店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

龍馬ブーム?

2010-04-07 10:30:57 | Weblog
 先日鹿児島に行ったときにまで、ホテルのみやげ物コーナーに便乗商品が置いてあったけど、少しでも関連があるところには、あの商品が出回っているのか?
 観光地でなくても、あちこちの本屋で、龍馬コーナーができていたり・・・。
 この機にいろいろ知識が増えていいと思う人もいるし、「にわか龍馬通」があちこちでうざい言論を撒き散らしたら、ひっそり幕末の面白さを楽しんでいた人はイヤかもしれない。

 でも・・この間まで「直江兼続」「坂の上の雲」ブラボーだったんでしょ?
 毎年歴史上の人物の誰かがブームになるとはいえ、なんか「流行」というものすごい速度で、歴史上のことまでがどんどん消費されていくカンジです。
 本当にその人物が好きなら、ゆっくり一生研究してつきあえばいいのに。
 なんか便乗商法に踊らされて、「さあ買え」「さあこの本を読め」「さあこの史跡へ行け」とせきたてられているような気がして、なんか素直に従う気にならないけど・・・。
 服やグルメと一緒くたに楽しんで、盲信して、次の新しい何かが出てきたら、そっちへ行ってそれで終わり?
 何かに駆り立てられように楽しみ、そして次の人が出たら忘れる・・・そういうのって、歴史の楽しみ方としてはすごくうす味な気がする。
 それとも、すでに歴史上の人物でさえも移り変わるファッションでしかないわけ?
 
 今さらヒネクレ者的ポーズがカッコイイなんて思わないけど、歴史ってさ、時間かけてゆっくり味わう類のものだと思うんだけど・・・。
 若いとき限定・健康じゃないとダメとかって入口の狭いものじゃなくて、トシとってからも続けられる・・・そんなゆったりした趣味のひとつだと思ってたんだけどね。
  

 
 
    

店主走る④と他の話

2010-04-06 20:12:18 | Weblog
 体調がちょっと良くなった。
 今日はどうしてもクリアしないといけない用事ができたので、車で役所の支所まで行ってきた。
 ここの人は親切で、言葉使いもよく、手続きの説明もわかりやすかった。
 もちろん、帰りぎわまで他の手続きがないかどうかまで気をつかってくれたので、ありがたいと思った。

 いい対応は、目の届きやすい小さい役所の支所だからなのか?
 いや、違うっ!行き届いているのは、そこにいる人たちの心がけだっ。
 おいらは、そう信じたいんだけど・・・。
 
 こんな話をするのは、先日父の老人手帳(みたいなカード)の更新に行ったときは、市役所の臨時カウンターに派遣かバイトらしいヘボな人たちが、いっぱいたからだ。
 そいつらは、マニュアルにある手続きの仕方をただ、棒読み暗記してしゃべる。
 法律の条文暗記しても司法試験に合格しないのとおんなじで、暗記の盲信(妄信と言えるかもね)はまずいのに・・・。
 ウチの父は普通の手続きとちょっと別の例(マニュアルにない例)だったので、それを突っ込んできくと、そのたとんにウロウロ、オロオロ・・・まわりにいるヤツまで動揺する。
 動揺するのって、尋ねられた本人だけでいいじゃん。
 なんか反応が原始人的・・・。
 (あ、こんなこと書くと「原始人のことよく知らないクセに」とか怒られそうだ。すいません。)
 公共の場で、集団パニック状態を人前で見せるとすごく見苦しいし、見ようによってはそうやって全体が動揺してるのって、窓口・席に来たひとに不安を与えると思う。

 それでさえも不快なのに、そのあと、もっとやな事が起きた。
 おいらの隣(次)にいたおじいさんは、酸素ボンベをつけた(明らかに障害者だと思われる)人で、歩くのもキツそうなのに、ひとりで来ていた。
 そのおじいさんを、
「次はあっちへ行ってください」
 と、おじいさんがやっと座ってひといきついたと思ったら、別の席に追い出した。
 呼吸が苦しいから酸素ボンベつけているのに、また歩かせるの?
 でもって、おじいさんが座ったままでも手続きできるようにしてあげればいいのに、書類の受け渡しにもいちいちおじいさんを立ち上がらせる。
 自分から席にいるおじいさんにできた書類を持っていってあげようなんていう気持ちはナシ。「そんなヤツ誰もおらん」の世界だ。情けないことに。
 もちろん、ウロウロ、オロオロちゃんたちは、何をするでもなくそこにいるだけ。
「無為無策」ってこういうの?
 見ててかなりムカついた。
 
 役所側の対応もかなりまずいと思う。
 どこか不自由な人にはなるべく「ラク」なやり方で手続きしてあげればいいのに。
 そんな対応のしかたさえ、いちいちマニュアルにしないといけないのか?
 じゃ、そのマニュアルの欠陥は誰のせい?
 国民の(市民の)税金で生活してるくせに・・・この(じいさんに対する)鬼畜的対応って何?
 でも与えられたマニュアルどうりにしか何もしないし、それ以外のことが起きたらあんな反応(ウロウロ、オロオロ、放置)しかできないでどうすんだよ。
 頼むからヘボは社会に出てお金をもらおうなんて思わないでくれ。
 それと役所は、いろいろな手続きをするところであって、ヘボの養成所じゃないはずなんだけど・・・。

ヒトラー

2010-04-05 22:00:09 | Weblog
 DVD2枚組み3時間。
 見終わったらお尻が痛くなった。
 基本的に監督とか演出とかで作品を選んでない、ストーリー重視のおいらは、箱書きのデータとかあんまり見てないので、他の人の参考にはなんないかも。

 おいらはこの話を、ヒトラーと関わった「ふたりの主婦の物語」「四人の女の物語」として見ました。
 親ヒトラー側にのめりこんでいくヘレナと、反ヒトラー側に立つ夫のいるソフィーと。
 まあ、ヘレナは、
「無名のタレントをメジャーに育てていく」
 ような感覚で、最初は夫の手伝いだったはすが、自らがヒトラーの魔力にハマってしまう・・・幸せなセレブ夫人で安泰のはずだったのに、家庭は崩壊し、やがてはさんざんな目にあうようである。
 無名の人をメジャーに育てていくって、確かに楽しいギャンブルなんだよ。
 でも、よりによってさ、とんでもない賭けをしてしまったものだ。
 そしてソフィーは、反ナチ・反ヒトラーの側に立つジャーナリストを夫を持ったせいで、活動にこそあまり手を貸してないけれど、夫を亡くすことに・・・。
 このソフイーは、「賭けのツケを払って不幸」というよりは、まったくの気の毒な被害者でしかない。良き妻、良き理解者だっただけ。
  善良なソフイーと華やかなヘレナ、それぞれにひたむきに生きても、あの「怪物」の前には、女は無力だったのでしょうか。
 あの時代の流れの前には、こういう不幸になった女性、山のようにいるんだろうな。

 その他にもヒトラーの姪のゲリ、恋人のエヴァ。
 この作品ではヒトラーはまわりにいる女性、かたっぱしから不幸にしている。
 子供や女性に純粋さを求め、必死でその純粋さに向き合おうとはしているけれど、そのやり方が押しつけがましいので、どこか「やなヤツ」臭がしてくる。
 最後まで連れ添ったエヴァでさえ、かなり精神的に追い詰められているし。
 特に、可憐で無邪気なゲリの死は、あまりにも痛ましすぎる。
 このゲリを演じた女優さんの、無邪気に都会生活を楽しむさまや、ちょっとしたポーズまで、かわいいことといったらないので、ますます涙をそそるわけです。
 それもふたりの関係が「英雄色を好む」的な関係じゃなくて、ヘンに「保護者」気取りで抑圧された関係なぶん、ますます「病んでる」感がするし・・・。
 ヘンにプラトニックを気取った関係なんか、絶対信用するな!ってことですかね。

 あと印象に残ったのは、子供時代のヒトラーを演じた子役の子の目。
 「深く激しい何かを秘めた目」
 というカンジが出た、すごくクッキリとした目でした。
 この子供の目が、彼の行く末を暗示しているようにも思え、ちょっと恐怖で見ものです。
 
 今まで見ていたノー天気な作品とちょっと違ってかなり内容は重い。
 でもこの映画を見ていると、
「民衆の間違った選択(ヒトラーの政策支持)」と、そんな選択をさせてしまう政府の無能(敗戦とその賠償も原因のひとつだけど)ぶりが、なんかどんどん世の中が暗く低いほうに流れている今の状況とダブって、
「また、いつか、どこかで、こんなとんでもない選択をしてしまうのでは?」
 と思ってしまう。
 そんなに世の中の人はバカじゃないと思いたいけれど・・・。
 
 
 
 

店主温泉に行く⑰

2010-04-05 08:45:20 | 温泉
 ってことで、「美人の湯」温泉にたどり着いた。
 すごい山の中にも関わらず、駐車場はけっこう埋まっている。
 建物も設備もまだ新しく、ログハウスふうの内装でシンプルだけど、キレイだ。
 風呂は露天・室内湯の2つだけ。
 サウナがないのが残念だけど、露天からは大崩山が一望できるし、すっきりとした山の景色が楽しめる。
 湯の質は、「美人の湯」というだけあってお肌がすぐツルツルに変わってくる。
 しかも湯にヌルヌル感が全然ないため、さらっとした化粧水のようなカンジである。
 ヌルヌルが苦手でお肌にいいお湯を探している人には、いいかもしれない。
 湯温は41度とちょうどいいカンジである。
 店内は小さそうに見えるがごろ寝のできる休憩室と、テーブル式の交流室がついている。
 店内でおにぎりなどの販売もあり、軽食もできるようであるが、食事の種類は少ない。
 これで入湯料500円なので、まあまあの値段である。
 アウトドア、ドライブの立ち寄り湯ってカンジだ。

 このあともう一軒ハシゴをしてもよかったんだけど、受付に置いてあった地図では、この近く、延岡市内にはほとんど温泉がない。
 それじゃ別の町に出たいんだけど・・・あの川沿いのせまい道を引き返すのもちょっとね・・・。
 そう思ったので帰りは川ぞいでなく小学校の先から左折して山を行く別ルートにした。
 ワゴン車など大きめの車で行く人は、R326から行く道のほうが道が新しくてキレイだしラクだと思う。

店主宮崎から帰ってきた

2010-04-04 21:07:10 | Weblog
 今日は宮崎方面に出かけました。
 さくっと矢部→高千穂のルートで出かけて、高千穂で味噌を買って温泉(岩戸の湯?)に入って帰ろうと思ったけど、ぶち君が携帯版カーナビを導入したので、延岡→上なんとか温泉まで足を伸ばしたのだ。
 携帯の地図で見ると、高千穂→温泉間はすぐ近そうに見えるんだけど・・・。
 道路は山を迂回して川ぞいを進む道しかないようである。
 そしてそのとうりに進んでいくと・・・何故か途中でナビは沈黙。
 川沿いのほとんど車一台しか通れない道がえんえん続く。
 もちろん、このせまい道路になってからは、コンビニどころか自販機さえもない。
 (でもバスは通っているようである)
 まあ、離合場所は何箇所かあるから、対向車のことは気になんないけれど、大型車はまず通れないような急カーブの道だ。
 青々した川を見ながら走るのはいいんだけど・・・かんじんの温泉はそのせまい道路を30キロぐらい走らないとたどり着かないのである。
 
 やっと温泉に着いた。
 のどかな山の中で、向かいは大崩山とその付近の峰が見える。
 一応小学校もあるし、人家もあるんだけど・・・帰りもこの道を通るのはちょっとやだ。
 たぶんここ、おいらが今までに行った温泉の中では、岩手の「夏湯温泉」の次ぐらいにハードなコースである。
 これに比べりゃいつもの土管なんて楽勝というか、バリバリ走れるコースだぜ。

超電子バイオマン

2010-04-03 11:51:13 | Weblog
 まとめてレンタルに出てみたいので見てみました。

 今見るとファッションとかは、いかにも「あのころ」らしいな、と思いますが・・・。
 ひかるのレイヤードの髪形とか、パステル調のセーターとか見てるとカワイイし。
 ミーハーな話ですいませんが、郷史郎、おいらの好みです。
 あのうれいを帯びた顔がたまりませんな。たぶん、戦隊レッドの中で顔は一番このときのこの人の顔が好きだと思う。(キャラ的には海城=アカレンジャーがやっぱイイ!けど)

 バイオマンって、すごく「惜しい作品」だと思う。
 有名デザイナー使って未来的なデザインにして、悪役もそれなりに充実・・・でもなんかヒーロー側に魅力がちょっとないしね。
 いや、あったんだけど・・・小泉ミカ降板で、しらけちゃったようで。
 あとは郷や、後半に出てくるキャラの魅力・・・それしかないのかな。

 小泉ミカというのは、当時としてはすごく「画期的」なキャラだったわけです。
 敵に襲われてるのにばんばんカメラ使ういい度胸、そしてバイオマンになることを自分の仕事(と執念)のために拒否・・・。
 彼女(ミカ)はか弱きヒロインでもないし、ペギー松山やダイアンみたいに、最初から戦うヒロインでもなかった。
 女がどんどん「キャリアウーマン」としてなんとか、七転八倒してオトコ社会に乗り出して戦うその象徴ともいうべきキャラだったから。
 「一般女の意地」これが小泉ミカのスタートでした。
 そんな強いミカだったからこそ、他のブルーやグリーンのキャラが立ってないぶん、いつかは郷はリーダー、ミカがサブリーダーとしてバイオマンを引っ張っていって、その中でいろいろドラマができあがるんじゃないか・・・という期待もあったわけですが・・・。
 いろいろな噂があるのはさておき、小泉ミカは消えたのです。
 とてもステキなヒロインだったのにね。 

 こんな声は・・・今はどうしているのか、ミカ=矢島由紀さんには届かないだろう。
 でもミカは確かに存在したと思う。
 女が共感できる熱いヒロインとして。
 消そうとしても消えないほどに熱く、そして一瞬の火花のように短かったけど。

盗作の文学史

2010-04-03 11:34:31 | 小説・読んだ本
 「●●は××のパクリ」
 そんな言葉をネット上でよく見かけるけど、まあ本当にパクリだの盗作だのというものは、どんどん出てくる。
 「盗作は(精神的に)貧しい事件」
 とこの本の作者は言いたいようであるが、確かにその通りである。
 作家である自分のためにやったにしろ、お金のためにやったにしろ、世に出た時点でそれはアウトだ。
 「そしてその貧しい盗作を、マスコミはどう報道したか」
 まあ、貧困なる精神を貧困なる報道で責めてるわけか。
 貧しい精神でもいっこうにかまわないけど、それが世に出てくるとうざいのである。
 これはその「うざいことをした人たち」の見本市の本である。
 
 動機はそれぞれいろいろある・・・
「そんなことをしてでも作家でいたい(になりたい)」
「オーバーワークや無理な執筆の果て」
「他人の著作物に対する認識不足」
・・・でも、いつかは叩かれますよ、って。
「バレなきゃわかんない」「このぐらいなら」
 その考えは泥沼のスタートなんだから。

 無断借用、改ざん、模倣、丸写し・・・ホントにこの本「盗作博覧会」です。
 出るわ出るわ・・・しかも、文豪といわれる大家から、有名文学賞の受賞作まで。
 個別作家の盗作疑惑本は今までにあったかもしれないけれど、これだけ盗作をディープに扱った本は、ホントに作者の言うとうり、ないのかもしれない。
 確かに労作 なんだけど、しいてあげればこの値段(¥3800)はやっぱ高い。
 おいらも図書館で借りたクチだから、大きなことは言えないけれど、本当に世に問いたいことがあるなら、もうちょっと価格を下げてくださいよ、ねっ。 

店主天草でふやける

2010-04-01 10:02:06 | Weblog
 昨日は友人に誘われて天草のペルラの湯に行ってきた。
 いつも行くところだが、友人が車を運転してくれるのだ。
残念なことに今日は奇数日なので、おいらの好きな「山の湯」ではなく、「海の湯」である。いつも思うことだが、露天の敷地が広い割りに露天がひとつだけなので、なんか海の湯に入るとソンな気がする。

 バイキングの食事も今日は「サバ寿司」が出た。
 やわらかくボリュームのあるサ棒バ寿司をいくつかに切り分けてあるけれど、おいしいのでいくつも食べてしまった。
 他にカレー、タコのカルパッチョ、そしていつものプリン。
 一緒に行った人たちも満腹だったようだ。

 画像はペルラの駐車場から見た景色。
 見晴らしが良く、海もすぐ近くである。