ところが現在見るに、原動機付自転車=原付(以下略)といっても、カウルをまとったり、姿かたちはレーサーレプリカやネイキッドだったりと『なんで原動機の付いた自転車なの?』と思ってしまいます。小型バイクですよね。
ところが昔はスクーターはもちろん、モンキーやダックスのようものすらなく、ほんとに自転車にエンジンを積んでいたようです。
当時はそれが一体型になった現在のようなタイプのものは無く、皆が普段乗り回している自分の自転車を車屋サンに持ち込んで、小型エンジンを積んでもらっていたようです。ホントに原動機(エンジン)を積んだ自転車だったわけです。さながら今で言う『モペット』と言われる半自転車のバイクの原型。ただ実際に乗ってた方の話を聞くと、やはりエンジン切った時はペダルこいでも非常に重く、これで坂を上るなんてまず無理だったとか。これは今のモペットと同じですね。ペダルが付いてるからって、コレが役に立つと思ったら大間違いです(笑)
そのうち徐々にコレが一体化になり、当然安全性や安定性の面からフレームが強化されたり、タイヤが太くなったりユニットとして進化していったわけです。
これがカッコよくなったり、カウルが付いたりと発展して、現在のスクーターを初めとする『原付』となっていったわけ。つまりは一般的な『自動二輪車』とは全く別の形の進化をたどってきた、似て非なる種類のものなんですね。
ちなみに私は原付には『断固反対』です。現在の道路交通事情に既に合っていない規格であり、安全性にも多くの問題を抱えていると思います。特に原付の『30km/H規制』ですが、車のスピードとはあまりにも大きな違いもある上、運転者のマナーが悪い事もあり、車に乗っている側からすると非常に危険な存在です。今後は車体の安全性、性能も改善した上で、自動二輪車へ規格を変えていくべきではないかと思っていますが、じゃあ現在のスクーターとかは危ないから(実際スクーターとかで60KM/Hも出すと、緊急回避性能、安定性激悪!!)禁止にするのかというと非常に難しい問題でもあると思います。現在でもやはり『便利』な存在ではあるわけですね。
私も最近まで原付の生い立ちについて漠然としてしか分かっていない所があったのですが、最近60代のオジサンたちと話をしていて納得できました。私もこの件について詳しく調べたわけでは無いのですが、今後機会があれば細かく調べてみたいと思ってます。
ちなみに・・・自転車搭載の小型エンジンって見てみたい!欲しい~・・・。