江戸時代の臨済宗古月派の禅僧で画家だった仙和尚(1750~1837)に、次のような「老人六歌仙」というのがあります(意訳)。
1.顔に皺がより、肌にほくろができて、腰が曲がり、頭髪は薄くなり、髭が白くなる
2.手が震え、脚がよろめき、歯は抜けて、耳が遠くなり、視力が低下する
3.身に付けるのは、頭巾や襟巻、杖、老眼鏡、湯たんぽ、かいろ、尿瓶、孫の手
4.人が話していると間に入って聞きたがり、死を恐れ、寂しがり、心がひねくれ、強欲になる
5.くどくどと、気短になり、愚痴が多くなり、出しゃばりで、人の世話を焼きたがる
6.いつも子供の自慢と自分の健康自慢の同じ話を繰り返すので、人に嫌がられる
1、2、3、はいわば自然現象で、誰しもが経験することです。私にもだいぶ当てはまりますが、幸いまだ手が震えたり耳が遠くなったりはしていません。最近かかりつけの医院の先生に「いい顔色をしていますよ」と言われましたが、顔色が良いということと声が若いとはよく言われます。ただここにはありませんが、私の場合は最近は気力が減退してきたように思います。いつも「疲労感」があるのが気になります。
4、5、6は心がけの問題で、これは気をつけなければならないことでしょう。私は自分ではどれも該当しないとは思っていますが、他人から見たらどうでしょうか。子や孫の話はしますが自慢というほどのことはありません。しかし正直言うと、子や孫は私にとっては自慢の存在ですから、ことばの端にそれが現れるかも知れません。
自分に甘く採点してみると、まあ、あまり老人臭くなってはいないようです。しかし、来年からは80代になりますから、この「老人六歌仙」はいつも心しておこうと思います。
(朝の散歩から)
ムクゲ
書いて目のつくところにでも貼っておきましょうか。(笑)
明日から雨の予報で その後は平年の20℃ほどに
戻るようだ。 「老人六歌仙」なるほど‥と感じる。
現在のところ1,2,3,4は大丈夫のようだが 5.6は
自分でも気をつけなきゃ・・と感じている。