
今回の作品テーマは『IN HEART』(元気でという意味)。
ハートをモチーフにした、主にネックレスを作りました。
ハート、記号としてのハートの起源は諸説あるようですが、14世紀のヨーロッパ(イタリア?)でトランプのスート(記号)として生まれたようです。
クローバ・棍棒=きこりや農業従事者
スペード・剣=騎士や貴族の武器
ハート・聖杯=聖職者
ダイヤ・金貨=商人の証
それぞれ当時のイタリア人たちの階層を表したものです。
これはタロットカードの小アルカナの4つのスート、ワンド、スォード、カップ、ディスクに対応しています。
つまり、ハートはもともと聖杯(聖職者)の意味を持っていたわけです。
タロットではカップは感情、感覚のプロセスと用い方を表し、水のエレメントのシンボルです。
それゆえにハートは心や愛情の意味合いを持つようになり、英語では心臓を意味する単語になります。
愛ということばはなかなか強烈で、使うのが照れくさいという人も多いのではないかと思うのですが、今の時点ではこれなくしては何もかもが崩れていってしまいそうな気がしたのは私だけではないはずです。
だからあえて私はハートをそこいらじゅうに用いたものを作ってみたかったのです。
そのハートの形の起源もいろいろと言われています。胸だとかお尻だとか・・・。
これはあくまでも私の説なのでそのつもりで聞いていただきたいのですが・・・・
左右の手のひらの小指側を合わせて(本を読むような感じ?)手指を内側に丸めると、ハート形の空間が生まれませんか?
これはものを「受ける、受け取る」形です。
心を受けるのが「愛」という漢字の成り立ちだという話がありますが、私は手は愛を伝える道具なんじゃないかとふと思いました。
人に触れたり撫でたり、野菜を育てて収穫したりご飯を作ったり、音楽を奏でたり、機を織ったり縫物をしたり、泥をこねて器を作ったり・・・・。
手で作るということの意味を今一度見直してみるというのが、ハートをテーマにしたもうひとつの理由です。
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