京都の地下鉄の北大路からタクシーで10分ほど行くと、北山杉がたくさん見えてきます。 そこでタクシーを降りて歩く。 まっすぐに伸びる幹 うっそうと茂る木々の間を歩くと森林独特のあの気持ちの良い空気が肺をいっぱいに満たしてくれる。
そして、川に沿ってしばらく進み長くて少し急な坂を登ると、お寺が点在する開けた場所に出る。 そこに光悦寺があります。
紅葉で大変有名で、小さな入口をくぐると狭い路が10メートルくらい続いています。 青々したかえでのはっぱがお出迎え。もう少し秋が深まると大変きれいになるだろうな。
光悦とはかの有名な本阿弥光悦のこと。 家康からそのあたりの土地を拝領して一族をそこに住まわせ、当時としては大きな芸術村を建設し芸術の振興に貢献したとか。 今は、光悦をはじめ一族のお墓がそこここにあり、墓地だとわかるのですが、その間にはお茶室が数か所あり当時をしのばせます。でも、後で調べてみるとこれらのお茶室は全部後で建てたものだとか。
現在は、たくさんのかえでが植えてあり、きれいに整備されています。 光悦垣と呼ばれる竹で組んだ塀が印象的。 ずっと奥に進んでいくと、光悦が住んでいたという小さな庵があります。 その縁側に座ると目の前に、鷹ケ峰、鷲ヶ峰、天ケ峰の鷹峰三山が広がります。
静まり返る山々。 しばらくそこに佇んでいると、光悦も昔この山々を眺めながら何を考えたのだろうか、このような山奥に一族で住んで芸術にいそしむことができた天才はどんな人生を歩んだのだろうか。
もっと奥に進むと光悦のお墓があります。 誰かが手向けたと思われるお花が供えてありました。
まだ暑いので訪れる人はまれ。 静けさもひとしおです。
でも、もう少ししたら紅葉を求めて、観光客が押し寄せるとか。 さぞかしきれいになるのでしょうね。
かわいい紅葉の葉。まだまだ真っ青です。
いたるところ、こんな感じで紅葉の木が植えてあります。