穴にハマったアリスたち

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一言感想:週刊少年サンデー 「西森博之先生特集」

2008年11月26日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■MY SWEET SUNDAY 第12回「西森博之」

西森さんの「サンデー」の思い出漫画は「サバイバル」に「漂流教室」だそうです。
「サバイバル」は読んだことないのですが、「漂流教室」は私も大好きでした。
読むと悪夢にうなされる。かつてあれほど極限状況の話を読んだことがない。

小学校ごとタイムスリップ。行きついた先は崩壊して砂漠化した未来。
食い物なし。水なし。一面砂漠で、日光も雨も期待できない状況。
もうその時点で何をどうサバイバルしようもない上に、ペストや謎化け物にまで襲われる始末。
友達を喰らう恐ろしい化け物に対し、「奴を倒せば食糧になるんでは」とか考え始める小学生たちが不憫でなりませんでした。
しかも本当に実行に移してみたら、毒性が強くて食えないし。酷い。

で、西森さんが挙げてる漫画から、「スピンナウト」はそういう話にしたかったのかな、とちょっと思って見た。

■神のみぞ知るセカイ FLAG31.「10%の雨予報」

今シリーズのターゲットはモブキャラ娘。
あからさまに攻略対象外の脇役キャラです。特徴もなければ特技もない。
適当に適当な恋愛してきゃっきゃきゃっきゃ言ってるタイプです。

げんなりする神様ですが、でも冷静に考えればとにかく心の隙間を埋めれば目的は達成です。
そこで彼女の恋の手伝いをすることになりました。
別に神様が相手を落とさなくても、満足させる相手がいるならそれで良し。

…この時点で、「そもそも恋愛という手段を取る必要がないのでは」ということが垣間見えるのですが、気にしません。
神様は持てる最大の武器を使っておられるんだ。
だから今までの戦法は決して間違ってない。人としては大間違いですが。

何はともあれモブキャラ娘のために、男キャラの攻略を行うことに。
彼の手にかかれば落ちない相手などいない。
かくして通りすがりの男子生徒A、あっさりと攻略される羽目に。

ですがモブキャラ娘、正直男子生徒Aなんてどうでも良かった。
むしろ気持ちは神様の方に傾き始めてたり。
それにも関らず男子生徒Aとくっつけることに燃えてる神様の姿に、娘さんはちょっといじけてしまいました。

神様:
 「…告白は中止だ。失敗だ」
 「あいつにも…ちゃんとパラメーターはあったんだ…」
神様:
 「あいつの心のスキマを広げてしまったかもしれない」
 「駆け魂は…ボクが…出すよ」

覚悟を決めた神様、格好いい。
まぁやろうとしてることは非人道的なわけですが、とりあえず格好いい。
娘さんをパラメーターで判断し、ゲーム的に攻略をしかけようとしてるわけですが、格好いいということにしておこう。

■絶対可憐チルドレン 153rd sense.「家に帰ろう(2)」

三宮さんが普段見せないような表情しまくってたのが素敵でした。
あんな娘さんと同棲してて、一切なびいてない皆本さんの意志力は化け物。
そんなんだからカタストロフを招くんだ。

■月光条例 第8条[ヘンゼルとグレーテル]

1話完結・戦闘は省略。
最近の展開はすこぶる楽しいです。
いい意味で適当なところが。

…シビレッタ婆さんに読ませてあげたい。

■魔王 JUVENILE REMIX 第72話「せせらぎ」

兄の仇を取ろうと金属バットを持って出陣しました。
相手は車椅子に乗っていました。周りには人も沢山います。
でも関係ない。殴る。大変なことになるまで殴る。

そう決めていたのに、仇は名も知れぬ相手に暗殺されてしまいました。
仕方がないので暗殺者を追跡し、金属バットで殴ることに。
理不尽な話ですがしょうがない。だって殴るって決めたんだから。

が、そんな安藤弟さんを出迎えたのは、存外平和な暗殺者さんのご家族でした。
意表を突かれたその隙に、無意味に三途の川を渡ってしまう弟さんがお茶目さん。
その途中で、他界したお兄さんと邂逅しました。

弟さん:
 「……なあ…兄貴…」
 「なんで…あんなことになっちゃたんだよ…」
 「どこにも行かないって…言ったじゃないか…」
 「賭けてもいいって言ったじゃないかよ!!」

その邂逅シーンで「せせらぎ」のエピソードを持ってくるか。
原作読んでるだけに、構成がとても面白い。
今「サンデー」で一番続きが気になる漫画になってます。

ところで暗殺者さんの名前は「槿(あさがお)」さんだそうです。

暗殺者さん:
 「あさがお。『むくげ(槿)』と書いて…あさがお」

普通の人は「むくげ」なんて漢字も知らなければ、馴染みもない。
この人のことは今後も暗殺者さんと呼ぼう。
コメント (2)
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