忙しいと言いながら、ちゃんと旅行もした。
伊万里焼を見に行って、翌日は門司港に行った。
伊万里焼の郷は博多駅からバスで約1時間半かかる。電車で行くともっと時間がかかるから、車がなければ大変アクセスがよくない。
でも、窯はまとまってあるので、行きやすい。
伊万里は有田焼の器を集めて、港から出していた物流拠点だったらしい。
有田焼は全国にあるのは、その理由かららしい。普及品が多いとか。
伊万里は鍋島焼といって鍋島藩の藩主がお金に糸目をつけずに良いものを造らせたそうだ。だから、伊万里焼といいながら、鍋島焼が存在する。ちょっとややこしい。昔は技術の流出を恐れて、山里深い職人が逃げられないようなところに集めて作らせたそうだ。今でも、伊万里の郷は鋭く切り立った山に囲まれていて、ちょっとやそっとではいけないわけだ。
中国が明から清に変わる時にヨーロッパへの磁器の輸出が途絶えた時期があったそうな。その時にこの鍋島焼が珍重されてたくさんヨーロッパ向けに輸出されたそうだ。だから、ドイツのどこかの美術館で立派な”伊万里”のコレクションを見たのはそういう理由があったのね。
とにかく、藩主の趣味のお蔭で今でも、素晴しい磁器があるのは嬉しい。
翌日の門司港はとっても驚き!
レトロな街並みを復元して、徹底して観光を推進している。
跳ね橋は1時間に1度つながって、その上を歩けるし、名物焼カレーなぞもあり、それがとても美味しい。昔の洋館が今も使われていて、昔の雰囲気の部屋の中で食べられる。ビビンバカレーという感じ。
そして、そこから何と巌流島まで、船で10分!
面白そうだから行ってみた。小次郎と武蔵の銅像があって、その下には浜に打ち上げられた小舟(もちろん模倣品)
意外と小さい島だし、門司港から船で10分だというのも何だか興味深い。
島の名前はごつごつした感じだけど、実際の島は本当にのんびりした小島。昔の人はこんなところで決闘したんだ、それも技術の優劣を競って生死を賭けるなんてやっぱりすごい。ふーーん、就職難だかなあ~
巌流島と門司港を結ぶ航路は関門海峡に架かる橋を見ながら行く。門司と下関はほんの少し離れているだけ。今度はフグの焼カレーを食べたい。
ところで、九州は電車がいろいろとある。今回も楽しい絵が描いてある電車に乗った。内装もいつも関西で目にするJRとは全く違い、凝っている。普通のローカル線なのに、工夫が凝らしてあって飽きずに乗れる。
楽しい旅行だった。目的だった息子にも会えて、一緒に夕ご飯を食べることができ嬉しかった。