ウナギの稚魚(シラス)の不漁で、ウナギの価格が高騰しています。高騰を超えて暴騰だと言います。デパートに行っても、蒲焼は1尾が2000円近くもして、3、4人の家族がちまちまと分けるならともかく、独り住まいの私にはとても手が出ない高さです。
先日、全国の水産業者が集まる国内最大の商談会「ジャパンインターナショナルシーフードショー」が18日から東京であったそうですが、ウナギの代わりとして売り出すウツボやアナゴの蒲焼などに注目が集まったと言うことです。
アナゴを焼いたものは何度も食べたことがありますが、あれはあれとしてアナゴ丼などになっていて、味覚として確立していますから、果たしてウナギの代替となるのか疑問です。この辺りでは淡路島のアナゴは美味しいとされていますが、ウナギとはまったく違います。ウツボは恐ろしい顔をした太く長い魚で歯が鋭く、以前和歌山の漁港で干物を見たことがありますが食べたことはありません。ウナギに比べると脂が少なく、白身で美味しいそうですが、これもうウナギの代わりになるものか分かりません。
ウツボ(Wikipediaより)
夏、とりわけ土用の丑の日はウナギが定番になっています。負け惜しみではないのですが、どうしても食べなければならないものとは思いません。今年はともかくとして、近年はウナギは安いものでしたが、私が結婚した頃は今年ほどではありませんが結構高いもので、我が家ではなかなか口にすることがありませんでした。妻は季節の食べ物については律儀なところがあって、正月のおせちはもちろんのこと、冬至のカボチャや節分のイワシは欠かさなかったのですが、土用の丑の日のウナギだけは例外で食卓に上がることはなく、私は妻を冷やかし、妻は笑っていました。
今年の土用の丑の日は7月27日で、さてどんな様子かとスーパーやデパートを覗いてみました。
スーパーで。買おうとする人は見当たりませんでした、1尾2000円くらいです。
鮮魚店で。この店の魚は良いと評判ですが、店の奥で店のおかみさんが丹念に焼いていました。やはり2000円くらいで
前のほうが予約済みでした。買うならこの店のものがいいと思います。
デパートで。私の横に若い主婦らしい二人連れがいて、「鰻買おうか」「2100円だね」「止めよう」「贅沢だね」。笑いながらそんな会話を交わして行ってしまいました。
どこの店でもどれくらい売れたのか、今日売れ残ったものはどうするのかなどと考えていました。
知人の男性が2日間鰻を焼いて卸す店を手伝ったそうですが、機械で焼いて自動的に出てくるもので、何となく味気ないのですが、スーパーなどのものはこういうものでしょう。韓国産のものは焼け過ぎるすぎると捨ててしまうそうですが、日本産は高いので少し焦げ過ぎても出すということです。
来年は稚魚はもっと少ないそうで、蒲焼ももっと庶民の手が届きにくいものになるのではないでしょうか。
頭のほう、大丈夫でしょうか? 月曜日はMR検査ですね。異常のないことをお祈りします。
頭の心配をしていただいてありがとうございます。このところの猛暑で少々へこたれていますが、たぶん異常はないと思っております。
ガキの頃は淀川のウナギを自分で獲って食べたものです…。