、10年前には少なかったであろう「レジャー」も台頭しているので、やらなくなった「レジャー」は5個よりももっと多い。
素人考えでは「遊園地」のような家族向け娯楽だと思うのですが、レジャー白書の分析と一致しません。
不思議で不思議でしょうがありません。
あんまり気になるのでレジャー白書を買おうかと思ったくらい。図書館とか行ったらあるかしら。
■若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も(朝日新聞) - goo ニュース
■若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も(上記のリンク元)
(引用)
若者の余暇の過ごし方が「貧困化」していることが、社会経済生産性本部の08年版「レジャー白書」で分かった。余暇の楽しみ方の種類が、10代は10年間で3割近く減った。生産性本部は、将来のレジャー産業の市場規模を縮小させる可能性があると指摘している。
調査は15歳以上の男女3千人を対象に実施。07年の1年間に旅行、ドライブ、カラオケ、外食など計91種類の代表的な余暇活動に何回参加、経験したか聞き、10年前の調査と比較した。
10代の若者が、1年間に1回以上経験した余暇活動は15.6種類。10年前より6種類減った。減少傾向は全世代でみられたが、10代~30代が顕著だった。
(引用終わり)
まず興味深いのが、ネットの感想を見ていると、この記事を読んだ多くの人が脊髄反射的に「金をかける遊びが偉いのか」と書いていたこと。
そんなことは元より書かれていない。
「種類が減った」ことを「貧困化」と呼んでるのであって、金額の多寡は話題になってない。
次に反射的に抱く感想は「趣味が多様化したから海外旅行やゴルフといった定番がなくなっただけだ」「それらのステロタイプなレジャーよりも、ネットや携帯で充足できるのでその影響だ」等ですが、これも微妙です。
何故なら、「貧困」かどうかはあくまで趣味の種類数で判断してるので、この集計だと「海外旅行」とかよりも「パソコン」の方が有利なんですよ。
レジャーの項目として91種類挙げているそうなのですが、その詳細は不明。
ただwikiによれば、上位20位は以下のとおりだそうです。
・外食(日常的なものを除く)
・国内観光旅行
・ドライブ
・カラオケ
・ビデオ鑑賞
・宝くじ
・パソコン
・映画
・音楽鑑賞
・動物園(含む植物園、水族館、博物館)
・園芸(庭いじり)
・バー(スナック、パブ、飲み屋)
・ボウリング
・遊園地
・体操
・ピクニック(含むハイキング、野外散歩)
・ボードゲーム・カードゲーム
・テレビゲーム
・ジョギング・マラソン
・音楽会コンサート
パソコンでネット使ってニコニコ動画を見た場合、「パソコン」「音楽鑑賞」「ビデオ鑑賞」はクリアですね。
PCゲームとテレビゲームを区別する必要は感じないので、適当にゲームもやってれば「テレビゲーム」もクリア。
「海外旅行」のような1ポイントしか稼げない趣味よりも「多様で裕福な趣味」と判定されます。
また、「金が無いからだ」も感想としてはおかしい気がする。
上の20項目、金のかかる遊びが存外少ない。
万単位でかかりそうなのって、「国内観光旅行」「ドライブ」くらいですよ。
「遊園地」も怪しいですが、話題の中心は10代だもんなぁ…。家族連れでドカンと出費というわけじゃない。
このニュースの感想記事等を読んでると、いかにもな反応(「金を使うのが偉いのか」「ネットで満足。海外旅行等に行かないからだ」等)が多いあたり、「新聞はこういう論法に違いない」と批判したい心情が先にたってるような気がします。
まぁ、ニュース記事自体が、いかにもそういう誤解を招きそうな方向に誘導しようとしている気配はしますけれど。
実際、このニュースの引用元のレジャー白書によれば、「出費額はあまり変化が無い」「種類は減ったが、好きなものには繰り返し投資する選択型の傾向が顕著」「携帯を初めとした新しい分野はこれからも発展が予測される」と至極まっとうに感じる結果と分析が載ってます。
それにも関わらず、ニュース側とネットユーザー側、どっちも期待する内容まずありきで動いてるのが何となく面白いです。
で、件のレジャー白書なんですが、これはこれで内容が気になります。
「代表的な91種類のレジャー」って何なんだろう?
正直、91個も趣味を思いつきません。
上記の「上位20位」も微妙に謎です。
「体操」って何だ?ダンスを含むんでしょうか。
それともラジオ体操や寒風摩擦が意外と多いとか?
「テレビ」がないのも不思議です。項目として存在しないとか?
趣味の定番「読書」もなし。「漫画」すらない。これも項目としてないとか?
さすがに「音楽会コンサート」に参加者数で劣るとは思えないのですけれど。
またニュース記事によれば「この10年間で5項目ほど減った」とあります。
何が減ったんだろう?
直感的には「海外旅行」や「ゴルフ」ですが、前述のとおり、それらは元々上位に入る気配もないので、大勢に影響があるとは思えません。
そもそも、10年前の同世代と比較してるので、こと若者世代に限ればその手のバブル的イメージは当てはまらないと思うんですよね。
(10年前の就職氷河期時代に、10代20代の若者が海外旅行やゴルフ三昧だったと思うのかと)
見える範囲で言えば、「遊園地」は減ったんじゃなかろうかとは思う。
あれは金の有る無し以前に、独身者一人では行きづらい。
車持ちが減ってるので「ドライブ」も減ってるはず。あとは何だ?
10年前の20代はやっていたが、今の20代は全くやらない(1年間に1回もしない)ようになった「レジャー」って何だろう?
しかもそれが5項目もある。逆に「パソコン」のような、10年前には少なかったであろう「レジャー」も台頭しているので、やらなくなった「レジャー」は5個よりももっと多い。
素人考えでは「遊園地」のような家族向け娯楽だと思うのですが、レジャー白書の分析と一致しません。
不思議で不思議でしょうがありません。
あんまり気になるのでレジャー白書を買おうかと思ったくらい。図書館とか行ったらあるかしら。