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「KIZUNA」vs黒の協奏曲(第32話):マーメイドメロディーぴちぴちピッチ感想

2022年03月09日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
フル☆アニメTV様で「ぴちぴちピッチ」および「ピュア」の無料配信中。2022年5月9日まで】

●KIZUNA

「ぴっち」屈指の戦闘曲。伝説として知られる32話「恋は夢色」を語りたい。

歌で戦うという無茶なコンセプトなれど、「ぴっち」の戦闘シーンは意外に熱い。
この当時(無印後期)のBBSとの戦力バランスを見ると、「お互いに攻撃力が防御力を上回っている」状態で、基本的には歌いだしたら勝ちが決まります。
お歌はあらゆる防御を貫通するため、射程に捉えられたら終わり。射撃や格闘と違い、避けることもできません。範囲攻撃が音速で襲い掛かる恐怖。

但しBBS側には「三匹揃わないと攻撃が通らない」アドバンテージがあります。
そのためBBS側の基本戦略は各個撃破。一匹でも捉えればマメプリ側は瓦解しますから、単独行動を狙い打ちます。

32話もそんな経緯から始まる。呑気におまじないアイテムを探していた波音・リナを強襲。逃げようとする彼女たちを、無慈悲にお歌が捉えます。本当に範囲攻撃怖い。

そこにるちあさんが駆けつけ、畳みかけるような二段変身。どういう理屈か変身すると体力が全回復、一方のBBSは「お歌は連射できない」ため攻守逆転。
普段ならこれで勝負は決まるのですが、今回は別動隊のマリアが霧笛で妨害を試みます。射程外からの音響攻撃。つくづく怖い。

これでしばらく時間を稼がれ、準備が整ったBBSに歌いだされたら詰み…だったのですが、通りがかった かれん様がマリアを撲殺。かれん様が「様」の尊称で呼ばれることになった由来の一つを経て、るちあさんらはお歌を再開。BBSを屠ります。

BBSが歌う「黒の協奏曲」は絆を否定するお歌。そのBBSがマリアと共同作戦をとってるわけで、歌に反して絆に頼っています。
そもそもシェシェとミミは極めて固い絆で結ばれています。

それに対し「KIZUNA」を歌うるちあさんらは、ぶっちゃけ露骨な仲良しさんではありません。特にるちあと波音は友情より愛情の娘さんらで、この種のアニメなら定番の百合展開とか全く想像できません。というか友情すら怪しいもので、割と普通に殴り合ってる。
今回のかれんも偶然の助力です。かれん様としては影から見守っていたのかもしれませんが、るちあさんらは気づいていません。

それぞれの持ち歌と表面的には行動が逆。ただだからこそ「絆」の意味が染みます。友情や愛情とはまた違う、もっと根底を流れる何らかのもの。

そしてこれだけ熱いバトルをしながら起きる作画ミス。今や語り草の「るちあを助けに行くるちあ」が最高に熱いです。
テレビ放送版では「BBSに襲われる波音らを助けるために飛び出するちあ、その直後のシーンで三人まとめて悶絶」という何とも絶妙な作画ミスをやらかしています。
展開的に矛盾がなく、「いきなり、るちあがやられた」でも話が通じてしまうだけに、ミスと気づくのに一瞬の間があるのも上手いです。
DVD版では修正されてしまったのが、つくづく残念です。事故は「ぴっち」の華なのに。

「KIZUNA」「戦闘シーン」「修正」といえば、33話「遊園地騒動」も良いです。
ロングバージョンを猛然と歌い上げるマメプリさんが大変に格好いい。バンクが足りなくて、「夢のその先へ」のとかも総動員して唸りを上げる!そしてDVD版では修正された!
連打を畳みかけるかのような泥臭い「KIZUNA」のパワフルさが、物凄く伝わってくるんですよね。純戦闘曲、ここに極まれり。

それでいて、最終話で人魚さんたちの迷いとそれを断ち切るきっかけにもなったお歌なわけで、つくづく名曲だと思います。
「ぴっち」とは全く関係ない『とあるライブ』で歌われたときには、会場内に悲鳴が沸き上がり、謎の連帯感でバックコーラスが響き渡るといった有様で、凄まじいことになっていました。またいつか生で聴きたいです。

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