先日、詩仙堂を訪れた。さつきがきれいに咲いていて、お庭に面したお部屋に佇むと静けさに包まれる。
今から約370年前、石川丈山という文人が造った庵。
徳川などに仕えたが退官し、その後母の最期を広島で看取って、59歳でこの庵を建てて書や漢詩に親しみ、30数年をここで過ごしたそうな。
何と煎茶の開祖だそう…
今も昔も60歳になったら、自分の好きな場所で好きなことに打ち込める幸せを体現した人ですね。
お庭も見事で、今の季節は皐月が大変美しく咲いているし、秋は紅葉だそうです。
観光客も平日だったせいか、思いのほか少なく、お部屋にしばらく座っていると、大変落ち着いた気分になりました。
気持ちの良い五月の風が庭を吹きぬけていきます。
趣味と言ってしまえばそれまでですが、数百年を経ても人々を感動させることができ、しかも文化の発展??に大変貢献している。
このような人が昔にいて、とても嬉しい気持ちになりました。
帰り道で、今評判の『中谷』というお饅頭屋さん&ケーキ屋さんでお昼ご飯を食べて、ケーキをお土産に買って帰りました
やっぱり花より団子かいな