サントリー、青いバラを販売へ 政府の許可降りる(朝日新聞) - goo ニュース
記事にするタイミングが遅れましたが、いよいよ青い薔薇というのが現実に手に入るようになったみたいですね。
ブルーローズとは、すなわち「あり得ないこと」の例えだったのに。
こういうロマンチックな表現さえも消えていってしまうのかと思うと、ちょっぴり寂しかったりする。
人はかつては不可能と言われたことを、科学力でことごとく実現化してきたという歴史のもとに生きているのだけど。
私の中では、こと命に関する分野に立ち入るということには抵抗感があるのです。
宗教観でも倫理観でもないのだけど、人の浅知恵で「操作する」というのがね不遜に思える。
なーんてね、私ごときがゴマメの歯軋りなんだけどさ。
いつだったかね、ある何かの研究(もう忘れちゃいました^^;)をしてるという人に、トシヤの自閉症を「治せる」から連れて来なさい、みたいなことを言われたことがあったのです。
当時の私は、それこそ子どもを何とかしたいと思って駆けずり回っていたのは確かだったけど、私の中では「治したい」という気持ちはほとんどなかった。
わりと早い時期から、それは違うと感じてた。
治すという姿勢の中には、トシヤの今の状態が、もっといえばありのままのトシヤが「まともじゃない」「間違ったもの」という私ら側からの傲慢な考えが見えるからです。
私が駈けずり回っていたのは、彼にとって穏やかで心休まる環境を与えてくれる人やもの、仲間が欲しかったから。
だから、「治るよ」と言われても、心が動くことはなかった。
むしろ、行くものかと思った。
トシヤが普通の子になったらそれこそ私の悩みはゼロになるのか?と言えば、きっとそうは問屋が卸すまい。
世間では普通のお子でさえ悩んでいる親御さんがこんなに溢れているのに(笑)、そういうのは幻想だと思った。
青い薔薇には何の罪も恨みもないけど(笑)、つい自分のことに当てはめて妄想してしまう私でした。