先日、医療用語のセミナーに行ってきました。
医療の現場(病院や診療所)で使用される言葉が、一般の人々にはどれだけ理解が難しいか、それをどのように変えていけばいいのか、の取り組みについての発表がありました。
その後グループに分かれて、話し合いをしました。
仕事に直結する内容だったので、大変興味深く聞くことができました。
例えば、「安全性の高い手術ですが、重篤な合併症として○○(病気の名前)があります」
という言葉は、手術前の説明として医師から言われる通常の言葉ですが、一般人にはわかりにくい。
まず、この手術は安全なのか、それともそうでないのか、という疑問
重篤とは、どういう意味?
合併症って、何?
などなど
安全性が高いと前半で言っておきながら、後半の文章で○○と非常に怖い病気の名前が出てくる…
などなど、少し考えただけでもたくさん思いつくようです。
通訳するときは、前後の意味を考えながら、できるだけつじつまの合う英語にしているつもりです。
でも、私が理解できてないときは、やっぱり患者さんも???になるみたいで、すぐに質問がとんできます。
なるべく、お医者さんや看護士さんが普段使われている医療用語にも、精通するようにしたいものです。
ま、講演された国立国語研究所の方は、どうやって一般人がわかるような言葉に変えていけばいいか、その方策を考えておられるようでした。
いつの日か、通訳者にもすぐにわかるような、平易な言葉で診療が行われることを願っています。