まやの部屋

過ぎていく一瞬 
心に浮かんだことや気になることを書きとめる日記

通訳は要らない?

2018-06-07 09:48:00 | 仕事

先日、ある患者さんについて病院に行きました。

片耳が聞こえない、と言ってかなり悲壮な感じ。

朝ドラじゃあるまいし、どうしたんだろうと私も心配した。

来日数か月、日本に来てから耳が聞こえづらくなったらしい。

どこから音がしているかよくわからないし、とにかく悪い方の耳の横で

話されるとほとんど聞き取れない…

うーーーん、これって耳鼻科でいいんやろか、などと色々考えながら待合室で待っていた。

よく聞くと、この2か月ほどの間に2か所の医院を回っている。

「1ヵ所目は耳が変だと言っているのに、鼻にチューブをつっこんで何やらされた、

お蔭で鼻血が出て困った。2か所目は点耳薬をもらったけど、何だかあまり効いてない気がするので止めた。」

らしい。

とっても健康そうな若い女性で重い病気だとはとても思えない。

問診票に聞き取ったことを余白に書けるだけ書いて、診察へ。

ここのお医者さんも英語で診察可、と聞いていた。

入るなり、「通訳さん? じゃ、はい、やって・・・」

私「えっ、(通訳って誰かが話さないと仕事にならないんだけどなあ~)」

お医者さん「ほら、やってちょうだい」

私(仕方なく、英語で)「今日はどうされたんですか?」と彼女に向かって話す。

患者さん「〇〇××△△***」(かなり長い話、これまでの経緯を早口でまくしたてた)

その後、その話を手短にお医者さんに伝える私---

と言う具合にうまく始まった。(やれやれ)

で、何という事でしょう!

耳を見たお医者さんは、すぐにでっかい耳垢を両方の耳から次々と取り出した。

まるで、魔法・・・・

その間、わずか数分。

さっきまであれほど心配していた彼女の顔がパッと明るくなり、

「わーー、聞こえる、聞こえる」

と歓声を上げた。

な~~んだ。よかったわ。

+++++++++++++++

一件落着。でも、私は心中穏やかではありませんでした。

始めのお医者さんでとってもらっていたら、あんなに心配せずに済んだのに。

どうして、上手くいかなかったのでしょうか。

英語で診察と言っても、質問を英語でできるだけでなく、

患者さんの言うことがわからなければ、

この場合のようになることだって大いにあり得ます。

これまでも、こじれたケースで通訳に入ったことは何度かありますが、

今回のようなのは初めてです。

いったい、どうなってんでしょうか…

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。