熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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100歳現役、わが俳句人生 俳人 富田潮児

2009-06-12 07:05:19 | 日記
 ラジオ深夜便で俳人 富田潮児さんのインタビューを聴きました。富田さんは明治43年生まれで、今年数えで100歳になります。私の父も同じ明治43年生まれでしたから同世代なんですね。父は「牛歩」という俳号で水原秋櫻子の「馬酔木」に投句していました。
 たまたま全盲のピアニスト辻井伸行さんがコンクールで優勝された日と重なりましたが、富田さんも若くして失明しています。目の他に耳もちょっと不自由なようですが、毎日10句以上も詠んでいるそうです。まさに怪物です。
俳誌「若竹」を設立されたのは失明して間もない昭和3年で、間もなく1000号を迎えるとのこと。
番組の中で紹介された句の幾つかを書いておきます。

 怪物といふ名をもらひ生身魂

 ステッキはオランダものよ白靴も

 老鴬の今朝も来ており守石荘

 ラジオ収録つかの間に済み夕薄暑

 いまわまで筆を離さず萩惜しむ

 ついでに牛歩の句もひとつ

 「夏蝶の睦みつダムの空へ空へ」

 明日は故郷秩父で活躍されている若きピアニスト「高橋 望」さんのドビユッシィーを聴きにいきます。