9月21日
○『週刊現代』の編集長初め編集部は、いったい何を狙って記事を作っているのだろうかと疑う。今朝の朝刊の最新号の広告を見ると、「ぶち抜き大特集20ページ」と称して、これ以上はないような大きな文字の「日本人よ、戦いますか 中国が攻めてくる」と煽情的な見出しで、内容は「第1部 尖閣沖で火ぶたが切られる そのとき何が起きるのか」、「第2部 実は人民解放軍より自衛隊の方が強い、だが…」とあり、以下第5部まであるが省略するし、一々についてはコメントしない。。
どうせ書き散らしの無責任な記事なのだろうが、読者の中には笑い捨てする者ばかりでなく、「そうかも知れない」とか思って、したり顔で他の者に言い回るのもいるかも知れない。確かに尖閣をめぐる問題での中国の態度はこれまでになく強硬で圧力を強めているし、軍の実力者の中には「戦争」を口にする者もいるらしい。だからと言って中国が今すぐ戦争を仕掛けてくることなどあるのだろうか。『週刊現代』は中国の動静に関して何か特別のチャンネルでも持っているのか。つくづく無責任な記事を垂れ流すものだと思う。これが三流以下の週刊誌というものだろう。
9月22日
○今日は「秋分の日」これまでは秋分の日と言えば9月23日と思っていたが、これを外れるのは、この日が24日だった1979年以来で33年ぶり、22日に早まるのは1896(明治29)年以来、116年ぶりとなるのだそうだ。これは地球の公転が毎年365日と6時間弱で、この端数のため地球が公転軌道上の同じ地点に戻ってくる時刻は、毎年、6時間弱ずつ遅れるのが原因だそうだ。
「秋の彼岸」は秋分の日を挟んで前後7日間を言うが、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、あれほどしつこく続いた暑さもこのところ後退して、今日はさわやかな秋晴れだ。近くの稲田は刈り入れも近く、畦道にはこれも彼岸の時期になると咲く彼岸花(曼珠沙華)が見られる。自然は正直なものだ。良い季節、良い風景だ。
9月23日
○上海の日系商社にいる西安人の邵利明(明明ミンミン)と電話で話した。上海は今のところ落ち着いているようだが、西安の暴動(「反日デモ」というきれいごとのことばは使うまい)がひどかったことは明明もインタネットで観て知っていた。日本製の車が暴徒に襲われて、家族を連れて買い物に出かけていた51歳の中国人男性が殴られて頭蓋骨骨折の重傷を負い、半身不随になったそうだ。手に棍棒や鎖、ブロックなどを持った数十人が男性のカローラを破壊しはじめた。
車から降りた男性の家族は、「苦労して貯めたお金で買った車だ」と述べ、破壊しないよう暴徒を説得していたところ、男性はすでに暴徒に殴られて倒れていた。救急車で病院に運ばれたが、右半身の運動能力と言語能力に障害が残った。明明によると警察は現場で撮られた写真をもとに犯人の追及を行っているらしいが、果たして逮捕できるか、逮捕して厳罰に処せられることができるか疑問は多い。
日本車に乗っていると言うだけで同胞にも容赦しない残忍な行為で、明明は今度の暴動はヤクザがやっているようですと言ったが、その組織的で残虐なやり方は案外そうなのかもしれない。もしそうだとすると闇社会に通じている当局者か何らかの者が背後にいることも考えられる。一部では金をもらって暴れた者もいるようだ。
明明もなぜこんなことをするのか分からない、ひどいと言っていたが、西安の事件は中国の中でもかなり凶悪なものだろう。とにかく中国という国には理解できないことは多いが、今回の暴動で二流以下の未熟な国家だということを世界に示したことになる。
昔(いつ頃?)、米は年貢として取り上げられた民が、飢饉の時に食料の足しにしたとか。
よくない欲称がついているのは、盗られないようにするための知恵だった?