「なごみの米屋」に買い物に行きました。ついでに店内にある「成田生涯学習市民ギャラリー」で開催されていた《 坂本直隆作陶展 》を観て来ました。成田市在住の「坂本直隆」さんが陶芸の世界に入ったきっかけは、陶芸が趣味だった奥様と結婚したことだそうです。奥様は結婚と同時に陶芸教室を始めました。お子様を出産後に陶芸教室を奥様から引き継ぎ、会社員と2足のワラジを履くことになりました。公募展にも多数チャレンジし、入選を重ねて来ました。63歳で会社を退職後に念願の作陶に没頭する日々になりました。
まったくの独学での作陶で、取り入れてみようと思うものは取り入れ、型にとらわれずに作っているそうです。特に「茜線紋」シリーズが印象に残りました。どの様にして細く真っ直ぐな線を描くのか聴いたら、細いテープを貼って作っているとのこと。5回位の工程を経て焼き上げるという「坂本直隆」さんが編み出した方法。緻密な手仕事に感動しました。
同時に展示されていた《 「棟方志功」のいろは版画字の模写 》は、「絵手紙の会」の方が新聞紙のカラー部分を手でちぎって作ったそうです。
茜線紋大皿 / 茜線紋六角器 / -2点共に千葉県展に入選-
茜線紋フリーカップ -後に壺も見えます- / 「棟方志功」のいろは版画字の模写
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「なごみの米屋」別館の「成田羊羹資料館」で第37回企画展《 老舗和菓子屋の掛紙展 》も観て来ました。昭和30年から昭和40年頃の老舗和菓子店の掛紙を中心に展示してありました。有名な作家が関わった掛紙もたくさんありました。「米屋本店」(現・なごみの米屋)は、1899年(明治32年)に羊羹屋を創業する以前は、この地で米穀業を営んでいました。その屋号を受け継ぎ、最初の掛紙は稲穂が描かれていました。
話は変わりますが、2022年4月24日(日)、「大本山成田山新勝寺」の中興第二十二世「貫首」となられた「岸田照泰」大僧正の「晋山式」が厳かに執り行なわれました。2003年3月の第二十一世「貫首」の「橋本照稔」大僧正の時以来19年ぶりになります。成田山表参道では、「晋山」慶祝のお練りが行われ、その時の「のぼり旗」と「提灯」が参道商店街に飾られていました。
「「新宿中村屋」の掛紙 -「棟方志功」のデザインによるもの-
「文明堂」の掛紙 -「伊東深水」の画によるもの-
「入船堂本店」の掛紙 -めでたい宝船のデザイン-
「虎屋」の掛紙 / 「亀屋本店」の掛紙 / 法事用のカタログ(徳川頼倫候よりの注文・角金堂)
「菊屋」さんの軒下には「提灯」と「五色の旗」が / 「川豊」さんと「のぼり旗」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます