昨日の朝早く地震がありました。私はちょうど夢か現かという状態だったのですぐに目が覚めました。私は地震に対しては少し鈍感な方なので、久しぶりのことだなと思い、少し揺れが長く続いたので、どこか遠くで大きな地震があったのかと思った程度でした。目覚まし時計を見ると5時半頃でした。それからしばらく眠り、起きてからインタネットを見ると震源地は淡路島で、深度は6ということでちょっと驚きました。淡路島と言うと18年前の阪神大震災と震源地は同じです。
18年前(1995年1月17日)の大地震は、あれからもうそんなに歳月がたったのかとは思いますが今も忘れられません。あの日私は2階の私の部屋のベッドで寝ていましたが、下から突き上げるような揺れとゴーッという音で目が覚めました。足元の台の上に前の夜に妻が花を生けてくれた花瓶が置いてありましたが、それが脚に飛んできてびしょ濡れになっていました。1月半ばの朝でしたからまだ暗く、手探りで下に降りていきましたら、寝ている妻の上には本棚が倒れ、妻は悲鳴を上げていました。幸い本棚は軽いものでしたから妻は無事でした。当時私は、定年退職後に知的障害者福祉の仕事をしていて事務所は神戸市にありましたので、その後交通機関が一部復旧して大きく迂回して通勤しましたが、神戸市内の惨状は筆舌に尽くせないものでした。
それに比べると今度の地震は怪我人や家屋の損傷はありましたが、幸い死者はありませんでした。それでも震源地の淡路やそこに近い所では、18年前の地震の再来かと思って恐怖した人も多かったでしょう。
専門家によるとこの地震を、近い将来発生が想定されている南海トラフを震源とする大地震の前兆としたり、阪神大震災の余震とする見方があるようですが、前者の見方が合っているならば気味の悪いことです。気象庁では「さまざまな学説はあるが、前兆的な発生とは今のところ考えていない」と言っていますし、大阪気象台も「すぐに警戒を呼び掛けたりするものではない」と言っていますが、実際問題として常に注意を怠ることは難しいものでしょう。そういうところに大地震の怖さがあります。