厚生労働省は、2010年の都道府県別平均寿命を発表しました。それによると長野県が男性80.88歳、女性が87.18歳でともに第1位でした。男女ともに最下位は青森県で男性77.28歳、女性85.34歳でともに最下位でした。全国平均は男性79.55歳、女性は86.30歳でした。長野県も青森県も私からすれば寒い地方ですが、気候は寿命に影響するのかはよく分かりません。
青森県は40代など比較的若い年代での死亡率が高いことも平均寿命を引き下げていると言われているようです。死因別の死亡率では、「がん」「心筋梗塞などの心疾患」「脳卒中など脳血管疾患」の3大死因が目立ち、男性が56.51%で全国3位、女性も全国5位だったそうです。このほかの死因では、自殺が男性3.19%(全国3位)、女性1.16%(同8位)。糖尿病が男性1.29%(同4位)、女性1.30%(同10位)の高さでした。
県は、喫煙や飲酒などの生活習慣が早死につながっているとみているようです。県や厚労省の調査によると、青森県の喫煙率(2010年)は男性が全国平均を3.9%上回る36.1%の全国トップだそうですが、やはり喫煙はいけませんね。飲酒習慣者率(同)は男性が40.4%で全国平均を5%上回る全国1位。さらに、高肥満者率や食塩摂取量、歩行数なども全国平均よりも悪い数値を示しているそうです。
一方長野県では病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味のピンピンコロリ(略してPPK)運動の発祥地(下伊那郡高森町)でもあって、長野県はこの運動の普及に力を入れているとのことです。こういうことが長野県と青森県の違いになって表れているのかとも思われます。
私が住む兵庫県は全国で男性は24位の79.59歳で全国平均とほぼ同じですが、兵庫県は大県で、南側は神戸市や阪神間など大都会があり、中部や北部は山間部が多くて人口も少ない所ですから、県内でも平均寿命にはばらつきがあるのではないかと思います。私はこの7月で80歳になりますから、私の年齢はだいたい全国並み、兵庫県並みのようです。あとどれくらい生きられるかは分かりませんが、まあ長野県くらいはとも考えます。後少しですね。ある知人は100歳までは生きるなどと言ってくれますが、お世辞にしてもそんなことは不要だと思っています。高齢になったらどんな生き方をしているかが問題ですし、何よりも、もし息子達が先立ったら、こんなつらいことはありません。まあ欲を出さずに天命を待つということにしておきたいと思います。