穴にハマったアリスたち

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感想:土屋実紀20th anniversaryLive~ 一夜限りの復活祭り~

2018年04月09日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
■土屋実紀20th anniversaryLive~ 一夜限りの復活祭り~

 日時:2018年04月08日(日)開場18時00分/開演19時00分
 場所:南青山MANDALA
 出演:土屋実紀
 ゲスト:Cri☆siS、小暮英麻、佐々木愛、下屋則子、三笘洋子
 曲目:
  01. いのちの名前
  02. Promanade
  03. 青空に咲く花
  04. 最高の片思い
  05. オーロラの風に乗って
  06. 黒の協奏曲 ~concerto~
  07. 闇のBAROQUE-バロック-
  (小休憩)
  08. Agape
  09. メロディー
  (小休憩:Cri☆siSトーク)
  10. 天壌無窮
  11. 輝く空の静寂には
  12. Lacrimosa
  13. マスカット
  --. For フルーツバスケット
  --. Legend of Mermaid

(本記事は私の記憶・主観に基づいたものであり、実際の演者の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)
(私は重度のぴっち脳です。ぴっち偏重の感想で申し訳ないです)

【開場】

昔々のその昔。「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」という素晴らしいアニメがありました。
お魚さんがぴちぴちと跳ねながら、歌ったり歌ったり歌ったり歌ったりするアニメです。
「もうやめて」と懇願しても歌い、耳をふさいでても歌い、諦めの境地に達しても尚歌い続ける、素晴らしいアニメです。

そのアニメの終了後。出演陣が集まり自主ライブを開かれました。
2005年「Voice in the Live」。
その後も不定期にこの後夜祭は開催され、それはそれは異様な盛り上がりを見せました。

遡れる最古のレポ:2006年 Voice in the Live
一言で言って、「全てがおかしい」。
「Star☆メロメロHeart:小暮英麻」とか「恋はなんだろう:石塚さより」とか、ちょっとタイムマシン開発してくれ、また行きたいから本当に。

やがてその内。メンバーの一人、下屋さんがおっしゃった。ギターをやりたいと。
こうして後夜祭は謎のバンド集団「Cri☆siS」へと変わり、2011年の活動休止まで実に素晴らしい夢を見せてくれました。
Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~

そしてあれから7年。私たちのお魚さんは、また帰ってきてくれました。
入場してすぐ、耳に飛び込んできたのは場内に流れる「闇のバロック」。
いや確かに「ゲスト:Cri☆siS」と銘打たれてはいましたが、あくまで土屋さんの20周年イベント。
露骨にぴっち目当てで参加するのは失礼じゃなかろうかとか、そんな思いもあったわけです。
吹き飛びました。一瞬で。土屋さんのファン思いが胸に刺さります。

参加者も記憶の片隅で覚えのある方々がちらほらと。
そこかしこに見かける、かつてのグッズやTシャツ等々。北欧から駆け付けてくれてる人や、ぴっちグッズを下げている人も。
「長い長い後夜祭」と評されたライブの終わった後、時を経て「同窓会」に。

チケットは完売。おめでたい。
土屋さんが言うには「ファンと同級生と友達と教え子によるカオス」だそうで。
会場内は、なかなかに愉快な感じになっていました。

【前半】

土屋さん登場。
失礼ながら土屋さんをお見掛けするのは7年ぶりだったのですが、記憶に残るそれ以上の歌声に、一瞬で時代が飛びました。
後に下屋さんが「休止から2年ぐらいしか経っていない気がする」とおっしゃっていたように、何かもう空白期間がなくなった。

「Promanade」は当時、知らなかった会社からいきなりオファーが来たそうです。
なんでもその前の会社でのイベントで歌を聞いていた人から、「高音を出せる人」とのことで声がかかったらしい。
「青空に咲く花」もゲームソング。今ではその会社さんに、教え子の皆さんが参加しているとか。
今回のライブが「Cri☆siS」とか「ぴっち」とか、「何がどうなってこうなった」という不思議なこともあり、縁とか機会とかしみじみ感じます。

【ゲスト:小暮英麻】

一人目は英麻様でした。
登場と同時に、ステージ上にも客席にも奇妙な緊張が流れる…。

英麻様:
 「15年してこの曲をまた人前で歌うとは…」
 「トラウマの克服にきました」
 「分からない人は『デスボイス』で検索すると早いです」

そして流れる、あの名曲。
コールとか入れていいものか迷っていたんですけど、他ならぬ土屋さんからけしかけられたので、心置きなく叫びました。
2018年のこの時代に響き渡る、まさかの「オーロラ」。そして「LOVEかれん様」。

英麻様:
 「…15年ぶりに歌うと、息が切れる」

なお「かれん」が何者であるかの説明とか、ないです。観客に与えられた情報は、基本的に「デスボイス」が全てです。
通じ合う客席と演者。15年の歳月なんて、さしたる障害にはならなかった。

【ゲスト:下屋則子「黒の協奏曲」】

「オーロラ」終了後、土屋さんと共に当たり前のように登場し、当たり前のようにトークが始まった。違和感のなさが怖い。

土屋さん:
 「示し合わせたわけではないのに、赤い服だった」(英麻様は赤い服だった)
 「則子とは赤で合わせることになってたけど」
下屋さん:
 「そうなん…」
 「ほんとだよねー!」

ミミ超かわいい。

歌うは「黒の協奏曲」。
Cri☆siS時代は歌っていなかったので(多分)、生で聞くのは10年ぶりぐらい。もう言葉が出ない。

 『愛に守られている 幸せなものたち』
 『「伝わる」と信じている 瞳がまぶしい』

光の届かぬ深海で生まれたBBSの絶望と孤独と憧れを歌った名曲。
特にサビの部分。お二人が背中合わせで熱唱。あの何度も見たバンクのそのお姿…!

【ゲスト:下屋則子「闇のバロック」】

2曲目。

 『変わり果てた世界で 運命の脆さを知る』 
 『あてのない悲しみが 心を砕く前に』
 『光閉ざすバロック 美しきノイズとなれ』
 『黒い罠のささやく 未来を目指し共にゆこう』

海を裏切り、空の生き物に加担した深海魚さんの歌う破滅的で虚無的な救いを求める歌。
初っ端から歌圧が凄まじいです。かつて「KODOU」と渡り合ったあの破壊力…!

そしてサビの合間に。

シェシェ:
 「ねぇシスターミミ」
 「今日はずいぶんとジャコがいるようね」
ミミ:
 「そうねシスターシェシェ」
シェシェ:
 「じゃああれを行きましょうか」
シェシェ&ミミ:
 「深海フラッシュ!!」

この曲の後、小休憩に入ったのですが、どこかの女性が「生きていて良かった」とおっしゃりながら泣いていた。
正にそうとしか表現できない。

さらには最後に一言。

シェシェ&ミミ:
 「黒い誘惑はいかが?」

ゲストの情報を知ったとき、私もTwiiterで同じ言葉を口にしましたが、改めて思った。生きていて良かった!

【Cri☆siS】

7年間の沈黙を経て、Rumi様が、Sayoriが、こじまめが帰ってきた…!
おぉ、物凄く、こじまめだ…。

1曲目は「Agape」。「Cri☆siSのオリジナル曲の如く歌っている」(土屋さん談)あの「Agape」。

 『どこにいたって聞こえる 君がくれるAgape』

7年前に、もう一生聞けないと覚悟した「Agape」が、また目の前で。
あの時のメンバーが、あの時の立ち位置で。
時間と感情が一気に遡るような不思議な感覚。
この7年、色々なことがあったけど、大事な何かは変わっていなかった。

2曲目は「メロディー」。
「リトグレ」や「鼓動」を想像していたので、この選曲は意外でした。
でもそういえば、土屋さんが「一番好き」とおっしゃってた曲だよな。

 『私の声 聴こえなくても』
 『今 愛を語るよ 君に届け 私のメロディー』

この7年の思いを込めたかのようなお唄。
感想を書いている今も、頭の中をリフレインしています。

残念ながらCri☆siSはこの2曲のみ。
曰く「3か月では練習が間に合わなかった」。
そんな強行軍で届けてくれたことに、本当に感謝したい。7年待って良かった。本当に良かった。
お唄を聞きながら、涙が溢れ出てきました。Cri☆siSさんのこの立ち姿!お唄!

【小休憩:Cri☆siS】

土屋さんが衣装チェンジしている間の場繋ぎ。

本日の衣装は白でした。Cri☆siSといえば白。
ブラックCri☆siSのどちらにするか意見は分かれ、数としては黒を推す人が多かったそうです。7年たって、白はきついので。。

が、リーダー・Norikoの鶴の一声で、白に決定。

こじまめ:
 「でも白は膨張色で…」

7年前と同じことおっしゃってる。
それを気にして、スタンドもクロス型のにしたとか。
えぇ、最初にこじまめが出てきたときに思ったのは「細い」でしたので、気にされ過ぎな気も。

一通り話して時間が余ったところで、客席からリクエストが飛んだ。
「イズールと蘭花をやって欲しい」。

イズールの決め台詞ってなんだろう?
第1回VitLの時のアンコールで、確か一人一言台詞をしゃべったけど、なんだったか。

やむなく台詞のリクエストを募ったところ、即答でこの台詞が指定された。

イズール:
 「やっておしまい!!」

なるほど。確かにそれだ。
即座にその一言が出てきたのは凄いな。

同じく蘭花。

蘭花:
 「可愛くないあなたたちを、可愛くしてあげる」

言われてみれば。
肝心のこじまめは「そんな台詞あったかな」と首をかしげていましたが、ありました。忘れを隠さないお嬢さん。
まぁよくよく考えてみれば、出演者様より私らの方が繰り返し見てるだろうな。。

【後半】

戻ってきた土屋さんに場を渡して再開。
最後のゲスト・佐々木愛さんと共に歌う「Lacrimosa」が凄まじかった。
直前に決まったそうですが、聞けて良かった。

【アンコール】

ピアノの三笘洋子さんが場に残ったままでのアンコール。退場しにくかったらしい。お茶目だ。

最後の1曲はゲスト皆様も揃って。の前に、バースデーソングと共にケーキが贈られました。
もともとこのライブ、昨年末に土屋さんが落ち込んでいたときに、Rumiさんとの「恒例の反省会」で「ライブをやろう」と言われたのがきっかけだったそうです。
Cri☆siS復活の発案者は、まさかのRumi様だった。

そこからゴリゴリと話が進み。スターパインズカフェに連絡したところ、間が悪く一杯。そこでこちらの会場を紹介されたそう。
やっぱり第一候補は吉祥寺だったんですね。何かそれが妙に嬉しい。

様々な人と縁があり、曲や撮影やメイクや受付等々。繰り返しお礼の言葉を述べていらっしゃいました。
次の「40周年ライブ」では教え子の皆さんと出演したい、と抱負。その時まで、頑張って生きよう。
なんか英麻様の「オーロラ」もあるらしいし、とにかく生きよう。

なお土屋さんのブログには「ぴっちのライブ開催を」の声も届いているとか。
それはぜひ見たい。けど、当時の関係者は以前と違う会社や組織で働いているそうで、なかなかに難しいらしい。
先日、中田さんの結婚式(おめでたい)では、久々にそれらの方々に出会い、今後は連絡を取り合いたいと思ったそうです。
そこですぐに「ぴっち」とはならないでしょうけど、交流が続いていらっしゃるのは素敵です。いつかどこかでと夢を見て、気長に待とう。
何せCri☆siSが復活する日だって来たんだ。

そのCri☆siSですが、土屋さん的にはいつでもウェルカムとのこと。まぁ土屋さんはお唄は本職ですし。
今回の再開は石塚さんがちょっと及び腰だったらしい。下手な演奏を聞かせるわけには…。
(でも「Agape」の時、土屋さんのお唄以上にドラムが突き刺さりました。いや本当に)

最後のお唄は「LoM」。
2018年にもなって「LoM」が聞けるとは。しかもこの謎の面子で。
(「15年たつと歌詞がうろ覚えだ」とおっしゃっていましたが、そもそも15年前に持ち歌として歌っていたのは一人だけです。聞かされまくった人はいますが)

 『誰もがいつかはここを 旅立つ日がきても』
 『私は 忘れない』

この歌詞がまさしくそのまま。夢の再会はあっという間に終わり、また長いお別れが始まってしまう。
でもここであったことは、みんな忘れない。

一同:
 「ラブシャワーピーチ!」
 「アンコールはいかが?」

土屋さん:
 「…こういう決め台詞があったんです。アンコールはないです」

7年前や15年前の自分に、声を大にして言いたい。生きていれば良いことがある。
7年後や15年後の自分からも同じことを言われれていると信じて、明日も頑張りたい。

最後に。今回のライブは、本当に嬉しかったです。
ライブが終わった後、何故か思ったのは「家族を大切にしよう」だった。帰宅してからは、部屋が妙に新鮮に見えた。
多分、気持ちが7年前や15年前に戻ったからだと思う。今の自分を再認識し、当時はなかったもの・当時から失ったものを見つめなおしました。
演者様からすれば「なんだそれは」でしょうけれど、「ぴっち」にはそれだけの想いと力があるんです。「生きていて良かった」は誇張でも大げさでもない。心底そう思う。

20周年おめでとうございます。そして本当にありがとうございました。

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