久しぶりに「房総のむら」に行って来ました。「菊人形」と「江戸菊」が展示してありました。江戸時代に菊の栽培が庶民に広がりました。品評会が盛んに行なわれる様になると一攫千金を狙って品種改良が進みました。現在ある花形の殆どはこの時代に生まれたものだそうです。また、「江戸菊」は元禄時代に始まり、江戸を中心に発展しました。開花が進むにつれて花がねじれたり変化するさまから「狂菊」「芸菊」などと呼ばれていたそうです。
館内には色々な実がなっていました。「ナタマメ」は名前の通り30cm位の大きな鞘が鉈(なた)に似ていました。健康茶や福神漬や民間薬などに使われるそうです。「コムラサキ」(小紫)は「ムラサキシキブ」に似ていますが、樹高も実も小さい為にこの名になったそうです。綿は白いものだと思っていましたが、茶色の綿を初めて見ました。
木更津市金田地区では各町との境に綱を吊り、町内繁盛と災いが入るのを防ぐ願いを込めるそうです。ここでは「上総地方の災いよけ」の例として、◆サイコロ <たくさんの目で悪いものを怖がらせる> ◆かしま人形・男 <災いを通せんぼする> ◆エビ <災いをはねのける> ◆ふだ <願い事を書> ◆たわし <災いを洗い落とす> ◆タコ <たくさんの足で怖がらせる> ◆かしま人形・女 <災いを通せんぼする>がぶら下げられていました。
ちょうど「千葉のまつり」の展示をやっていたので、ついでに観て来ました。館内の各施設や屋外で「上総」「下総」「安房」のまつりが展示やビデオの上映で紹介されていました。また、トピックスとして2ヶ所のまつりも展示されていました。「千葉のまつり展示めぐり双六」に参加してお土産を頂きました。
「安房」の「白間津のオオマチ(大祭)」は南房総市千倉町で1000年以上も続く祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。4年に1度、3日間かけて執り行われます。「ササラ踊り」は「日天」や「月天」を背負った「仲立」(少年2人)を中心に、「踊り手」(小学6年生以下の少女)、「唄うたい」が踊りを奉納します。
トピックスとして紹介されていた市川市国分の日枝神社には茨城県稲敷市の「大杉神社」を勧請しています。「大杉講」として毎年代参が行なわれています。「大杉祭」は2月11日に執り行われていますが、現在は神事だけとなっています。昭和10年頃までは「船神輿」を担いで家々を廻り、悪霊や疫病などを船に集め、国分川に流す儀礼があったそうです。「船神輿」の前方の柱には「鼻高天狗」と「烏天狗」の面が取り付けられています。
江戸絵巻(江戸菊) / 菊人形(女船頭と餅をつくウサギ) / 江戸黄八丈(江戸菊)
ナタマメ(鉈豆) / コムラサキの実 / 唐辛子 / ヘチマ
日本綿(白) / 日本綿(茶)
綱つり・・・左から「サイコロ」 「かしま人形・男」 「エビ」 「ふだ」 「たわし」 「タコ」 「かしま人形・女」
「ササラ踊りの少女」と「唄うたい」の衣裳 / 大杉祭の船神輿
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