中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

カタカナ英語の乱用

2013-03-17 18:31:41 | 身辺雑記

 今月初めの石川県議会の一般質問で、ある議員が2月の定例会での「知事議案説明要旨」や、当初予算案などの「主要施策の概要」について「カタカナ英語を乱用している」と指摘し、「英語を使った言葉遊びで政策を目新しいものに見せ、さも革新的なものであるようなふりをするのはやめるべきだ。ふざけているのか、県民・議会を軽視しているのか、知識や教養を試しているのか、はっきりしてほしい」と批判したそうです。(YOMIURI ONLINE) 

 県が使っていたカタカナ英語の例は次のようなものです。

 ・エクスカーション5月29日から4日間、七尾市を主会場に行われる「世界農業遺産国際会議」で実施される参加者の現地視察。

 ・デスティネーションキャンペーン……JRが地元自治体などと実施する大型観光企画。

 ・シェイクアウト石川県…が7月に行う県民一斉防災訓練の名称。

 ・インバウンド会議……海外誘客を検討する会議。

 ・マーケットイン型商品……市場動向を見込んだ商品。

 などなどです。 

 私はごく標準的な英語の素養しかありませんから、ここに挙げられている「英語」の意味は理解できませんでした。誰がこういう言葉を思いついたのか。若手の職員辺りかもしれませんが、小賢しい愚かしいことだと思います。これでは議員が批判したように、県民・議会を軽視しているのか、知識や教養を試しているのか、と思われても仕方がありません。 

 質問に対して県の総務部長が答弁し、「確かに『サポート』や『モチベーション』のように日本語でも十分、意味を表現できるような内容は、安易に外来語を使用することは注意しないといけない」と認め、「日本語を大切にしながら、県民にご理解いただけるよう、わかりやすい言葉遣いを心がけていきたい」と述べたそうですが、そつのない無難な答弁でしょう。 

 知事は「安易に外来語は使うべきではないとは思うが」としながら、「グローバル化がどんどん広がり、外国から入ってくる言葉もあり、的確に日本語で表現できないものも中にはある。どうしても使わざるを得ない場合もある」と説明したそうです。グローバル化が進み外来語が増えていっていると言っても、多数の県民に県の施策を発表する場合には、まず内容にふさわしい日本語を考えだして理解を得ることが大切でしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

 国や自治体の文書や首相の演説などでカタカナ語が乱用されることにはこれまでにも批判がありました。いかにも高尚だと思わせるようで、誰に向かって言っているのかと疑問に思います。かつての私の上司で英語好きの人がいましたが、教師などに話す時にはよく英語の単語を挟んでいました。それだけならいいのですが、その後ですぐに日本語に言い換えるのには、いかにも衒学的で白ける思いがしたものです。 

 京都大学では主に1~2年生が学ぶ一般教養の授業の半分以上を英語で実施する方針を決めたとのことで、学内には批判もあるようですが、大学ならともかく、自治体では文明開化の時代に膨大な量の外国語が入ってきて、先人達がそれを今でも使っているような日本語にしたような真摯な努力をして、住民に理解してもらうように努力するべきです。

 

 


サンシュユ

2013-03-16 07:52:17 | 身辺雑記

 近所のMさんの家のミザクラは今が満開ですが、そのそばにサンシュユの木があって黄色い花をつけています。

   

 サンシュユは中国や朝鮮半島が原産地で、江戸時代の享保年間に種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになりました。早春に葉がつく前に木一面に黄色い花を付けるのでハルコガネバナとも言います。季語は春です。サンシュユという和名は「山茱萸」の音読みに由来します。 

 

 

 

 

 

 

 

 


今こそ憲法9条を守ろう

2013-03-14 09:14:55 | 身辺雑記

 安倍首相は衆院予算委員会で、将来的に憲法9条を改定し、国連軍など集団安全保障に参加する可能性に改めて言及しました。改憲の発議要件を緩和する96条改正の後に、どの条文の改正を目指すのかは「述べる立場ではない」とかわしました。これに対して公明党からも自民党内部からも懸念が広がっているようですが、日本維新の会からは首相を支持する発言が出ていて、官邸と維新が接近しつつあるとの見方も出ているとのことです。 

 自民党内では幹事長経験者が「首相がやや調子に乗り始めたのが気になる。7月の参院選まで謙虚に事を進めるべきだ」と語ったそうですが、確かに調子に乗って「戦争ができる軍隊づくりの執念を見せたように思います。参議院選までだろうが、首相は自論を言いたくてうずうずしていたのでしょう。 

 公明党の山口代表は、首相の発言を「一議員の立場で立法府の課題として論点を提示した」と強調。首相としての政策課題に挙げないよう強く求めました。「政府には憲法順守義務がある」とも指摘し、相次いで憲法改正に意欲を示す首相を牽制したようです。「平和の党」を自任する公明党にとっては、9条はもちろんのこと、96条についても改定には承知できないのでしょう。 

 これに対して日本維新の会の橋下共同代表は「9条が今のままでいいとは思わない。堅持すると日本の安全保障上、大問題が生じる」と賛意を示しました。大阪市役所内で記者団に語ったようですが、「9条を堅持すると生じる安全保障上の大問題」とはいったい何なのでしょうか。また「現実を無視して文言にしがみついて、国民の生命財産を守れない事態が生じたらどうするのか」とも言ったそうですが、彼らしい粗雑な物言いです。要するに彼も戦争できる軍隊を保持することを前から主張し、維新の会の議員連中もそれに雷同しています。一方では彼は「僕はバカな政治家が引き金となって戦争をやるのは反対」とも言っていますが、具体的にはそのバカな政治家は誰なのでしょうか。これに対してあるツイートで「そもそも、『僕はバカな政治家が引き金となって戦争をやるのは反対』っていう発言は、悪いけどバカすぎるんじゃないか。『バカな政治家が引き金となって戦争をやるのに賛成』って人は、ふつういないだろう。武器の商人以外は」と嗤っています。 

 今更のようですが、憲法9条を改めて読んでみましょう。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 

 戦後70年、この条項を中心とする「平和憲法」を守って平和な民主国家をつくり上げて来ました。橋下氏は「現実を無視して文言にしがみついて」と言いますが、この70年間に世界では戦争が止むことはありませんでした。その中で「一国平和主義だ」とか何とか批判もありましたが、日本は戦争しない国を維持してきました。橋下氏の言う「現実」とはどういうものでしょうか。 

 非現実的だとか青臭いという謗りも受けるでしょうが、今のような戦争の火種が多い時こそ、憲法9条の意義を再認識するべきでしょう。「お国のために血を流す」ことが称揚される時代が2度と来ないようにと願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


駆け込み退職後再就職

2013-03-13 07:38:42 | 身辺雑記

 この20日から退職手当の引き下げが予定される静岡県の公立学校では、前倒しで退職を希望する教職員が2月末時点で100人を超えることが分かりました。退職希望日は引き下げ予定前日の今月19日に集中しています。県教委が12年度の定年退職予定者588人に対し、退職希望を2週間前までに通告するよう求めたところ、100人以上から申し出があったといいます。19日の県議会で採決予定の関連条例案によると、19日以前に退職すると、20日以降の退職よりも約120万〜150万円多く手当が支給されるといいます。 

 他の県でもやはり教員や警察官の駆け込み退職が問題になっていました。どこも新しい退職条例ができると退職金は減るので、その前に退職する希望者が続出したのですが、静岡県の年度末の3月20日の前と後で120万〜150万円の差ができるのは大きいと思います。なぜ年度途中でこのような処置をするのかよく分かりません。後わずかで来る年度末で普通のように退職させ、条例の適用は新年度からということはできなかったのでしょうか。 

 ところがこの問題は別の面で問題になっています。静岡県の駆け込み退職する教諭50人が4月に再任用されることになっていて、川勝知事は定例記者会見で「50人もいるのは驚きだ」と述べ、「25年以上勤めていれば、ほぼ自動的に再雇用の条件を満たすので、言ってみれば天下れるという話だ」と批判しました。再任用は「天下り」とはちょっと違う気もしますが、知事は「最後まで勤めて退職金を減らされる同僚とまた一緒に働くことが平気とは、なかなかの強心臓。明らかにモラルの低下がある」と述べたそうです。教師もこと金勘定に関してはきれい事を言ってはおれないのでしょうし、強心臓にもならざるを得ないのかも知れませんが、ちょっと侘しいことです。

 


花粉症?

2013-03-11 07:30:25 | 身辺雑記

 数日前から外に出ると目がしょぼしょぼして涙目になり、鼻水も出ます、このところ花粉の飛散量が多いらしく、8日付のNHKの気象情報をネットで見ると「花粉が大量に飛び、九州から近畿には黄砂も飛んでくる見込みです」とありました。どうも花粉症のようです。 

 私は以前は花粉症のはなかったのですが、おととしあたりから急にその気配が出て来ました。花粉症のようなアレルギー反応は、体外から入った抗原によって体内に抗体ができ、この抗体が抗原と反応して起こるものです。花粉症の場合は抗原になるのは花粉の物質です。私の場合は抗体は少なく花粉症が出なかったのですが、何年かのうちに抗体が増えて、それでおととしあたりから発症するようになったのでしょう。 

 だいぶたってからアレルギー反応が出ることはよくあって、かつてある知人の若い女性は突然唇などが腫れ上がり、病院に行って「マンゴーアレルギー」だと分かりました。彼女はマンゴーが大好きでよく食べていたのですが、そのたびにマンゴーに対する抗体が蓄積され、とうとうマンゴーアレルギー反応が出たようで、今度食べたら死ぬかも知れないと警告されたとのことです。マンゴーがよく食べられる国ではこのようなことはないのかと思いますが、おそらく免疫ができているのでしょう。 

 今のところ私の花粉症らしい症状は軽いものですが、それでも何となく鬱陶しくて、これ以上重くなったら困るなと思っています。

 

 

 

 

 

 


維新の会の大阪市議の思い上がり

2013-03-10 07:53:11 | 身辺雑記

 大阪維新の会の丹野壮治・大阪市議(40)が、自身のブログで、自民党市議を中傷する書き込みをしていました。(YOMIURI ONLINE) 

 大阪市議会では大阪維新の会代表の橋下徹市長が市議会に提案した市営地下鉄・バスの民営化条例案を審議することになっていますが、これに関して丹野市議は6日付のブログで、「(自民党に)残っているのは公共事業を食い物にしている政治家」「阿倍野再開発(事業)などで吸った美味しい汁を今でも忘れられないアリンコ達」「自分の生活しか憂えていない時点で、『お前はもう死んでいる!』って感じ」などと書き込んだそうです。当然自民党市議団は「失礼極まりない」として、「謝罪がなければ、審議には応じない」と態度を硬化させました。この条例案の可決には市議の3分の2(58人)以上の賛成が必要で、維新(33人)は公明(19人)、自民(17人)などの各会派に協力を求めていて、維新市議団は丹野市議から事実確認して対応を決めるとし、橋下市長は「あまりにも議員としての立場をわきまえてない」と批判しました。丹野市議は書き込みを削除し、ブログ上で謝罪したようです。さらに自民党市議団も訪れて謝罪しました。 

 丹野市議は2011年4月の統一地方選で公募による公認候補として初当選しましたが、ブログの文言の幼稚さと軽さはどうしようもありません。こんな程度の人物が市議として存在しているのかと呆れもします。彼が市議になって以来の大阪維新の会は議会で多数を占め、これまでいくつかの条例は皆通してきました。そこから「そこどけ、そこどけ維新が通る」という思い上がりが生じたのだと思います。 

 この市議を橋下維新の会代表は批判していますが、橋下氏こそかつて自身のツイッターで、自分を批判した学者や週刊誌を口をきわめて罵倒してきました。その品性のなさと育ちの悪さを露呈した物言いは、それこそ「あまりにも市長としての立場をわきまえてない」低劣なものでした。親分がそうですから手下どももそれに倣うのは当然でしょう。前にも橋下氏が公募した大阪区長の1人が区民をバカ扱いしたツイートをして問題になったことがありましたが、大阪維新の会は真剣に我が身を顧みることをしないと、これからも問題言動を起こす者が身内から出ると思います。

 これについて橋下市長は「僕も議場で(自民などに)ワーっと言うが、向こうからの非難の度合いに応じてやる。(問題にならない)ギリギリのラインでやるには技術がいる。丹野議員にはまだ早い」と改めて批判したようですが、相も変らぬ「オレは、オレは」のうぬぼれぶりです。よほど自分が優秀な人間と思っているのでしょう。

 


ミザクラ(実桜)

2013-03-09 07:40:31 | 身辺雑記

 毎年紹介していますが、今年も近所のMさんの家のミザクラが花をつけました。実桜という名のとおりサクランボが生る桜ですが、大きな実はつけません。それでも5月頃になると真っ赤な小さなサクランボが生っている様子はなかなかきれいです。これから次第に暖かくなりどの花も満開になり、花の後、実が次第に大きくなり、色づいていくのを見るのは楽しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ある韓国人の死に対して

2013-03-08 15:24:37 | 海外あれこれ

  YouTubeをあれこれ見ていますと、「エレベーターに突っ込んで死ぬ韓国人の音声付き映像」という動画がありました。

http://www.youtube.com/watch?v=0tPbisA4q-c

 一時的な激情に駆られたとは言え、あまりに悲惨な事故で痛ましく思います。誰もがそう思うのかと思ったら、この動画に対する書き込みのコメントがひどいのです。例えば「ここまで、ワクワクして嬉しい動画は初めてだ」とか「寝る前には必ず観ています。1日の鬱憤を晴らすのに最適です」、「害虫を一匹駆除」、「最高だね!心が和むwwっていうか、ドアもろすぎww」などひどい悪罵、嘲笑、罵倒の連続で、この男性の死を悼むものはありません。ここには引用しませんが、朝鮮民族に対するあからさまな差別呼称もありました。中には「ちゃんとした、教育を受けていないから、直ぐに頭に血がたまるみ­たいだね・・・・日本が韓国を統治して、今の韓国にしてあげたのに」と言う歴史認識など蹴飛ばすような暴論もあります。

 日本人は(全部ではないでしょうが)これほど思い上がり、血も涙もない言辞を弄するようになっているのかと寒気がします。一部の日本人の朝鮮民族に対する嫌悪感を含む差別感情は戦前から変わっていないようです。これでは韓国の新大統領が、日本と韓国の「加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れても変わらない」といういささか不穏当で不愉快な発言を裏付けてしまうことになります。

 


戦争しない国

2013-03-07 08:17:52 | 身辺雑記

 『毎日』紙の読者の投書欄、「みんなの広場』に83歳の無職の男性が「戦争は絶対避けよ」という投稿をしていました。 

 尖閣諸島国有化から中国との領土をめぐる緊張が高まり、中国の挑発的行動が増えている、日本政府は相手の挑発に乗って発砲してはいけないと言い、「私達老人は、先の戦争体験があり、戦争は勝った国も負けた国も家族の犠牲者が出る」と言っています。この人の奥さんの父親は中国を転戦していましたが、一時帰国して再び召集を受け硫黄島に配属され、ここで1945年3月に米軍と戦闘の末に全員が玉砕したそうです。 

 そして「戦争を体験した政治家が増えているが、戦争は絶対に避け、外交努力で解決しなければならない」と結んでいます。戦争を知らない政治家が増えているのは事実ですが、彼らの多くは、この投書にあるような戦争の実態を理解していないだけでなく、むしろ日本を戦争のできる国にしたいと考えているように思います。 

 安倍首相も戦後生まれですが、今のところ夏の参院選を意識してか爪を隠していますが、もし参院選に勝てば右翼政治家の本性を剥きだしてくるでしょう。書店には彼の著書「新しい国へ」が置かれています。前に首相になった時に出した「美しい国」の完全版なのだそうです。帯には「『強い日本』を取り戻すために」とあり、買うつもりはないので目次をめくってみると、右翼政治家らしい項目がズラリと並んでいて、どういう意図を持つ政治家なのかよく分かります。 

 彼の言う「美しい国」とは「強い国」と同義のようで、今の日本は弱い、美しくない国だと言うのでしょう。ですから彼は戦争のできる「強い」国に日本をしたいのでしょう。おそらくまず憲法96条を変え、次に平和憲法の中核である第9条を変えることを狙っていると思います。このような意図を自民党は当然支持するでしょうし、石原慎太郎議員のような超右翼的な議員も賛同するでしょう。私はこのような政治家達に日本維新の会の若手議員がこぞって同調していることに怒りを覚えます。彼らは自分達が享受してきたこの国の平和をどう考えているのでしょう。「平和ボケ」などという悪罵を民主的な国づくりに努力している人達に投げつける傾向がありますが、このことばは維新の会の若手議員などにこそふさわしいものと思います。

 

 

 

 

 


ネコヤナギ

2013-03-06 07:28:45 | 身辺雑記

 卒業生のM子がネコヤナギをくれました。家の近所の山で採ったのだそうです。

 

 

 ネコヤナギは柳の仲間ですが、その花穂がふんわりとして猫の尻尾を連想させるところからつけられた名です。花穂が可愛いので生け花の材料としても売っている早春の花です、雌雄異株だそうですが、私には外見からは見分けられませんでした。M子によるとこの枝を水なしで置いておくと花穂は1年以上もそのままだそうですが、水につけると辺り一面に花粉を落とすそうですから、これが雄花を付ける雄株なのでしょう。 

 花穂は猫の尾を思わせるということですが、私には木にしがみついている姿のように見え、可愛い感じでした。見ようによっては鼠にも見えます。

 

 

 

  ピンクネコヤナギという美しい花穂の品種もあるようです。 

                                  。       (インタネットより)