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(第33話)ひろがるスカイ!プリキュア「究極のちから!マジェスティクルニクルン」感想

2023年09月20日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第33話)ひろがるスカイ!プリキュア「究極のちから!マジェスティクルニクルン」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第33話より)

美翔さんがブラウン管に帰ってきた!(本年度n回目)

映画「プリキュアオールスターズF」にて。
どうにもならない絶望的な戦況下で、美翔さん達が思い出していたのは、モエルンバ&キントレスキーとの地獄のようなバトルでした。
あの時も再生が関わり、プリキュア外の生き物との共闘でしたから、Fのそれと似通ってる部分はある(ダークフォールの思想は、Fの敵とは真逆ですが)。
絶望の走馬灯でよぎったのがあのシーンだったのは、何かとても納得できて嬉しかったです。

※以下、「オールスターズF」の深刻なネタバレを含みます。

【ひろプリ】
秋映画は例年、その年のシリーズを象徴した内容になっています。
実際、ひろプリ本編はFとの共通点が多い。

第一に「カイゼリンとマジェスティ」と「シュプリームとプーカ」。
映画の前から、マジェスティはカイゼリンの関係者か?と推察されていました。
どちらも雷を操り、謎のトゲトゲが大好き。

プーカがシュプリームの一部だったことを思うと、マジェスティ(エルちゃん)もカイゼリンの一部のように思われます。
当初は手元に置こうとしたが、見限って抹殺に走るところも同じ。
カイゼリンの急な心変わりも、「エルちゃんがプリキュアに染まってしまったから」だとすれば説明できる。

他には「プリキュアしかいないヨヨ邸の日々」。
定番の学校生活や悪役会議すら省略し、プリキュアだけの日常を中心に物語が進んでいます。

Fの舞台は「プリキュアしかいない世界」です。
住人もいるにはいますが、人格のないモブばかり。敵もまたプリキュアと見るや襲い掛かってくるだけの、目的不明の存在です。

この二つはあまりにも酷似しています。
映画と同じギミックなのだとしたら、「ヨヨ邸の今の生活は、何かの仮想世界や偽りの世界」の可能性が出てくる。

例えばこんな感じ。
クライマックスで、ソラさんがハッと我に返ると、仲間たちがバッタリと倒れ全滅寸前。
目前には、ヒーロー手帳を手に見下ろすカイゼリンの姿。

カイゼリン:
「お前たちがヒーローヒーローと煩いから経験してみたが、何にも分からなかったな」

焼き捨てられるヒーロー手帳。歯を食いしばり立ち上がるソラ。

ソラ:
「当然です。あなたは全然理解できていない」
「あなたが無駄だと切り捨てた〇〇の思い出や××の記憶」
「それこそがヒーローに必要なことだからです…!」

視聴者が全く知らないクラスメイトの名前や、放送されていない学校行事の回想を背にソラさんが奮起、最終決戦が始まる…みたいな感じ。

滅茶苦茶ではあるものの、オールスターズFで実際に似たことをやっていますから、展開そのものはあってもおかしくはない。
しかもひろプリの特徴(特に、しばしば欠点だと批判される)がひっくり返ります。

・学校描写が薄い
・悪役会議がない
・不手際が目立つ育児
・人助けイベントが少ない
・家族描写が薄い
・試練が単純

等々。
シュプリームと同様に「再創造したカイゼリンの理解度が低かったから」で説明がついてしまい、伏線として強烈に機能してしまいます。
「知識の宮殿」なる謎のアーカイブの存在も怪しい。今の世界は、既に経験済のことを再現しているのでは?

※余計なことにまで踏み込むなら、成人プリキュアや男子プリキュアも組み込める。
あげはさんは実は小学生で、カイゼリンとの決戦の際に「私が大人だったら…!」と足掻いたので、面白がって大人の姿で再生された。
ツバサくんも本当はプリキュアではなく妖精枠。「僕がプリキュアだったら…!」と抗ったので「じゃあ見せてもらおうか、ナイト様」と弄ばれた。
シュプリームが悪辣すぎるので、こういった滅茶苦茶な展開も「もしかしたら…?」と思えてくる。

もちろん、こんな大どんでん返しが本当にあると真面目に主張したいのではなく。
肝心なのは「こういったことが予想の一つとしてありえてしまう」ことです。

繰り返しになりますが、「プリキュアオールスターズF」でやっていて、その「F」と幾つも類似点があり、仮にそういう展開ならこれまでの疑問符を説明できてしまう。そのため「これぐらいのことは起きるのでは?」と予想できてしまう。
予想できるなら、実際にはそうでなかった時に肩透かしを感じる恐れが出てきます。

少なくともエルちゃんの正体は何某か言及されるでしょうし、カイゼリンの目的も語られるはず。
それがもし「光の存在(エルちゃん)と闇の存在(カイゼリン)に分かれたのだ…!」程度のことだったら、かなりのガッカリです。
MHのルミナスと少年のオマージュといえばそうですが、それと比べても安っぽく見えてしまう。

「実は仮初の世界でした」と同等以上の何かを仕込めるのか。「F」の衝撃に応えられるのか。
「F」が素晴らしすぎて、ひろプリさんのハードルが理不尽なまでに上がってしまったように思います。どうするんだ、これ。

【第3クール】
幾度も書いているように、第3クールは「スタプリ」っぽさを感じます。
今回の展開も、子供が親の価値観を継承している。プリズムとエルちゃんのエピソードは、スタプリ本編でいうところの12星座のプリンセスと人類。スタプリ映画のララとユーマを連想します。
ミノトンとの決着の仕方もそこはかとなくスタプリっぽい。

この分だと第4はヒープリなのかなとは思うのですが、先ほども書いた通り、ひろプリさんには大きな期待が寄せられています。
直近4年をオマージュしました程度では、意外性は特にはない。気が付けば残り10数話ですから、ここから大きく動くのに期待したい。
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