16日(金)に議会が閉会しましたが、議会中日の12日(月)
9時から議員協議会が開かれ、4件について説明員から説明と
報告がありました。
1件目は「ニセコ高校屋内体育館耐震改修工事について」
菊地教育長、加藤学校教育課長から説明がありました。
ニセコ高校の屋内体育館は1966年(昭和41年)竣工して以来51年が
経過し、2013年(平成25年)から老朽化対策と耐震化の再整備の検討が
始まりました。当初の耐震診断時の概算工事費は1億5千万円でしたが、
2015年(平成27年)に基本設計概算の事業費は2億4千100万円に増額し、
さらに2018年(平成30年)予算案計上額は2億7千6百10万3千円
になりました。
この事業費の主な財源は過疎対策事業債からの起債2億2千4百30万円と
社会資本整備総合交付金からの5千百73万7千円です。
一般財源は6万6千円となっています。前と比べ大きく変わった所は過疎債
からの起債が1億5千万円から2億2千4百30万円になったことと、一般財源
3千4百万円が6万6千円に変わったことです。
コスト削減、総工費圧縮の検討内容が示されましたが、理解して判断するのは
極めて難しいと思っています。これも初めから“ありき”ではないのか??
例えば自分の家を建てる場合、何が何でも2千万以上は出せない、お金が
どうしてもそれ以上工面できない、何とかこの金額内で建てて欲しいと交渉を
重ねて頼むことで希望どおりには行かなくても何とかなることもあると思います
が、こうした公共建築物は不可能なのでしょうか。
工事は今年6月着工で12月完工とありますが、実質的に1年はかかる見込みです。
その間町総合体育館、町民センター、中学校体育館の利用を調整中です。
改修工事事業者は有限会社アーキシップ・アソシエイツです。
2件目「2026札幌オリンピック・パラリンピック招致関連・招致に関する最近の
状況報告」は佐藤町民学習課長から報告がありました。
2018冬季平昌オリンピック大会視察報告書はA4サイズで20ページに渡り76枚の
カラー写真が掲載されて大変見やすく立派なものです。
これは特別職チームのみの報告で片山町長、高橋議長、佐藤課長の3人の視察報告書
です。他のチームの報告書はこれからです。
視察の成果は札幌オリンピック・パラリンピック招致に関して、IOC委員、JOC委員
に広くアピールできたこと、アルペン会場がニセコで総て行われることのメリット、
リゾート地ニセコの魅力を伝えることができたことのようです。
ただこのオリンピック・パラリンピックの競技の一つがニセコで開催される
ことへの町民の理解がどこまで進んでいるのか疑問です。“初めにオリンピック
ありき”でどんどん進めているように見えます。果たして町民のみなさんへの
理解が得られるのか今は何とも言えません。どれだけの経費がかかるのか、
どこからそれが出せるのか、確り見ていかなければならないと思います。
町民のみなさんの理解と協力あってのオリンピック開催ですから、まずは町民の
みなさんへの情報提供、説明責任―その経過、内容、効果等のプロセスを説明すること、
つまり町民のみなさんへこの事業の内容を具体的に説明する義務があると思います。
確かに議会には説明をしています。その結果9月議会でこの事業費を承認しました。
しかし町は議会と同様に町民のみなさんへも内容を説明する責任があったと思います。
2017年11月30日の道新に「平昌五輪に視察団―ニセコ町は700万円」と記事が載り、
町民が騒然となったことも事実です。町民のみなさんとの情報共有がされていなかっ
たことになります。
3月14日(水)の北海道新聞の“議会だより”に
「五輪視察『報告会』開催」という記事が載っていました。
3月13日(火)に一般質問が行われ、私はその中で
「平昌五輪への視察団派遣について」質問しました。
①平昌五輪へ派遣された視察団の旅費約700万円の事業費の内訳
②視察者の人選、人数、日数はどのようにして決めたのか
③オリンピックへ派遣された関係者全員一人一人から視察の報告を聞きたい
町民のみなさんから寄せられた声を届けました。
以上の件について菊地教育長は以下のように答弁しています。
「視察の成果は町民向けの『まちづくり講座』で報告するとともに広報誌や
ホームページで可能な限り公表したい」報告会は4月中に開催を目指す」と
ありました。町民のみなさんはぜひ参加して頂きたいと思っています。
そして質問や意見をどんどん出していただきたいと思っています。
3件目は「非常勤の特別職の職員(農地委員)に対する報酬・費用弁償支給
条例の一部改正」で福村農業委員会事務局長と山口係長から説明を受けました。
これはニセコ町の日額報酬支払方法と国の方針との間で乖離があり、その
調整をはかることが必要なため条例改正を行うものです。
4件目は「新庁舎建築基本設計について」
黒瀧総務課参事、北野庁舎整備係長、田中職員、アトリエブンクさんから2人
の5人が出席しました。
現在庁舎玄関の内側に新庁舎の模型とA3 サイズで98ページの分厚い
「ニセコ町役場新庁舎建設基本設計 説明書(案)が置かれています。
手に取ってご覧になってみて下さい。しかし一般の方は説明がないと分かり
にくいところもあると思います。私は何度も説明を受けていますが、???
たくさんあります。わからないところは総務課にどんどんお聞きになって下さい。
面積は3770㎡、24億と膨れ上がっているので、どのようにして面積3,000㎡
20億まで絞り込められるかというところです。
どれもこれも予算内では収まらないケースが多いようです。
このあとお昼を挟んで午後2時半ごろまで、ふるさと寄付条例の(10)
について集中協議が行われ、山本企画環境課長、齊藤係長から説明を受け
ました。
ニセコ町ふるさと寄付条例の改正案
(10)その他まちづくりに関する事業及び町長が特に指定する事業
を巡って、クラウドファンデイングになるのか、寄付を受ける側と
寄付を要求する側との関係について等々、堂々巡りの議論が続きました。
「寄付」の在り方について、もっとシンプルに原点に返って、考える
べきではないかと考えています。
私はこの条例改正の内容に賛成ではありません。全面改正して欲しい
と思っています。意見は言いました。しかし議会の流れとして誰一人として
町が新たに用意した改正条例案については(10)以外、問題はないとして
受け入れる方向です。結果的にこの条例案は採択されました。
「ふるさと寄付条例」を巡っては議員協議会で何度も同じ議論が繰り返され
てきました。議論されたことは結構なのですが、みなその本質を理解し合って
いるのか、条例改正に対して互いに交わされた情報が共有できているのか、
てんでばらばらの思い込みでワーワー言い合っているのか、共通認識が
できているのか疑問です。
ただ「お金」に目が眩むと後々良いことはないように思います。
9時から議員協議会が開かれ、4件について説明員から説明と
報告がありました。
1件目は「ニセコ高校屋内体育館耐震改修工事について」
菊地教育長、加藤学校教育課長から説明がありました。
ニセコ高校の屋内体育館は1966年(昭和41年)竣工して以来51年が
経過し、2013年(平成25年)から老朽化対策と耐震化の再整備の検討が
始まりました。当初の耐震診断時の概算工事費は1億5千万円でしたが、
2015年(平成27年)に基本設計概算の事業費は2億4千100万円に増額し、
さらに2018年(平成30年)予算案計上額は2億7千6百10万3千円
になりました。
この事業費の主な財源は過疎対策事業債からの起債2億2千4百30万円と
社会資本整備総合交付金からの5千百73万7千円です。
一般財源は6万6千円となっています。前と比べ大きく変わった所は過疎債
からの起債が1億5千万円から2億2千4百30万円になったことと、一般財源
3千4百万円が6万6千円に変わったことです。
コスト削減、総工費圧縮の検討内容が示されましたが、理解して判断するのは
極めて難しいと思っています。これも初めから“ありき”ではないのか??
例えば自分の家を建てる場合、何が何でも2千万以上は出せない、お金が
どうしてもそれ以上工面できない、何とかこの金額内で建てて欲しいと交渉を
重ねて頼むことで希望どおりには行かなくても何とかなることもあると思います
が、こうした公共建築物は不可能なのでしょうか。
工事は今年6月着工で12月完工とありますが、実質的に1年はかかる見込みです。
その間町総合体育館、町民センター、中学校体育館の利用を調整中です。
改修工事事業者は有限会社アーキシップ・アソシエイツです。
2件目「2026札幌オリンピック・パラリンピック招致関連・招致に関する最近の
状況報告」は佐藤町民学習課長から報告がありました。
2018冬季平昌オリンピック大会視察報告書はA4サイズで20ページに渡り76枚の
カラー写真が掲載されて大変見やすく立派なものです。
これは特別職チームのみの報告で片山町長、高橋議長、佐藤課長の3人の視察報告書
です。他のチームの報告書はこれからです。
視察の成果は札幌オリンピック・パラリンピック招致に関して、IOC委員、JOC委員
に広くアピールできたこと、アルペン会場がニセコで総て行われることのメリット、
リゾート地ニセコの魅力を伝えることができたことのようです。
ただこのオリンピック・パラリンピックの競技の一つがニセコで開催される
ことへの町民の理解がどこまで進んでいるのか疑問です。“初めにオリンピック
ありき”でどんどん進めているように見えます。果たして町民のみなさんへの
理解が得られるのか今は何とも言えません。どれだけの経費がかかるのか、
どこからそれが出せるのか、確り見ていかなければならないと思います。
町民のみなさんの理解と協力あってのオリンピック開催ですから、まずは町民の
みなさんへの情報提供、説明責任―その経過、内容、効果等のプロセスを説明すること、
つまり町民のみなさんへこの事業の内容を具体的に説明する義務があると思います。
確かに議会には説明をしています。その結果9月議会でこの事業費を承認しました。
しかし町は議会と同様に町民のみなさんへも内容を説明する責任があったと思います。
2017年11月30日の道新に「平昌五輪に視察団―ニセコ町は700万円」と記事が載り、
町民が騒然となったことも事実です。町民のみなさんとの情報共有がされていなかっ
たことになります。
3月14日(水)の北海道新聞の“議会だより”に
「五輪視察『報告会』開催」という記事が載っていました。
3月13日(火)に一般質問が行われ、私はその中で
「平昌五輪への視察団派遣について」質問しました。
①平昌五輪へ派遣された視察団の旅費約700万円の事業費の内訳
②視察者の人選、人数、日数はどのようにして決めたのか
③オリンピックへ派遣された関係者全員一人一人から視察の報告を聞きたい
町民のみなさんから寄せられた声を届けました。
以上の件について菊地教育長は以下のように答弁しています。
「視察の成果は町民向けの『まちづくり講座』で報告するとともに広報誌や
ホームページで可能な限り公表したい」報告会は4月中に開催を目指す」と
ありました。町民のみなさんはぜひ参加して頂きたいと思っています。
そして質問や意見をどんどん出していただきたいと思っています。
3件目は「非常勤の特別職の職員(農地委員)に対する報酬・費用弁償支給
条例の一部改正」で福村農業委員会事務局長と山口係長から説明を受けました。
これはニセコ町の日額報酬支払方法と国の方針との間で乖離があり、その
調整をはかることが必要なため条例改正を行うものです。
4件目は「新庁舎建築基本設計について」
黒瀧総務課参事、北野庁舎整備係長、田中職員、アトリエブンクさんから2人
の5人が出席しました。
現在庁舎玄関の内側に新庁舎の模型とA3 サイズで98ページの分厚い
「ニセコ町役場新庁舎建設基本設計 説明書(案)が置かれています。
手に取ってご覧になってみて下さい。しかし一般の方は説明がないと分かり
にくいところもあると思います。私は何度も説明を受けていますが、???
たくさんあります。わからないところは総務課にどんどんお聞きになって下さい。
面積は3770㎡、24億と膨れ上がっているので、どのようにして面積3,000㎡
20億まで絞り込められるかというところです。
どれもこれも予算内では収まらないケースが多いようです。
このあとお昼を挟んで午後2時半ごろまで、ふるさと寄付条例の(10)
について集中協議が行われ、山本企画環境課長、齊藤係長から説明を受け
ました。
ニセコ町ふるさと寄付条例の改正案
(10)その他まちづくりに関する事業及び町長が特に指定する事業
を巡って、クラウドファンデイングになるのか、寄付を受ける側と
寄付を要求する側との関係について等々、堂々巡りの議論が続きました。
「寄付」の在り方について、もっとシンプルに原点に返って、考える
べきではないかと考えています。
私はこの条例改正の内容に賛成ではありません。全面改正して欲しい
と思っています。意見は言いました。しかし議会の流れとして誰一人として
町が新たに用意した改正条例案については(10)以外、問題はないとして
受け入れる方向です。結果的にこの条例案は採択されました。
「ふるさと寄付条例」を巡っては議員協議会で何度も同じ議論が繰り返され
てきました。議論されたことは結構なのですが、みなその本質を理解し合って
いるのか、条例改正に対して互いに交わされた情報が共有できているのか、
てんでばらばらの思い込みでワーワー言い合っているのか、共通認識が
できているのか疑問です。
ただ「お金」に目が眩むと後々良いことはないように思います。
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