期待していた方が一人くらいはおられたと信じたい、「若者のレジャー、貧困化」の続き記事です。
気になることだらけだったので、近所の図書館にいって「レジャー白書」を実際に調べてきました。
やっぱりこういうのは一次資料に当たらないと。ニュースやネット情報だけで満足してたらダメなんです。
そんな偉そうなことを言いつつ、最新の2008年版がなかったので2007年と2005年で代用します。
しかも貸し出し禁止だったので流し読み。
発端のニュース記事とはソースすら異なりますが、傾向は似たようなもんだろうといういい加減なノリで進めてみます。
■若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も(朝日新聞) - goo ニュース
(引用)
若者の余暇の過ごし方が「貧困化」していることが、社会経済生産性本部の08年版「レジャー白書」で分かった。余暇の楽しみ方の種類が、10代は10年間で3割近く減った。
(引用終わり)
初めに面倒な部分を消化しておきます。
・記事中では「貧困」=「レジャーの体験種類数が少ない」の定義。金を使う趣味が偉いのか、といった反論は的外れ。
・種類数が問題なので、「趣味が多様化したからだ」も的外れ。多様化と種類数の減少には明確な相関はない。
・上記の複合ですが、「最近の若者は海外旅行とかに価値を見出さないからだ」「そんな金もない」も同様に不適切。
・ニュース内では「市場規模の縮小が…」と書かれていますが、白書では「パチンコ等のギャンブルの低下が目立つが、それ以外は堅調」としています。
一方、「種類が多いのが良いことなのか?」はもっともな疑問だと思います。
私もそれは感じました。
でもそうなると、肝心なのは「レジャーの項目」。一体、何を「レジャー」と設定しているのか。
まぁごちゃごちゃ書いてても始まらない。
このレジャー白書で扱っている「レジャーの項目」全91種類、抜粋しました。
(長くなったので記事下部にまとめました)
それを元に実際に自分の体験したレジャーを羅列してみます。
暇な人は「自分のレジャー数」の算出をやってみてください。
※誤解のないように強調しますが、選択の基準は「1年間に1度でも経験したことのあるレジャー」です。
「積極的に好んで行っている趣味」ではないことに注意。
平均値は以下のとおり:
平成9年 平成18年
10代:19弱 16強
20代:20弱 17強
30代:20強 17弱
40代:17弱 16弱
50代:15弱 13弱
私の場合:
35項目ゲット。やった、僕、レジャー富裕層!
…大半が「プリキュア」さん絡みの一点突破なあたりが痛々しいですが。
痛々しいけれど、逆に言えば一点突破でもこれだけ点を稼げる。
「多様化」が「貧困」の原因ではないというのは、この辺からも明らかです。
むしろ多様化してマイナー趣味が成熟したおかげで、派生して体験するレジャーが増えてる気すらする。
ネットの登場のおかげでマイナー趣味も連帯を持ちやすくなってます。
てか、どんな趣味でも大抵、ネットやブログは絡みますしね。これで「パソコン」にチェックが入る。
そこで集まった情報を元に、マイナーイベントに出かければ「旅行」や「外食」がオンになる。「催し物」や「創作系」も同様。
1つでも趣味があれば、それ1項目ではなく色んな項目に影響してくる。
おそらくなんですが、私のブログを読んでくださってる方ならば、結構似たような数字になるんじゃないでしょうか。
新聞で「若者のレジャー貧困化」とか見ると、すわネット批判かマイナー趣味否定かと思いがちですけど、逆の結果が出てきそうです。
(まぁ新聞記者自身が勘違いして、ネットの見えない敵に批判調で書いてる気もしますが)
で、減少した理由らしきものですが。
「白書」を読み込んでる時間がなかったので私見を交えつつになってしまうのですが、年代別・個別に見ていくと、メジャー趣味の人口は概ね減少傾向、でもマイナー趣味はほぼ変動がありません。
つまり、「付き合いでやってた趣味を止めて、個別の趣味に走った」というよりも「付き合いでやってた趣味を止めて、現在何もやってない」が適切なように思えます。
その観点なら「貧困化」という表現はそれなりに適切な気がします。
「白書」(2007年版)自身は「調査項目から漏れてる趣味が増えてるんじゃ?」と懸念していますが、大勢に影響を与えるほどの隠れ趣味は無いと思います。
「鉄道」系がないのが気になりますが、新しく出てきた趣味ではないですし。
強いて言えば、例えばニコニコ動画を見てる人が「パソコン」の項目にしかチェックをつけないといった、「これはレジャーじゃない」と思い込んでるケースはありそうです。
「レジャー」というと「海外旅行」とか「それなりのレベルの趣味」を想像しがちなので、そこでギャップはあるかもしれない。
このレジャー項目、不思議なことに「テレビ」「漫画」「読書」がありません。
白書の目的としては各市場の経済動向が主眼らしいので、「テレビ見ても金は動かないから」てことなのかもしれませんが、謎といえば謎です。
これらから察するに、「特に興味のある分野もなく、興味のない分野には参加することもなく、家でボーっとしてる層」が増えてる(※)んじゃないでしょうか。
(無論、それが悪というわけではないです。ちなみに労働時間が増えて忙しいからだ、というのはよく聞く話ですが、全国的な労働時間は減少傾向なので微妙です)
また、「映画」のような項目は手堅く、「遊園地」「ピクニック」「麻雀」は落ち込んでます。(数字は後述)
全体的に、一人遊びが出来るレジャーが強い。
「貧困化」の要因には非婚化や非恋愛化、職場の連帯の消失が絡んでる気がします。(鶏と卵のような気もしますが…)
そういった「付き合い」や「ノリ」でやっていたレジャーに変わる、自分の『レジャー』を見つけきれていない人が多い。だから平均値が下がった。
マイナー趣味が増えたので種類が減ったのではなく、根本的に無趣味な人が増えたからではないだろうか。
大雑把ですけど、そんな感想です。
雑感レベルの話になってしまいましたが、気になる方は更なる調査をお願いします。
気づく方は気づかれてると思いますが、私の書いたこの記事、統計話では一番大事な調査方法だとか母集団だとかの項目が抜けています。
ぶっちゃけ、調べ損なった。
なのであんまり意味のない数字の羅列になってしまいましたが、「ニュースに脊髄反射で変な反論しててもしょうがない」「気になったら一次資料にあたろう」ということで、無理やりまとめて記事の終わりにします。
以下、個別に気になった項目:
・体操
10代男子で15%、女子で22%(H18年)。やたらに高い。ラジオ体操や準備運動?
あ、DDR系(古い例)でもいいのか。
・遊園地
前の記事で予想したとおり、かなり減少しています。
35.9%(H8年)から25.0%(H18年)のダウン。
かくいう私も行ってない。ピューロランドに行ってればなぁ…。
・サッカーくじ
4.9%(H14年)から1.2%(H18年)。
物凄い勢いでブームは去った。。
・競馬、競輪、競艇
分類が細かいですが、個々の参加率は1%前後。
ほとんど誤差ですので、「一部の定番趣味だけ有利」は流してください。
・映画
意外と強い(H8年の29.3%から、H18年は35.1%)。
総論にも「シネコンの定着・充実」が挙げられてました。
・パソコン
特記するまでもなく、10年前からは倍増してます。
・スキー、アイススケート
地味に人口が半減してる。軒並みスノボに奪われてる気配。
・平均値は15項目
冷静に考えると、「15項目だけ」って不自然といえば不自然な気もします。
一般に最多層は平均よりも下に集まる傾向があるので、実数としては15よりも更に低い。変だ。
何せ「1年間に1回でも」体験してればオッケーですよ。
試しに、今すぐ外に出て5分ほど「ジョギング」し、帰宅してから腹筋・腕立ての「トレーニング」をし、あぁ体動かしたから寝付けないや星でも見てくるかと「散歩」すれば3点ゲットです。
この記事を読んで何かが気になって、適当にググれば「調べもの」、必然的に「パソコン」も。
ちらっと上述してますけど、減少要因の一つとして「調査基準を勘違いしてチェックをつけ損なった人が多かった」は意外と無視できないのかも。
調査方法は10年前から変わらないと思いますが、謙虚(?)な若者が増えて「いやこれはレジャーじゃないから…」とか「まとめて全部『パソコン』で」とかが真相なのかもしれません。
【追記】
※「特に興味のある分野もなく、興味のない分野には参加することもなく、家でボーっとしてる層」が増えてる
余談ですが、例えば「社内旅行」といった話がきたとき、昨今の風潮だと拒否する人が多いと思います。
別にそれが悪いと言いたいわけではない。
かくいう私も、絶対に行きたくないし、実際行ってない。
ただ、そういった何かのきっかけがあったときに、「たまたま機会や縁があったので、今まで全く興味はなかったけど、まぁ暇だしやってみるか」といった感覚は大事かなと思います。
そういうのがあると自分の趣味の幅が広がると思うし、そういうのがないと広がりも深まりもしないんじゃなかろうか。
結果的に、参加した「レジャー」は糞つまらないかもしれないけれど、「やってみてつまらない。もういいや」と「やったことないけど興味ない」は大きな違い。
上の社内旅行の例はちょいとアレかもしれませんが、例えば友人から誘われたとか、元々自分の好きなコンテンツから派生させるとか(アニメ好きならそのイベントに行ってみるとか、そのついでに小旅行の予定を立ててみるとかさ)。
極例かもしれないですけど、この記事読んで「若者の趣味が貧困?じゃあ一日で全91項目制覇してみるぜ!」「制覇してみました。で、こんな俺が本当に『裕福』なのか?こんな調査、意味ねぇw」みたいなそういうノリは個人的にはかなり好き。
単にニュースを流し読みしただけで、一次文献に当たりもせず、思い込みで薄い批判(記事冒頭の「面倒な部分」に書いたような)をしてるだけよりも、よほど楽しいと思うのですよ。
『レジャー白書:調査項目(全91種類)』
気になることだらけだったので、近所の図書館にいって「レジャー白書」を実際に調べてきました。
やっぱりこういうのは一次資料に当たらないと。ニュースやネット情報だけで満足してたらダメなんです。
そんな偉そうなことを言いつつ、最新の2008年版がなかったので2007年と2005年で代用します。
しかも貸し出し禁止だったので流し読み。
発端のニュース記事とはソースすら異なりますが、傾向は似たようなもんだろうといういい加減なノリで進めてみます。
■若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も(朝日新聞) - goo ニュース
(引用)
若者の余暇の過ごし方が「貧困化」していることが、社会経済生産性本部の08年版「レジャー白書」で分かった。余暇の楽しみ方の種類が、10代は10年間で3割近く減った。
(引用終わり)
初めに面倒な部分を消化しておきます。
・記事中では「貧困」=「レジャーの体験種類数が少ない」の定義。金を使う趣味が偉いのか、といった反論は的外れ。
・種類数が問題なので、「趣味が多様化したからだ」も的外れ。多様化と種類数の減少には明確な相関はない。
・上記の複合ですが、「最近の若者は海外旅行とかに価値を見出さないからだ」「そんな金もない」も同様に不適切。
・ニュース内では「市場規模の縮小が…」と書かれていますが、白書では「パチンコ等のギャンブルの低下が目立つが、それ以外は堅調」としています。
一方、「種類が多いのが良いことなのか?」はもっともな疑問だと思います。
私もそれは感じました。
でもそうなると、肝心なのは「レジャーの項目」。一体、何を「レジャー」と設定しているのか。
まぁごちゃごちゃ書いてても始まらない。
このレジャー白書で扱っている「レジャーの項目」全91種類、抜粋しました。
(長くなったので記事下部にまとめました)
それを元に実際に自分の体験したレジャーを羅列してみます。
暇な人は「自分のレジャー数」の算出をやってみてください。
※誤解のないように強調しますが、選択の基準は「1年間に1度でも経験したことのあるレジャー」です。
「積極的に好んで行っている趣味」ではないことに注意。
平均値は以下のとおり:
平成9年 平成18年
10代:19弱 16強
20代:20弱 17強
30代:20強 17弱
40代:17弱 16弱
50代:15弱 13弱
私の場合:
【スポーツ部門】 01.ジョギング 03.トレーニング (筋トレですね…) 09.サイクリング (自転車で散歩してます) 11.ボウリング 【趣味創作部門】 01.文芸の創作 (プリキュアさんの嘘感想記事とか) 02.写真の制作 (デジカメを含んでいいのかが微妙ですが、否定する根拠は無かったので) 03.ビデオの制作・編集 (まぁプリキュアさんですよ) 04.ビデオの鑑賞 (だからプリキュアさんだってば) 08.絵を描く (プリキュアさんですね…) 11.模型作り (プリっキュアー) 13.園芸 16.料理 (ミルミルさんのホットケーキロールとか) 17.スポーツ観戦 18.映画 (プリキュアさん。闇夢さーん) 19.観劇 (プリキュアミュージカルに行きました) 20.演芸鑑賞 (プリキュアさん絡みで。必殺!実写ガンバランス!とかバスツアーとか) 21.コンサート (プ、プリキュア…) 22.音楽鑑賞 (今まさにプリキュアソングを聴いている) 23.美術鑑賞 29.パソコン (この記事を書く行為そのものがそうだ) 30.調べもの (同上) | 【娯楽部門】 03.トランプなど (榎本さんとアクエリアンエイジやりました) 04.カラオケ (主にプリキュアソングですが何か) 05.テレビゲーム 06.ゲームセンター (歌って!プリキュアドリームライブ!) 17.外食 (プリキュアのためにジョイフルだのハッピーセットだの…) 18.飲み屋 21.サウナ (榎本さんバスツアー時の宿泊地にもありました) 【観光・行楽部門】 02.ドライブ (買い物がてらの気分転換とかも含むんですよね?) 03.野外散歩 08.博物館 09.催し物 (ドリームライブのお披露目とか…) 10.帰省旅行 11.国内観光旅行 (プリキュアスタンプラリーで関西へ。他、バスツアーとか) 12.海外旅行 (去年5月と今年11月予定。時期はずれてまずが誤差ってことで) |
35項目ゲット。やった、僕、レジャー富裕層!
…大半が「プリキュア」さん絡みの一点突破なあたりが痛々しいですが。
痛々しいけれど、逆に言えば一点突破でもこれだけ点を稼げる。
「多様化」が「貧困」の原因ではないというのは、この辺からも明らかです。
むしろ多様化してマイナー趣味が成熟したおかげで、派生して体験するレジャーが増えてる気すらする。
ネットの登場のおかげでマイナー趣味も連帯を持ちやすくなってます。
てか、どんな趣味でも大抵、ネットやブログは絡みますしね。これで「パソコン」にチェックが入る。
そこで集まった情報を元に、マイナーイベントに出かければ「旅行」や「外食」がオンになる。「催し物」や「創作系」も同様。
1つでも趣味があれば、それ1項目ではなく色んな項目に影響してくる。
おそらくなんですが、私のブログを読んでくださってる方ならば、結構似たような数字になるんじゃないでしょうか。
新聞で「若者のレジャー貧困化」とか見ると、すわネット批判かマイナー趣味否定かと思いがちですけど、逆の結果が出てきそうです。
(まぁ新聞記者自身が勘違いして、ネットの見えない敵に批判調で書いてる気もしますが)
で、減少した理由らしきものですが。
「白書」を読み込んでる時間がなかったので私見を交えつつになってしまうのですが、年代別・個別に見ていくと、メジャー趣味の人口は概ね減少傾向、でもマイナー趣味はほぼ変動がありません。
つまり、「付き合いでやってた趣味を止めて、個別の趣味に走った」というよりも「付き合いでやってた趣味を止めて、現在何もやってない」が適切なように思えます。
その観点なら「貧困化」という表現はそれなりに適切な気がします。
「白書」(2007年版)自身は「調査項目から漏れてる趣味が増えてるんじゃ?」と懸念していますが、大勢に影響を与えるほどの隠れ趣味は無いと思います。
「鉄道」系がないのが気になりますが、新しく出てきた趣味ではないですし。
強いて言えば、例えばニコニコ動画を見てる人が「パソコン」の項目にしかチェックをつけないといった、「これはレジャーじゃない」と思い込んでるケースはありそうです。
「レジャー」というと「海外旅行」とか「それなりのレベルの趣味」を想像しがちなので、そこでギャップはあるかもしれない。
このレジャー項目、不思議なことに「テレビ」「漫画」「読書」がありません。
白書の目的としては各市場の経済動向が主眼らしいので、「テレビ見ても金は動かないから」てことなのかもしれませんが、謎といえば謎です。
これらから察するに、「特に興味のある分野もなく、興味のない分野には参加することもなく、家でボーっとしてる層」が増えてる(※)んじゃないでしょうか。
(無論、それが悪というわけではないです。ちなみに労働時間が増えて忙しいからだ、というのはよく聞く話ですが、全国的な労働時間は減少傾向なので微妙です)
また、「映画」のような項目は手堅く、「遊園地」「ピクニック」「麻雀」は落ち込んでます。(数字は後述)
全体的に、一人遊びが出来るレジャーが強い。
「貧困化」の要因には非婚化や非恋愛化、職場の連帯の消失が絡んでる気がします。(鶏と卵のような気もしますが…)
そういった「付き合い」や「ノリ」でやっていたレジャーに変わる、自分の『レジャー』を見つけきれていない人が多い。だから平均値が下がった。
マイナー趣味が増えたので種類が減ったのではなく、根本的に無趣味な人が増えたからではないだろうか。
大雑把ですけど、そんな感想です。
雑感レベルの話になってしまいましたが、気になる方は更なる調査をお願いします。
気づく方は気づかれてると思いますが、私の書いたこの記事、統計話では一番大事な調査方法だとか母集団だとかの項目が抜けています。
ぶっちゃけ、調べ損なった。
なのであんまり意味のない数字の羅列になってしまいましたが、「ニュースに脊髄反射で変な反論しててもしょうがない」「気になったら一次資料にあたろう」ということで、無理やりまとめて記事の終わりにします。
以下、個別に気になった項目:
・体操
10代男子で15%、女子で22%(H18年)。やたらに高い。ラジオ体操や準備運動?
あ、DDR系(古い例)でもいいのか。
・遊園地
前の記事で予想したとおり、かなり減少しています。
35.9%(H8年)から25.0%(H18年)のダウン。
かくいう私も行ってない。ピューロランドに行ってればなぁ…。
・サッカーくじ
4.9%(H14年)から1.2%(H18年)。
物凄い勢いでブームは去った。。
・競馬、競輪、競艇
分類が細かいですが、個々の参加率は1%前後。
ほとんど誤差ですので、「一部の定番趣味だけ有利」は流してください。
・映画
意外と強い(H8年の29.3%から、H18年は35.1%)。
総論にも「シネコンの定着・充実」が挙げられてました。
・パソコン
特記するまでもなく、10年前からは倍増してます。
・スキー、アイススケート
地味に人口が半減してる。軒並みスノボに奪われてる気配。
・平均値は15項目
冷静に考えると、「15項目だけ」って不自然といえば不自然な気もします。
一般に最多層は平均よりも下に集まる傾向があるので、実数としては15よりも更に低い。変だ。
何せ「1年間に1回でも」体験してればオッケーですよ。
試しに、今すぐ外に出て5分ほど「ジョギング」し、帰宅してから腹筋・腕立ての「トレーニング」をし、あぁ体動かしたから寝付けないや星でも見てくるかと「散歩」すれば3点ゲットです。
この記事を読んで何かが気になって、適当にググれば「調べもの」、必然的に「パソコン」も。
ちらっと上述してますけど、減少要因の一つとして「調査基準を勘違いしてチェックをつけ損なった人が多かった」は意外と無視できないのかも。
調査方法は10年前から変わらないと思いますが、謙虚(?)な若者が増えて「いやこれはレジャーじゃないから…」とか「まとめて全部『パソコン』で」とかが真相なのかもしれません。
【追記】
※「特に興味のある分野もなく、興味のない分野には参加することもなく、家でボーっとしてる層」が増えてる
余談ですが、例えば「社内旅行」といった話がきたとき、昨今の風潮だと拒否する人が多いと思います。
別にそれが悪いと言いたいわけではない。
かくいう私も、絶対に行きたくないし、実際行ってない。
ただ、そういった何かのきっかけがあったときに、「たまたま機会や縁があったので、今まで全く興味はなかったけど、まぁ暇だしやってみるか」といった感覚は大事かなと思います。
そういうのがあると自分の趣味の幅が広がると思うし、そういうのがないと広がりも深まりもしないんじゃなかろうか。
結果的に、参加した「レジャー」は糞つまらないかもしれないけれど、「やってみてつまらない。もういいや」と「やったことないけど興味ない」は大きな違い。
上の社内旅行の例はちょいとアレかもしれませんが、例えば友人から誘われたとか、元々自分の好きなコンテンツから派生させるとか(アニメ好きならそのイベントに行ってみるとか、そのついでに小旅行の予定を立ててみるとかさ)。
極例かもしれないですけど、この記事読んで「若者の趣味が貧困?じゃあ一日で全91項目制覇してみるぜ!」「制覇してみました。で、こんな俺が本当に『裕福』なのか?こんな調査、意味ねぇw」みたいなそういうノリは個人的にはかなり好き。
単にニュースを流し読みしただけで、一次文献に当たりもせず、思い込みで薄い批判(記事冒頭の「面倒な部分」に書いたような)をしてるだけよりも、よほど楽しいと思うのですよ。
『レジャー白書:調査項目(全91種類)』
【スポーツ部門】 01.ジョギング、マラソン 02.体操(器具を使わないもの) 03.トレーニング 04.エアロビクス、ジャズダンス 05.卓球 06.バドミントン 07.キャッチボール、野球 08.ソフトボール 09.サイクリング、サイクルスポーツ 10.アイススケート 11.ボウリング 12.サッカー 13.バレーボール 14.バスケットボール 15.水泳(プールで) 16.柔道、剣道、空手などの武道 17.ゲートボール 18.ゴルフ(コース) 19.ゴルフ(練習場) 20.テニス 21.乗馬 22.スキー 23.スノーボード 24.釣り 25.スキンダイビング、スキューバダイビング 26.サーフィン、ウィンドサーフィン 27.ヨットモーターボート 28.ハンググライダー、パラグライダーなど | 【趣味創作部門】 01.文芸の創作(小説、詩、和歌、俳句など) 02.写真の製作 03.ビデオの制作・編集 04.ビデオの鑑賞(レンタルを含む) 05.コーラス 06.洋楽器の演奏 07.邦楽、民謡 08.絵を描く、彫刻する 09.陶芸 10.趣味工芸(組ひも、ペーパークラフト、革細工など) 11.模型づくり 12.日曜大工 13.陶芸、庭いじり 14.編物、織物、手芸 15.洋裁、和裁 16.料理(日常的なものを除く) 17.スポーツ観戦(テレビは除く) 18.映画(テレビは除く) 19.観劇(テレビは除く) 20.演芸鑑賞(テレビは除く) 21.音楽会、コンサートなど 22.音楽鑑賞(CD、レコード、テープ、FMなど) 23.美術鑑賞(テレビは除く) 24.書道 25.お茶 26.お花 27.おどり(日舞など) 28.洋舞、社交ダンス 29.パソコン(ゲーム、趣味、通信など) 30.学習、調べもの | 【娯楽部門】 01.囲碁 02.将棋 03.トランプ、オセロ、カルタ、花札など 04.カラオケ 05.テレビゲーム(家庭での) 06.ゲームセンター、ゲームコーナー 07.麻雀 08.ビリヤード 09.パチンコ 10.宝くじ 11.サッカーくじ(トト) 12.中央競馬 13.地方競馬 14.競輪 15.競艇 16.オートレース 17.外食(日常的なものを除く) 18.バー、スナック、パブ、飲み屋 19.クラブ、キャバレー 20.ディスコ 21.サウナ 【観光・行楽部門】 01.遊園地 02.ドライブ 03.ピクニック、ハイキング、野外散歩 04.登山 05.オートキャンプ 06.フィールドアスレチック 07.海水浴 08.動物園、植物園、水族館、博物館 09.催し物、博覧会 10.帰省旅行 11.国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など) 12.海外旅行 |