中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

一卵性双生児

2013-04-22 07:55:05 | 身辺雑記

 知り合いのS子さんには6歳年下の双子の弟がいます。一卵性双生児と言うことで2人はよく似ていますが、下の弟の方はよく食べるらしく少々肥満気味ですから、40前になった今ではすぐに区別がつきます。性格も弟の方がおとなしいようです。 

 そんなことでS子さんは今では区別がつきますが、小さい時には見分けにくく、特に赤ん坊の時寝ているとまったく区別がつかなかったそうです。それで小さい頃のS子さんは弟達の靴下にそれぞれの名前の一番上の字、「ま」と「こ」と書いて区別したらしいのですが、お母さんに叱られたそうで何となく可愛らしくて微笑ましく思いました。しかしお母さんはちゃんと区別がついていて、母親とは大したものですとS子さんは言っていました。お父さんには区別がつかなかったそうです。 

 私の母も一卵性双生児でした。私が6、7歳になった頃には母と伯母の顔は少し変わっていましたが、それでもしぐさや声が似ていて、母かと思って近寄っていったら伯母だったので照れくさい思いをよくしました。母達の父親(祖父)は母達が40代になってもよく間違えていました。幼児の頃の母達の写真がありましたが、どんなに見ても区別がつきませんでした。 

 一卵性双生児は一つの受精卵が別れて二つになって成長したもので、元来は1人の人間になるものでした。ですから2人のDNAはまったく同じです。しかし人は環境の影響も大きく受けるので、S子さんの弟達もそうですが、私の母も伯母も結婚後の暮らしがかなり違ったので、互いに様子も性格もだいぶ変わってしまい、晩年の頃はよく似ている程度になってしまいました。 

ふたごの出生頻度は人種によって違いがあるようですが、一卵性双生児の出生頻度は地域・民族・時代に関わりなく一律0.4%なのだそうです。


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