オリンピックは終わりました。正直言ってあまりオリンピックには熱中することはない私はやれやれという思いがしています。なにしろ期間中はオリンピックの報道が溢れかえり、テレビのない私は、新聞記事だけでも食傷気味でした。ブログ友のYさんはこんなことを書いていました。
「連日の洪水のようなロンドンオリンピック報道にちょっと参っている。
チャンネルのどこを押しても、オリンピック、オリンピックですから。それも、日本人選手がメダルを取った場面ばかりが、これでもかこれでもかと言わんばかりに繰り返されて。もちろん、日本人選手がメダルを取るような活躍はうれしいし、拍手を送りたいのですよ。でもちょっと…と思うのです。どう考えても、今回の各局のオリンピック報道は日本人選手の『応援報道』になっていて、〝素晴らしい競技を報道する〟という原点を忘れているようにしか思えないのです。
日本人選手だけでなく、出場する一人一人の選手の競技はそれまでの4年間の、いやそれよりもっと長い年月の努力の結晶なんですから、それを伝えるという報道、素晴らしい競技はたとえ日本人選手を負かした相手(外国人)でも映してほしいのです。それがスポーツ報道だと思うのです。(以下略)」
私もその通りだと思います。私は新聞だけですが、それでも過剰なほどの日本選手に関する報道で、政局のことや原発のことやその他の一般の記事は隅に追いやられています。オリンピック関係でもYさんの言うように外国選手の記事はほとんどありません。これは一種のナショナリズムではないでしょうか。オリンピック、オリンピックとやかましく叫んでも、それどころでない者もいますし、まったく興味を持たない者もいます。そういうことに新聞は配慮して、バランスの取れた紙面を作成するべきだと思います。メディアだけが浮かれていたのではないでしょうか。この後も「総集編」とか何とか続くのでしょうが、今朝の『朝日』は、12面~14面の4面を使ってびっしりと小さい文字で「入賞者と日本選手の成績」の一覧、15,6面には「最多38の物語 託した4年後へ」という特集です。メディアは早く興奮から冷めなさいと言いたくなりますが、しばらくは続くかもしれません。
話は逸れますが、私は阪神タイガースのファンですが、このところのタイガースときたら勝つことを忘れたように負け続けていて優勝は愚かCSも自力ではだめだそうです。これまではオリンピック記事に隠れてあまり目立たちませんでしたが、これからはそうもいかないでしょう。憂鬱なことです。