旅行記では簡単にしか触れませんでしたが、箏の巨匠宮城道雄の命日が6月25日(1956年昭和31年62歳)だったんですね。昨日の読売新聞「昭和名人伝」でも取り上げられていました。宮城の生まれは神戸市ですが、代表作「春の海」は父親の故郷であり失明前に育てられた、鞆町から見える鞆の浦をイメージして作曲されたのだそうです。
鞆町は潮待ち・風待ちの港として遣唐使の時代から栄えた町です。そういう歴史風土があって箏の生産は福山市が70%を占めているのだそうです。
宮城は大阪への公演に向かう途中、東海道線の急行「銀河」から愛知県刈谷市付近で、転落死したのですが、事故死なのか自殺なのか真相は不明のままです。62歳ですから、存命ならもっと素晴らしい曲が出来ていたことでしょう。
さー坊が見たのは初夏の海ですが、春の海はもう少し感じが違ったのかも知れません。