私が読んでいる新聞の年末の朝刊のコラムに次のような一節があった。12月中の各界の人のことばを紹介したものだが、その中の1つ。
▼映画で山本五十六を演じた役所広司さん(55)が語る。「陸軍でも海軍でも、戦争体験のない若手に強硬派が多かった。今こそ、昭和史と向き合う必要のある時代じゃないでしょうか」
役所さん自身は戦後生まれだが、言っていることはもっともだ。昭和のあの時代を遠い過去のことにしてはいけないと思う。
近頃は戦後生まれの右派言論人の中にも勇ましく軍備増強を唱え、中には核武装まで言う者がいるが、とんでもないことだ。