サヨコの独り言

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街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《いきでいなせな浮世絵展》 -成田スカイタウンギャラリーにて-

2019年06月02日 | 展覧会
6月1日(土)、《いきでいなせな浮世絵展》(祝 十三代目・市川團十郎白猿 襲名)に行って来ました。江戸時代を描いた絵師達の作品61点が勢揃い。【1. いきでいなせな歌舞伎役者・市川團十郎と成田山新勝寺】 【2. いきでいなせな成田山参詣・出開帳】 【3. いきでいなせな女性たち】 【4. いきでいなせな相撲力士】 【5. その他】の5部門に分かれて展示されていました。

「いき」(粋)と「いなせ」(鯔背)は江戸っ子のステイタスシンボルで、日本独自の美的概念として江戸時代に成立しました。「いき」は「意気」から転じた言葉とされています。今でも良く使う言葉なので、漢字は分かりましたが、「いなせ」の漢字を見て何故に魚偏(?)と思いました。「いなせ」の「鯔」はボラの稚魚の事で、江戸時代に日本橋の魚河岸で働いていた若者のマゲが「鯔」の背びれに似ていた事からきているそうです。威勢がよく、勇み肌で、さっぱりしていて、きっぷの良い様を指します。気性・態度・身なりがあか抜けしていて、自然な色気の感じられる「粋」とは対で考えられていました。

「奇想の系譜」の一人である「歌川国芳」の作品も2点ありました。「天保の改革」の質素倹約・風紀粛清の号令による取締り前の作品だったので、反骨精神旺盛な奇想感はありませんでした。

ところで、「市川海老蔵」さんが「十三代目・市川團十郎白猿」を襲名する事になりました。「白猿」には、<父や祖父には足元にも及ばぬ>と言う意味が込められているとの事。早すぎる襲名だと自覚している事を示しているそうです。過去には五代目・七代目・八代目が名跡及び俳名として名乗っています。

 

鯔背風(展示場の説明より) / 當世五人男-白猿-(七代目・團十郎) / 市川海老蔵(国芳画)


こども火消し揃い(国芳画)

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