穴にハマったアリスたち

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ドキドキ!プリキュア 第7話「ギリギリの戦い!さらば、プリキュア!!」

2013年03月17日 | ドキドキ!プリキュア感想
【今週のオールスターズ】



華やかなりし美翔さん。

一体誰が予想したでしょうか。
あの美翔さんが、プリキュアの代表のようにして、でかでかと扱われる場面があるなんて。
代表と言うか晒し者という気がしないでもなかったですが、とにかく喜ばしい。

なおTジョイ大泉さんでは、プリキュアストア限定品のキーホルダーが販売されてました。



美翔さんの単独グッズとか、ありえない。

■ドキドキ!プリキュア 第7話「ギリギリの戦い!さらば、プリキュア!!」

勝利直後の気の緩みを狙われ、敵幹部さんにどこぞに突き落とされてしまった相田さん。
落ちて行った先は、崩壊しきった町。
そこは陥落した、かつてのトランプ王国でした。

ようやく正体を自白した剣崎さんによれば、ある日突然、ジコチューな人たちが攻めてきたそうで。
それよりも剣崎さんが謎生物だったことの方が驚きです。
確かDNA鑑定にかけられていたと思いますが…。
これは四葉財閥が、未知の異生物の情報を握ったということか。
それとも奴らも我々と変わらぬDNAを持っているのか。謎生物・人類同一起源論。



攻め込まれたトランプ王国は、もちろんのこと国防兵器・キュアソードで応戦。
しかし残念ながら、ソードさん一人では荷が重かった。
何せ攻め込まれた混乱につけこまれ、トランプ国民は次々とジコチュー化。
あんな状況では「早く逃げたい(帰りたい)」(カエル)「自分でなく他の人がやられれば」(スカベンジャー的鳥)と思ってしまっても無理もありません。
ていうか、ゴリラになった人は、何を考えてたんでしょうか。



王女様も武器を手に戦闘。お美しいお方です。
なお、前線で戦った王族といえば、初代のクイーンが思い起こされます。
女王まで肉弾戦かよと思ったあの頃が懐かしい。

パニックを作り出し、心の隙につけこみ、ジコチュー化し、更にパニック広げ…と戦略として無駄がなさすぎます。
かつてのパルミエ - ナイトメア戦争が思いだされる。あの時も、悪夢の連鎖コンボが強力でした。
問答無用で唐突に侵略されてるのもパルミエと同様(突然侵略されるパターンは意外と少なかったはず)。
これでは防衛が間に合わない。
せめて王女だけは逃そうとソードさんも足掻きますが、むしろその王女様に庇われてしまう有様。

一人脱出したソードさんは、その後アイドル様として君臨。
唄ってる場合かと反射的に思いましたが、どこかにいるはずの王女様に届けたかったそうです。
そういえばキンモクスターの人たちも同様の手段で連絡してました。異生物にはメジャーな手段なのかもしれない。

ようやく状況は分かったものの、とりあえず脱出しないことには話が始まらない。
ジコチューが跋扈するダンジョンを走り抜け、落城の日に使った脱出ゲートを目指します。
が、敵さんもそんなことは承知済み。



最初から自分が戦闘せず、他の人を戦わせ、勝利した後の隙を狙う。
正面からいきなり戦わず、逃げられない&援軍が来ないように、まず異世界に転送。
直接倒すのではなく、アイテムと切り離して変身解除。
追いまわしたりせずに、相手が向かうであろう唯一の脱出口で待ち伏せ。
長々と余裕を見せずに、すぐに脱出口を破壊。

…異常なまでに堅実です。そういえばマーモさんも、仲間を囮にして不意打ちを実行されてた。
ジコチューであるが故に、かえって連携や作戦がしっかりしてくる不思議。
「絶望」や「怠惰」と違い、「自己中」は組織方針として合ってるのかもしれない。



それでも幸いにして変身はできた相田さん達。
初となる4人バンクも、ばっちり決めました。
先日の「NS2」舞台挨拶ではできませんでしたけれど。ぶっつけでやるのは難しいですよ!

気になる脱出手段についても、即座に解決策が見つかりました。

相田さん:
 「あたしたちは貴方の力でトランプ王国に送り込まれた」
 「貴方に自由に空間を行き来できる能力がある証拠!」

ならば答えは簡単です。
ボコって無力化した後、拷問して言う事をきかそう。
恐ろしいことを、極めてナチュラルに笑顔で提案しやがった。

このおぞましい案に、残りの3人もすぐに同意。
人としての道徳など、兵器となったときに捨て去った。
思えばそもそもの王国の仇です。さあ殴ろう。すぐに殴ろう。

ベールさんはなかなかにお強く、優秀なるドキドキ勢を相手に五分以上に渡り合います。
しかし彼にとってもここはアウェイ。
構造を熟しているソードさんによる背後からの騙し打ち&ダイヤさんによる身体拘束により動きを封じられ。



ハートさん:
 「あなたに届け!マイスイートハート!」

動けない人間に対して主砲を打ち込むとか、分かっていてもなかなかできることじゃない。
たとえばアクション映画で、「縄で相手を縛ってから主人公が発砲」とか、あんまり見ないと思うんですよ。
相田さん達の投じる世界のシリアスに、身が震えます。

とはいえよく考えてみれば必殺技を3発も直撃させてるのに、倒し切れていないのは何気に困った。
ですが、幸い脱出アイテムは辛うじて動いていました。良かった、これで逃げられる。
動けぬベールさんを相手に、何十発も攻撃を叩きこむリンチ展開になりかねないところでした

ひとまずの危機は乗り切りましたが、現状では打つ手なし。
キングジコチューとやらは封印しているとはいえ、いつ復活するかも分からず。
パルミエのように一発逆転手段があるのでも、泉の郷のように敵を倒せば復興するのでもない。
王女様を見つければキングジコチューを封じられるかもしれませんが、推測に過ぎません。
そもそもそれができなかったから、今のこの状況があるのですし…。

かつてない深刻な状況の中、次回はようやく謎の赤ちゃん登場。
大変に可愛らしくないと思っていましたが、大きくなったらあのお綺麗な王女様になるんでしょうか。
そこんとこをまずはっきりして欲しいです。今後のスタンスに影響しますので。


(左画像)
映画プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち オリジナル・サウンドトラック

(右画像)
Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア(DVD付)

映画プリキュアオールスターズDX Blu-ray DXBOX (完全初回生産限定)


【今週のプリキュアさん】

「あなただけでも逃げて」と手を振り払った王女さん。その手を掴めなかったソードさん。
同じ状況で相田さんは剣崎さんの手をがっちりつかみ、剣崎さんもそれを受け入れた。
どちらが正しいかは、実際のところ、ソードさんが王女と一緒に戦っても全滅濃厚でしたので、一概には言えませんが…。

相田さんに対する「ブレない」は、明らかに良い意味で使われてます。
だけど「ブレない」ことは、ともすれば自己中になってしまう。
敗北すると分かっていても自分を押し通すことは、果たして正しいのか。
ドキドキさんの着地点が気になります。

【今週の剣】

王国崩壊の日、ソードさんは城外っぽいところで戦っていらっしゃいました。
何であんなところで孤立してたんだろう。
普通に考えたら王女様の傍にいそうなもんですが。

(1)敵本陣を叩くために単騎突撃したが失敗した。
(2)一緒に戦ってた人たちは既に散っていた。あの殴り倒したゴリラは、ちょっと前まで背を預けてた戦友。
(3)不在時を狙われた。もしくはおびき寄せられた。
(4)ぶっちゃけ戦力としてたいしてあてにされてなかったので、王女守護から外されてた。

いずれにせよ哀しい出来事です。



ちなみにソードさんが倒していたゴリラジコチューは、王女様も戦っていた相手。
格別に強いとかレアとか、そういうのじゃない。
ソードさん…。初回の回想シーンだけ見たら強そうだったのに…。

あと「プリキュアは一人しかいなかった」と明言はされてないですよね。
他にもプリキュアさんはいて、その子たちは王女様と一緒に戦ってたのかも。(そして敗北した)
これなら第1話の「最後のプリキュア」も嘘じゃない。

【今週の鳥】

世界一の夜桜「桜特別ライティング」~東京スカイツリー開花宣言~

これが美翔さんの実力と知名度なのですよ…!
今確実に、美翔さんの波が来てますね。
ようやく時代が追い付いてきた。

【蛇足】

ゴリラになった人たちは「あんな奴ら、殴り倒してやりたい」とか思ったのかしら。
イカは「少しでも多くの人を救いたい」=「手足いっぱい」とか。
そんな動機でもジコチュー化させられてしまうのだとしたら、もはや打つ手がありません。
夢や希望が敵に利用される恐怖。
プリキュアさんの天敵のような連中だ。

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