少し前、幼馴染4人が集まった。ほんとに久しぶり。ウン十年ぶり。見た目はやっぱり変わっていたけど、すぐに昔の顔になる。まだ幼かった頃。
そう言えばあのころは誰の家でも自由に行き来していた。○○ちゃんや△△さんとは毎日日が暮れるまで遊んでいた。
懐かしい。
それぞれ今は違う場所で暮らしているけれど、小さかった頃一緒に遊んだ記憶は消えない。まだその頃の家はあるけど、代が変わって街の様子も変ってきた。時代は巡っていくのだ。今読んでいる本で、自分史を何と150年も書くといい、というおったまげた記述があった。な、なんと150年。
祖父の時代まで遡って、そして未来は2050年まで…
えらく長いスパンでものを考えるんだな。それくらい個人の影響は及ぶらしい。人の一生が80年くらいとして、その前後150年。
自分が今あるのは、過去からの歴史を背負っているし、今の自分もこれから2代くらい後まで影響が及ぶそうな。
そう言えば隔世遺伝なんて言葉はちゃんと存在する。きっと昔の人はわかっていたんだろうね。
例えば、自分が何かしたいとする。でも何故自分がそれに興味があるのかはっきりしない… そんな時はきっと昔のつながりのある人がそれに近いことをしていたかもしれない、と思うと変に納得したりする。そして、今自分がしていることも自分の代で終わらずにずっと後になって、どこかにまた同じようなことをする人が出てくるかもしれないと思うと、ちょっと嬉しい。
友人と話していた時もそんな話題がちらっと出た。自分の息子のすることは自分の祖父がしていたことに似ているかもしれない、と。
そうなんだ、へぇー。
話がだいぶそれた。
そしてその幼馴染から丁寧な手紙をもらった。その時に写した写真と共に。
その時は、すぐにメールで返事を出したけど、何だか今頃になってもっと私も丁寧にお礼をするべきだったんじゃないかと思い出した。
で、近所をうろうろしているうちに可愛いタオルハンカチを見つけて、小躍りし、すぐに同じものを二つ買って、一つをプレゼント用にしてもらった。
そして、きれいな便箋と封筒のセットにそれを入れて出そうとした。
そこで、はたと行き詰った。ハンカチって、親友にあげるものじゃないんだろうか。
まだ切手を貼らずにカバンの中にしまってある手紙。
どうしようかな。