昨日(5月17日)彩の国さいたま芸術劇場の「海辺のカフカ」の舞台を観てきました。まだ公演中なので詳しいことは書きませんが、13:30開演で17:15終演、途中20分間の休憩ですから、正味3時間25分軽快な場面転換で、村上ワールドを十分堪能出来ました。席は右側のバルコニー席でメンバー料金¥6,300でしたが、それほど見にくいという感じではありませんでした。
原作は15歳の少年と初老の記憶喪失の老人の物語が同時並行で進みます。これを舞台上でどのように表現するのか非常に興味がありました。さすが世界の蜷川さんですね。舞台を分解して透明なガラスケースに入れてしまいました。そしてそのケースごと動かすことによって、小説を読んでいるように場面を転換してしまいます。
上演時間の制約からでしょうが、原作の一部はカットされていますが、あまり違和感は感じませんでした。我々の年代になると、上下併せて800ページを超える本を読むことは相当骨が折れる作業です。このように舞台化していただくことは、多くのシルバー世代にとっては大変有難いことです。出演の皆さん方も原作のイメージを良く表していました。
来月は大阪公演ですが、是非埼玉で再演をしていただきたい作品です。
記念にブックマーク¥600を購入。